北海道 幌尻岳から七つ沼カ〜ル戸蔦別岳を周回する
                    登頂した山 幌尻岳2052.8M
                            戸蔦別岳  1959M
                    四ノ沢〜五ノ沢まで渡渉回数往路 18回   復路 18回
                    六ノ沢〜幌尻山荘まで渡渉回数5回
【期日】 2016年7月19日(火)〜7月22日(金)
【メンバー】 CLY.K(外部勤労者山岳会) N・K
【コースタイム】
7/19(火) とよぬか山荘着16:00      (とよぬか山荘泊¥3000)  
7/20(水) 7:00とよぬか山荘発バス第2便=第2ゲート着7:55―8:00バス停出発―10:00北海道電力取水施設着―
        11:00渡渉開始地点―12:50幌尻山荘着―13;20昼食・受付―15:00〜18:00夕食―7:10就寝
        (幌尻山荘泊¥1500)  
7/21(木) 4:50幌尻山荘発―6;30命の水標識前着―新冠コース分岐―9:00幌尻岳登頂(2052M)―
        10:00七つ沼カール尾根着―12:00戸蔦別岳登頂(1959M)―13:00幌尻山荘分岐着―六ノ沢
        ―15:30幌尻山荘着                 (幌尻山荘泊)  
7/22(金) 5:30幌尻山荘発―5:45渡渉開始地点―四ノ沢―8:00北海道電力取水施設地点―10:20第2ゲート着
        =11:00発バス=12:00とよぬか山荘着 (バス往復¥4000)

 【コメント】
「幌尻岳に登る時はピストンでなく七つ沼カールにテントを張りたい」というのが私の秘めた野望でした。七つ沼カールは熊の生息出没地として特に有名で、熊事件も多々あるところです。が、それだけに点在する雪渓と七つの沼に囲まれ、斜面は花に満ち溢れ、天国のような美しい景観だということも聞かされて知っていました。一目見たい!絶対見たい!! 絶対行きたい!
今年、そのチャンスが訪れました。全国理事のY・Kさんと行きました。キャンプしたかったのですが爆竹等も必要だというので、危険なのであきらめ、周回コースで行くことにしました。
19日(火) M・Sさんを千歳空港に送り出し、ゆっくり買い出しをして、とよぬか山荘に向かいました。とよぬか山荘に着いたのが16:00。山荘は可愛く、ベットも清潔でした。風呂に入り、夕食(ちらしずし)を旧家庭科室で済ませ、談話室に行くと、福島労山の方が単独で来ておられました。明日の持ち物準備の確認をし、天気予報を聞き、天気予報の「晴れ?」を確認して、二段ベットの下段で就寝。
20日(水) 第1便のバスに乗る人が3;00頃からごそごそしています。私達は第2便なので6:00頃にゆっくり起き、朝食をとりました。私は焼きたてのパンとおはぎを食べました。う〜ん!うまい!
バスは7:00きっかりに発車。なんでも以前1分前に発車し、置いて行かれたとクレームがついたとのこと。色々な客がいるものですね。運転手さんご苦労様。7:30分頃バスの前をキタキツネが獲物を咥えて横切る。ふさふさの豪華なしっぽのキツネでした。私のキツネの襟巻とよくにていました。バス停に時間通りに到着!
バス停にはきれいな待合の小屋があり中もきれいです。遅れてバスに乗り損ねた人のためにあるとのこと。2つあるトイレもきれいです。 林道を歩き終わり、渡渉地点で靴を履き替え、いよいよです。「四ノ川は、死の川かな?」とリーダーは冗談を言います。川の流れが思った以上にきつく速いので緊張します。「すり足で川底を歩くこと。ストックは流れの上流にさすこと。流れが急なところを選んで渡ること。」とリーダーから歩き方を教えて頂きました。深いところで私の腿の中ほどから腰辺りまで水がありました。最初1度だけリーダーの歩いたところ以外を歩き、大目玉を食いました。「だって、歩くのが早くてついていけない」と言ったら、速度を落としてくれました。渡渉は緊張の連続で、慣れて面白くなった頃にはもう終わりです。「顔がこわばっていたよ」とリーダーに冷やかされました。終了地点から少し急登を登ると、山荘が見えてきました。ほっとする。山荘手前に最後の渡渉がありました。山荘前のちょっとした広場では、今朝おなじバスに乗り合わせた人が、先に到着しており、くつろいでいた。靴を脱ぎ、干して、受付に向かう。本日の寝床は2階の高窓側で、小屋では一番良い場所だった。本日の宿泊客は少ないので、さらに、渡された毛布を予め大きめに床に広げてその上にシュラフをおき、今夜ゆったりと過ごせるように陣取りをしておいた。2階の客人は10人位で1階は3人位だった。明日帰る人と、明日登る人だ。
広場で豪華な食事をしていると突然の夕立。小屋の1階にあわてて食事ごと避難し、夕食の続きをする。700円のビールもうまい。明日の幌尻岳への期待でワクワクし興奮気味に高揚している気持ちを抑え、18:10分就寝する。19:00が小屋の消灯時間だったが、18:30分には皆寝息を立てていた。
21日(木) 330分起床。周りはみな起きて外にいた。急いであわてて起き食事をし、4:50分出発。
出発間際になると、皆今日の自分のコースをお互いに話し出す。福島の方が「周回したいが心配なので・・・」と何度もリーダーに登山道の確認を請うている。 幌尻岳への登山道の最初は急騰である。花に慰められながら登り続けると、馬ノ背に出る。そこで初めて尾根にそった道、幌尻岳への道が現れる。美しい道だ。花々に満ち溢れたその道は素晴らしい。飽きることがない。幌尻岳まではあっという間に着く。幌尻岳山頂で記念写真を撮り終え、さあこれからがお楽しみ。行く手にはすでに、遠く七つ沼カールが見える。どんどん七つ沼カールに近づく。何という花園に囲まれた美しさ! なんという神秘さ! 雪渓も少しだが残っている。その白がきれい。テントが1張遠くに豆粒大で見える。最高!!憧れていた景色、あれほど見たかった景色が目の前にあるのだ!! ドンドン近づくにつれ七つ沼カールは角度を変えてその姿がよりよくみえる。 これはきわめて個人的な見解だが、(幌尻岳だけの登頂ではつまらないな〜ここを見なければ)と、強く思う。そして天気に感謝!!しかしこの美しい景観に魅了され、佇んでばかりはいられない。なぜなら、次に待っているのがきつい背の高いハイマツの藪こぎだ。手がマツヤニで黒くべとつきだす。ハイマツの枝で顔をたたかれながらも、新品の雨具が破れないかと気になった。それが終わると、岩稜帯の尾根を上り、下り、降りして通過し、やっとのことで、戸蔦別岳に登頂した。本日の頂上には、私達と単独の男性のみ。少し休憩し、先を急ぐ。しばらく歩くとまたハイマツ地帯に入り地獄の藪こぎ。六ノ沢からは渡渉が2〜3回あり、山荘直前で最後の渡渉をする。ここの沢が深い。水が腰まであった。幌尻山荘に到着。朝の厳粛な広場の様子とは打って変わり、ツーの団体客が大勢いて賑やかにくつろいでいた。皆が、「周回したんだ。すごい!」と口々に賛辞してくれ、その声が心地よく耳に響く。庭のシートの上で今夜の夕食の準備。リーダーは食事を作りながらひと寝入りしていた。食後、小屋に入る。今夜の小屋は1.2階とも超満員。昨夜の隣人は2階の階段わきに追いやられ、福島のFさんは頭と柱がぶつかりそうな隅の場所に寝床を移動させられていた。お二人には同情するが、私達は昨夜同様の場所で快適に過ごせ、ゆったりと眠りにつくことが出来た。
22日(金)  本日も快晴!今朝の起床はゆっくり。朝食もゆっくり。11:00のバスにしたからだ。朝食をとる頃にはあれほど小屋にごった返していた客の姿はなくなり皆、幌尻岳へと向かった後だった。下山する人も早々に「お先に」と挨拶を交わし、下りて行った。 渡渉はもうすっかり慣れ、余裕が出てきたのか、面白くなり、回数を数えた。 渡渉開始地点から北海道電力取水施設までの帰りの道はあっという間だった。その間に蝶がたくさん飛んでいたが,「蛾だ」、「シジミ蝶だ」などと二人ともが、知ったかぶりをし、珍しくもない感じでやり過ごしたが、ヒョウモンガラの蝶が特に気になり、帰ってから家で書物を調べると、見た蝶は、高山蝶で「ウスバキチョウ」・「アサヒヒョウモン」・「カラフトルリシジミ」だった。カラフトルリシジミは裏羽しか見せなかったので、表の美しい瑠璃色が見えず只の蛾に見えたのだろう。どれも天然記念物の蝶であったのだ。写真をとればよかったと悔やんだが後の祭りだ。それからの林道歩きが長かった。リーダーの提案でタラの芽や、山ぶどうを探しながら、少し採取し、かったるい道を飽きないように歩いた。やっとのことでバス停に着き、柔らかい蕗も見つけた。10:30分バス停着。11:00発のバスに乗り込みバスは一路、とよぬか山荘にと走る。いつの間にかバスの振動が心地よく、疲れた体をゆすり、寝てしまった。目を覚ましたところが山荘「表玄関前」だった。12:00着だった 昼の「牛ステーキ」を求めて、二風谷方面に車を走らせた。ここは牛の産地で美味い。今夜はおしゃれなログハウスに泊まる。
夕食は幌尻岳の山の恵みのおすそ分けにあずかり、タラの芽、山ぶどうのてんぷら、ふきの佃煮、主食は五目寿司、デザートは、地元スパーで見つけた、かんろ、オレンジ、山もりのさくらんぼ、と豪華に作った。

今回は天候に恵まれ、花の一番美しい時期に、予定した山は予備日を使用することなくパーフェクトに登ることが出来た。1日違いで、私達の前日の登山者は、幌尻岳はガスに包まれ、視界0で何も見えず、寒かったと聞いた。天候運にはこれ以上ないほどにめぐまれた。素晴らしい北海道の山旅だった。大きな山は、北海道の山は縦走に限るし、日高山脈の山々の、言葉には言い尽くせない自然の美しい姿に、時として神々しい姿に、ただただ感動!!した。日高山脈の最高峰幌尻に行く時は、ぜひ、七つ沼カール周回をしてみて下さい。お勧めです!!まだの人はぜひ行ってみて下さい!!! 本当に、本当に、写真の何倍も何十倍も大きく、深く、きれいなのです。 (N/K記)
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