南アルプス黒川牧場〜二児山〜入山〜本谷山〜三伏峠〜豊口山〜鳥倉林道
 【期日】2016年08月08日(月)〜10日(水)

 【メンバー】CL (Qさん)、TI (合計2名)

 【コースタイム】
08/08(月) 黒川牧場天空の池12:15→遊歩道→12:55休憩舎→13:04分岐→13:12二児山西峰→分岐→13:40東峰(2243m) →稜線→遊歩道へ下る→14:28黒川牧場天空の池14:45→遊歩道→斜面を登って尾根へ→15:11黒河山(2128m)→遊歩道へ下る→15:40笹山近く休憩舎(泊)[歩程3:00]  

08/09(火) 休憩舎5:00→6:42入山(2186m)→8:54樺山(2285m)→10:40小黒山(2421m)→14:25縦走路→14:28本谷山(2658m)→15:03旧三伏小屋分岐→通り越して引き返す→旧三伏小屋跡(水補給・大休憩)15:53→16:15三伏峠小屋水場→16:38三伏峠小屋・テント場(幕営)[歩程10:00]  

08/10(水) 三伏峠小屋テント場5:00→6:15豊口山分岐→6:35豊口山(2231.1m)→豊口山分岐→7:48鳥倉林道バス停[歩程3:00]

 【交通】
08/08(月) バスタ新宿 乗り場C中央高速バス #3701特急便 6:55→10:32松川IC 10:40マルモタクシー→11:55黒川牧場天空の池  

08/10(水) 鳥倉林道バス停 9:10伊那バス発→11:10松川IC11:37マルモタクシー11:45清流苑にて入浴/食事13:20マルモタクシー→松川インター中央高速バス13:36発→渋滞→18:01バスタ新宿 降車場A着 解散
 【コメント】
1995〜2000年ころ、南アルプス主稜線は横岳から光岳まで少人数で歩き、続きの白根南嶺や光岳から賎機山までJKさんのグループと一緒に夢中になって縦走したことがある。そんな時期には支稜線に思いが至らなかった。

その後、前衛の山々から主脈を眺めていて「支脈を歩き残してきた」とふと気づいた。山の雑誌や登山地図を見ては南アルプス北部の「地蔵尾根」や「分杭峠〜二児山〜本谷山への尾根」などに眼が行ってしまう。「これらの支脈はいつか、いつでも」と思っていたがこの15年間になかなか機会が巡って来なかった。

この2、3年は、SHCの本部山行で「分杭峠〜二児山」の計画が何件かあったが、どれにも都合が付かず残念な思いをし続けていた。

昨年も、Qさんが「分杭峠〜二児山〜本谷山」縦走(8/25〜27)を計画したものの、鳥原林道開通・バス運行期間と天候とが折り合いつかなかったので同行中止となった。重ね重ね「ついていない」と思ったが薮と倒木がすごく、途中で水場がない長尾根と聞いていたのでテント泊装備で登らなくてよくなって正直、すこしホットした。70歳になって体力が心配であったのだ。

年が明けて例年のようにQさんから山行計画が届いた。やはり7月末梅雨明け頃に「二児山〜本谷山」縦走がある。そんな訳で、7月に入って梅雨明けを待ち、鳥谷林道開通と伊那バス運行の情報に注意していたが今年の梅雨はしぶとく、荒く、Qさんの判断で結局1週遅れで出かけることになった
ところで分杭峠〜二児山〜本谷山への尾根は長野県旧上伊那郡長谷村(現伊那市)と下伊那郡大鹿村の境界にある。山頂渉猟(南川金一著、白山書房)では「郡界尾根という呼び方を見るのみである」と、昔もひっそりと隠れていたようだ。
しかしこの本で取り上げられているように本谷山(2657.9m)を除いても2000mを超す命名峰が6つもある顕著な尾根である。
08/08(月)
東武東上線志木駅からバスタ新宿に行くには副都心線新宿三丁目駅で下車するのが便利であった。新宿三丁目駅の「新宿三丁目交差点方面改札」を出て地下道を表示に従ってE10出口に向かって歩く。地下道E10出口を登って「NEWoMan」入り口右側エスカレーターを上る。案内看板どおりに4Fのバスターミナル入り口に登るとチケット売り場・待合があり、自動ドアの外のロータリーに乗り場があった。A リムジンバス、B 静岡小田急、C 中央高速、D 長距離バス(sakura・Willerなど)に分かれ、飯田行き(松川IC停車)は乗り場C8である。 重荷を担いで副都心線新宿三丁目駅で下車してバスタ新宿乗り場C8まで約10分かかった。
復路は新宿バスタ 降車場Aに中央高速バスは到着した。案内看板どおりに進むと「NEWoMan」入り口そして地下道E10出口に出る。
新宿バスタ乗り場C8でプラティパス2.4Lから水が滲み出しているのを見つけた。ラミネートが剥離したのか、これまでも1回経験している。2日分の水が必要なので安全を見込んでミネラルウォーター0.5Lのペット瓶を自動販売機で2本(@¥120)購入した。担いだ水は合計 7.3L となり、昼食(お茶込み1kg)をあわせるとザックの重量は20kg超に達した。持ちすぎだがしょうがない。水切れになって本命の2日目にバテるよりましである。

中央高速バス(往路は伊那バス)は発車の10〜15分前に到着、Eチケットを乗務員に見せ 自分でトランクのドアを開けて大ザックを収納する。Eチケットは下車時に乗務員に渡し、自分でトランクのドアを開けて大ザックを回収した。

往路・復路とも双葉SAで乗客も下車して休憩した。SAでは無料の緑茶も楽しめた
時刻表通りに松川ICの中央高速バス乗り場(待合室前)に到着した。待合室裏、公衆便所前が駐車場になっている。駐車場に歩いて待っていたマルモタクシー(Qさん予約 電話0265-36-3333)にザックを積み込み、乗車した。

なお三伏峠への鳥倉林道行きバスの停留所は駐車場から徒歩3〜5分の場所にある。 中央高速バス乗り場の待合室内に地図案内があるので心配はない。Qさんの経験では「中央高速道は時として交通渋滞があるので鳥倉林道行きバス発車時刻の1時間前到着の高速バスを利用するのが肝心」とのことである。
松川ICから黒川牧場までマルモタクシーの運転手にすべてを任せた。大鹿村中心部から鹿塩温泉経由黒川牧場への道は「大池高原中村農園のヒマラヤの青いケシ(メコノプシス)開花の時と秋の唐松林黄葉の時は観光客で混雑する」という。その期間は林道も休工とのことだ。黒川牧場の入り口までは徐々に道幅が狭くなるが舗装されていて快適だ。

黒川牧場入り口の人気のない小屋(牧場管理舎らしい)前からダートの牧道が始まる。ガタガタの急な電光道で、運転手も「タクシーの限界」というくらいだ。轍跡が続く牧道はさらに二児山と黒河山と左右に分かれている。すこし左に行って天空の池と大鹿村二児山遊歩道マップ大看板が目印の駐車場に到着した。松川ICから天空の池駐車場まで01:15、料金約\14000であった。
なお駐車場は黒河山側にもう1箇所ある
天空の池周辺から眺める伊那谷と中央アルプスは実に雄大であった。南アルプス主稜線からの展望にひけをとらない。もっと観光客に知られてもいいと思う
大鹿村二児山遊歩道マップ大看板の通り、二児山と黒河山に登るには遊歩道を活用すべきである。時間があれば二児山東峰から黒河山へ尾根道を縦走するのもよかろう。尾根道を少し歩いてみたが展望も乏しくやや薮めいて一般向きではないと思われる。
二児山東峰と西峰分岐のシラベ林は「山頂渉猟」の頃(1985)と異なり、踏み跡も目印もはっきりして苦労することはない。初心者向きの山道になっていた
ところで、二児山と笹山の休憩舎を覗いてみた。内部の整備良さに驚いたが、二児山休憩舎は入り口ドアガラス破損と笹山休憩舎は入り口ドア固着で開かずと、どうにも休憩という目的をはたしてないようだった。大鹿村の皆様には入り口の再整備をお願いしたい
大鹿村の名の通り、夜半は鹿鳴で騒々しかった
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08/09(火
休憩舎から笹原に入る。笹は低いところで膝の高さ、次第に腰の高さになる。朝露に濡れないよう雨具ズボンとスパッツは装着していた方がよい。尾根分岐は笹山の下りにあるが南西に迷い込まないよう南東の踏み跡をトレースする。コンパスと高度計は必携、GPSはあればよい。「古典的に山登りする」とこだわるのなら鹿道も含め踏み跡は笹原にしっかりついているので地形図とコンパスで努力すれば全うできるよう。笹原にシラベや広葉樹の薮生えている場所の前後には倒木が笹に隠れている。注意が必要である。もちろんTIは傷だらけになった。

標高差が少ないアップダウンが続く。疎林に入ると林床が丈の低い笹などで覆われているだけなので朝露の心配はなくなる。樹林中は苔むして滑りやすいが踏み跡がしっかりして、笹原より歩きやすい。何よりも倒木が見えるので安全だ。入山の登り尾根西側は崩落あるいは崖である。それらに踏み込む必要はなく尾根樹林の中の踏み跡や水流跡を辿って進めばよい。入山まではところどころの目印テープも助けてくれる。
入山の頂上からは、いよいよ立ち枯れ、倒木帯や薮が幾重にもある狭い尾根となる。この先にも標高差が少ないもののアップダウンが続く。まずコルから薮めいた針葉樹林の急斜面を木の根・石・細木を掴んでを登った。密薮はない。2166峰から地形図通りの細尾根に入った。右手はガレになる。ロープが必要な岩場はない。不幸にして行き詰ったら素直に引き返せば踏み跡があるのでそれに従えばよい。樺山へはコルの薮を抜けて標高差100m近い急登がある。私はマイペースで樺山山頂(2285)を目指した。頂上には「慶応義塾大学WV部の板」が木の幹に結び付けてある。周りは針葉樹の高木と幼木の薮に囲まれてなんら展望はない。
樺山の下り尾根は樹林帯で踏み跡も不鮮明になる。でも倒木上の苔剥離がいい目印だった。2160m(等高線)のコルに下って尾根を登り返すと2210m(等高線)になる。ここから針葉樹疎林の中、標高差100mを急登する。急傾斜の尾根が終わったら、今度は倒木を数多く跨いで登らなくてはならない。倒木の殆どは東に向かって倒れている。西側の踏み跡を活用すれば楽に抜けられる。小黒山山頂には久しぶりの赤テープがある。この山頂も針葉樹林中で展望がない。
小黒山南南東に下る。下りついたコルから尾根分岐に登って南西尾根に迷い込まないように郡界尾根に沿って進むのが本道だったのだろう。
我々は、東の谷に下る踏跡に誘い込まれて薮が濃い倒木帯にはまり込み、薮の隙間をさがし、倒木を跨いで、丸木渡りしながらどうにか登り返してコルに着いた。分岐ピークに登り詰めた方が得策であったかと思う。この屈曲点が本縦走コースの肝である。
コルから標高差80mの急登をこなして2460m峰(等高線)に登り、南東に下った。ここから2394m峰を挟んで二重山稜がある。右左どちらにも踏み跡(人や獣の)があるがたとえ山稜末端で行き詰っても慌てずちょっと引き返す余裕があればルートにでる。途中では南アルプス北方主稜線が見え、郡界尾根の枯木・倒木帯の先に本谷山が聳えているのも望める。
2394m峰を下ると本谷山の北西尾根になる。二重山稜もある。登るにつれシラベ林がコメツガ林に代わり、傾斜が急になる。コメツガが消えると草付きに代わる。草付きの上の石楠花薮(その先はハイマツ密薮か)を避けて急斜面の小木を掴んで左へ回る。羊歯の急斜面をダケカンバやミヤマハンノキの小木を掴んで登り詰めると塩見〜本谷山縦走路に飛び出た。踏み跡を見れば先行の皆様もここで合流しているのが分かる。右手の踏み固められた縦走路を少し歩くと本谷山山頂(2658.3m)広場に到着する。広場の北西端には切り開き道がありそこからハイマツ薮越しに二児山から本谷山への縦走路を見渡すことができる。
手入れが行き届いている南アルプス主稜線縦走路を本谷山から旧三伏小屋分岐に向かって下る。途中の覗き岩から三伏峠を望める。旧三伏小屋分岐にはロープが張られ「旧三伏小屋で幕営禁止」看板がある。旧三伏小屋への巻道は踏み跡程度に変わり、何ヶ所も道を倒木が遮っていた。地形図どおりの巻道を下ると建物残骸や 旧三伏小屋跡が出てくる。いたましい。三伏沢本流は涸れ沢であるが右岸の沢を豊富な水がほとばしり落ちている。
水場で、明日までの水も補給して再び重くなったザックを担いで三伏沢に沿って登る。20分ほどで三伏峠小屋の水場小屋脇に着く。より硬く踏み固められた道を登るとまず烏帽子岳分岐に、道標に従い樹林帯を進むとついで三伏峠に着く。分岐の道標をじっくり読んで三伏峠小屋に向かう。テント場の先が三伏峠小屋である。小屋の前にも三伏峠の標看板が立っている。幕営手続きを受付でして料金(\700/人)を払い、渡されたテント札を設営したテントに結べば本日の縦走は終わりである
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08/10(水)
三伏峠小屋前から細道を左手に回って鳥倉林道へ樹林帯をゆるゆる下る。塩川分岐は気がつかず、八合目(8/10)道標まで下ってしまった。「仏の清水」で喉を潤すことができる。しだいに高くなった針葉樹が斜面を覆い、登山道はその中を巻いている。「鳥倉林道まで二km」、「六合目(6/10)」、「五合目(5/10)」などと道標が多数あるで現在地を楽に確認できる。2249峰を巻いて下ると右手の木々の間から豊口山が現れてくる。「四合目(4/10)」の道標を過ぎると「鳥倉林道まで1km」の道標が立っている。鳥倉林道への登山路は左になる。
右の豊口山方向の針葉樹の斜面には踏み跡とテープが上へ続いている。ザックをデポして空身で豊口山山頂へ向かうと良い。尾根筋に踏み跡がくっきり、薮も林も薄く登りやすい。途中、二重山稜もあるが迷うことはない。ただ山頂稜線がとても長く、少々うんざりするかもしれない。豊口山の三角点(2231.1m)は長い山頂稜線のほとんど西端にある。周りは樹林で展望がない。しかし登山口から三角点までの尾根の途中に2〜3箇所、樹林の切れ目があり南に大日影山〜小日影山、その先には奥茶臼岳の稜線が見える。
「鳥倉林道まで1km」道標に下ってきてデポしたザックを担いで林道へ下る。「三合目(3/10)」を過ぎると樹林がカラマツに代わる。「二合目(2/10)」、「一合目(1/10)」道標を見ればすぐに林道広場を見下ろすことができる。鳥倉林道バス停脇には仮設公衆便所や「登山道沿いの岩石」看板がたち、登山道の方を見ると「豊口ルート」と記した道標などがある。左手には石灰岩の大岸壁が聳え、その下には小石が散らばっている。谷側の木立の上には南アルプス支脈や前衛の山々の稜線が重なって見える
発車30分前に伊那バス(中型)が到着して登山客を降ろすと林道を先に進んで定刻数分前にバス停に折り返して来た。
バスに乗り、席に座って運転手を待つ。降車先の松川ICを告げて乗車券と荷物分計¥2630を支払う。定刻を少し過ぎてバスは発車した。13分ほど進んだところに登山口ゲートがある。伊那バス以外の車は鳥倉林道バス停まで進入できない。ゲートの外は第1駐車場で、さらに下ると第二駐車場がある。ここから鳥倉林道バス停まで重い荷を背負って歩くのは気が重い。

乗客が居眠りする間にもバスは林道から大鹿村のメインロードに出て「塩の里」で休憩する。路線バスだからいくつも停留所を巡っていく。JR伊那大島(いなおおじま)駅を経て終点の伊那バス松川IC停留所に着く。松川ICの高速バス乗り場背後の駐車場まで歩くと公衆便所、ベンチそれに強烈な夏日を避ける日陰がある。
松川IC駐車場から数分(タクシー料金約1000円)で信州まつかわ温泉清流苑(電0265-36-2000、日帰り温泉10:00〜20:0料金(\400))に到着し、登山者用物置にザックを置いて、受付に引き返して大浴場に向かい、ひとまず汗を流し髭を剃る。
乾いた衣服に着替えた後、昼食を摂り、寛ぐ。玄関で暫し待つうち予約していたタクシーが到着し、手はずどおり松川IC高速バス乗り場まで帰った。
少々遅れて中央高速バス(信南交通)が到着した。往路と同じく双葉SAで休憩し、再び高速道を新宿に向かう。上野原の近くで恐れていた渋滞が始まった。明日の「山の日」からの連休にはもっと長い渋滞が心配である。本日は例年にない高温のせいか藤野SA付近で夕立も襲ってきた。ゆるゆると都心に帰ってきてバスタ新宿降車場Aに到着する。後は地下道出口E10から地下鉄新宿三丁目に出て志木へ電車を乗り継いで帰るだけであった
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08/08(月)
08/09(火
08/10(水)
 【記録】
08/08(月)
二児山(東峰2243.0m)
Qさんと相談し、遊歩道を利用して二児山と黒河山の取り付きに、そこから尾根に上って頂上へ、頂上から尾根道(看板ではこれも遊歩道)を歩いて天空の池駐車場に帰ることにした。

大ザックをデポし、アタックザックを背負って天空の池駐車場 を出発した。笹原の間を二児山へ伸びる遊歩道を歩む。好天・北西微風の下、左には伊那谷を挟んで青く霞む中央アルプスを望むことができた。丘の上から振り返って天空の池と駐車場を見下ろす。すでにタクシーで等高線2010mに登ってくることができたので、本日の最高峰 二児山東峰とは標高差で230mしかない。二児山尾根と遊歩道の間には笹原が広がり、その上に針葉樹林が立つ。笹原には鹿道が幾筋も走っていた。

進むにつれて二児山西峰が尾根の上に出てきた。東峰はその尾根が隠して見えない。笹原に埋もれる牧柵跡を過ぎると幅広の遊歩道は樹林帯を縫う。右手の斜面も笹原から樹林へ急斜面を上がっていくが遊歩道は緩やかなアップダウンを繰り返して伸びている。シラベ林に入るとS字カーブの急登もあるが再びほぼまっすぐな巻き道となる。
遊歩道末端に突き当たる。左手下に二児山下の休憩舎が見えた。休憩舎の脇にはクリンソウの群落がある小さな沢があった。沢の上には小さな橋、橋の下には水が流れていた。口に含んでみると冷たくていやな味や臭いはなかった。水場ではないのだろうか。

沢を跨いで針葉樹林の山道をしばらく登ると二児山東峰と西峰分岐に着いた。シラベ林の中だが目印のテープ がいくつも下がっていて迷うことはない
分岐から西峰へ針葉樹林苔の道を進むとすぐに急斜面に突き当たった。2〜3分頑張れば西峰の頂上尾根に出る。防火の赤い幟が立っていたが目立った山頂標など見当たらず山頂探しに尾根を端まで進んでみた。分杭峠からの縦走路であるせいか、はっきりした踏み跡が延びている。背後からQさんの声が「山名標がある」と教えてくれた。引き返してみると二児山西峰の頂上はなんと赤い幟があった場所だった。
頂上でひっくり返って休憩する。微風で涼しい木陰で次々とリレーするルリビタキの囀りを楽しめた。 が、頂上はシラベ林に囲まれて展望がまったくない。
息が整ったので東峰に向けて下った
今度も分岐から赤テープに従って東峰に向かう。おかげで迷わず、すぐに東峰に登り着いた。
東峰山頂には三角点(2243.0m)、倒れた御料局三角点、絵も字も失せた展望説明パネルなどがあった。切り開きから、一方には分杭峠〜二児山縦走路、他方には南アルプス主脈縦走路の峰々(つもりだが)、近場では西峰を見た。懐かしい伊那富士と美和湖が見えた(つもり)。もう少し切り開きが大きければ・・・
東峰山頂からの尾根筋に刈り払いされた踏み跡道が続いている。予定通り、天空の池駐車場に向かって尾根筋を帰る。踏み跡の左右にはヒカゲノカズラ、トウゲシバ、マンネンスギが多い。急斜面が終わって平坦な尾根道を下ると右手直下に休憩舎が見下ろせた。なるほど休憩舎から斜面を少し登れば東峰の尾根に出るのだ。黒河山まで尾根道を辿る人たちもいるのだろうが天空の池に帰る私たちは尾根道から右手に見える遊歩道に下った。降下地点からはS字カーブ、牧柵跡と、現在位置を確認しながら(大袈裟か)遊歩道を歩み、天空の池に帰り着いた
黒河山(2127.7m)
重い大ザックを背負って天空の池から黒河山へ遊歩道を登った。看板通り、丘の上に駐車場がもう一箇所あった。「ここまでタクシーで運んでもらって大ザックをデポしていたら」と背中の重さを恨む。どんどん離れていくQさんを追いかけて遊歩道をよろよろと(体調不良のせいもある)登り続けた。GPSと地形図をにらんでいるQさんに追いついてザックをデポし、空荷で遊歩道から斜面を稜線に登る。稜線にでて左手のわずかな高みを目指して歩んだ。先行したQさんから声がかかる。

黒河山(V2127.7m)の 山頂である。参考情報の通り「保安林」黄プレートがあった。やはりここもシラベ林に囲まれて展望はまったくない。登頂したことに満足して遊歩道へ下った。

再び重いザックを背にしてのろのろと歩き出した。20分ほどで遊歩道末端の笹山(2121m)休憩舎に到着した。ここまで轍跡が続いている。休憩舎の向かいには黒河山からの尾根道が下ってきていた。先行していたQさんが「どうにも入り口開き戸が固くて入れない。裏窓は開く」という。テント持参だがどうするか・・・・・
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08/09(火
笹山
笹山休憩舎を5:00に出発して朝露が降りた笹原を進む。笹は低いところで膝の高さ、次第に腰の高さになった。空も笹原も明るくなってヘッドランプの世話にならないですむ。東天は朝焼けをしていた。重かった水も行動分だけになったのでザックも担ぎやすい。疎林に笹原が広がる平坦な笹山、 山頂はどことも分からぬまま通り過ぎた。鹿道かもしれないが踏み跡は笹原にしっかりついているのだが・・・
入山(2186.1m)
南アルプス北部主稜線(白根三山〜)を左に望みながら笹原を先に行くQさんを追いかけた。同じく仙塩尾根も左に続いているはずだが支脈が邪魔してそれらと判別がつかない。

笹山下りで南西に迷い込まないよう注意していたが好天で尾根筋が見え続けるので素直に前進できた。
笹原を針葉樹や広葉樹の薮が細切れにし始めると笹に隠れた倒木が邪魔をする。まず枝が脛に当たったり、靴のつま先が幹に引っかかったり、幹が作る段差が上り下りにエネルギーを使わせる。例年より今朝の気温が異常に高いがそれでも、涼風が北西から吹いて体力消耗を緩和してくれた。つまずいたり、薮の幼木の幹を掴んだり して標高2077mの無名峰に登り返した。頂上から前方を見ると入山がどんどん近くなったのが分かる。

標高差が少ないアップダウンになる。コルから登り返して等高線2060mの峰に着いた。名前がないのが不思議なくらいの山だ。地形図では広い尾根だが頂上は狭かった。踏み跡は小黒山の方に続いている。下って登るとL字の峰になる。人の踏み跡も鹿道も郡界に沿っていた。入山に向かってコルから登ると鹿の寝跡がそこここにあった。左の仙丈岳方向を見上げるとそれらしい山塊がある。その右手を辿ると双耳峰、これが塩見岳ならば本谷山はあれか。南アルプスの主脈とそれらから派生する尾根が重なっている。右手に頭を回すと大崩落のある尾根が見えた。あそこが大鹿村のフォッサマグナだとすると、それはどれと山々を同定するがゴールはまだ遠い。

シラベ樹林が卓越し、笹の丈は登山靴の高さとなる。樹林中は苔むして滑りやすいが踏み跡(人や鹿の)がしっかりして、笹原より歩きやすい。何よりも倒木がまるまる見えるので安全だ。また木陰が続き、涼風が通る場所がいくつもあるので登りの苦しさが半減した。登り尾根の西側は崩落あるいは崖であったがそれらの中を巻く必要はなく尾根樹林の中の踏み跡や水流跡を辿ってQさんを追いかければよかった。ここまではしっかりした踏み跡もところどころの目印テープが助けてくれる。

またしてQさんが休んでいる入山山頂に到着した。樹林の中でも塩見岳がチラリと見える
樺山(2285m)
入山の頂上尾根からは立ち枯れ、倒木帯や薮が幾重にもある。いよいよという感じである。狭い尾根からは西側に連なる山々が見通せた。「どの尾根が大日影山〜昨年登ったか小日影山か」とQさんと話し合う。標高差が少ないもののアップダウンがこの先にも続く。まずコルから薮めいた針葉樹林の急斜面を木の根・石・細木を掴んでを登った。

2166m峰からはこれから登らなくてはならない「樺山〜小黒山の尾根筋」が目で辿れた。下りの薮にビニール傘が捨ててあった。人の気配にほっとしたが薮抜けで雨具を残さざるを得なかったのかと同情した。

地形図通りの細尾根に入った。右手はガレになる。キオンだけでなく、タテヤマオミナエシの群落が足元からザレ・岩のガレ崖の途中にあった。細尾根には岩場があるのではと覚悟していたが、幸運にもそれは裏切られた。

コルの薮から標高差100m近い急登が始まる。いつものように急斜面の上下はQさんに先行してもらってTIはマイペースで追いかけた。

どうにかQさんが寛ぐ樺山(2285) に登り着いた。Qさんが指差す先には「慶応義塾大学WV部の板」が結び付けてあった。、なんと昨日、ここを通過したらしい。分杭峠から本谷山縦走は関東の大学WVにとって貴重なルートなのだ。

樺山の山頂は針葉樹の高木と幼木の薮に囲まれてなんら展望はない
小黒山(2421m)
樺山の山頂尾根には先行した慶大WVの踏み跡がところどころ残っていた。倒木上の苔剥離はいい目印だった。2160m(等高線)のコルに下って登り返す。目前に急斜面が迫る2210m(等高線)で休憩をとって貰い、改めて針葉樹疎林の中、標高差100mを急登した。急傾斜の尾根が終わったら今度は倒木を数多く跨いで登らなくてはならなかった。倒木の殆どは東に向かって倒れていた。予想していたより短時間で小黒山山頂に上りついた。山頂には久しぶりの赤テープがあり先行したQさんがその近くでメモをとっていた。この山頂も針葉樹林で展望がない。10分休憩を頂いて南南東に下った
本谷山
下りついたコルから登って尾根分岐から南西尾根に迷い込まないように東へ方向をかえ、郡界に沿って進みたかった。しかし尾根分岐の小ピークに登る踏跡は不明瞭な上、針葉樹小木の薮に遮られていた。見れば東の谷に下り、2460m峰(等高線)に向かう踏跡のほうが明瞭であった。針葉樹小木の薮を覗いてみたが赤テープなどの目印がない。Qさんと相談して「ここは次ぎコルの標高まで東の谷へ下る」ことにした。歩きやすい針葉樹林の下りで、すぐに郡界コルより低くい北向きの谷についてしまった。見上げると郡界尾根からは倒木が積み重なって倒木帯となっている。倒木を跨ぎ、丸木渡りしながらどうにか登り返してコルに着いた。声をかけつつQさんを待つとQさんが予期したより左(南)側の薮から飛び出してきた。なるほど分岐ピークに登り詰めた方が得策であったかと教えられた。これが縦走コースの肝か。

コルからは標高差80mの急登をこなして2460m峰(等高線)に登り、行動食休憩して下だった。ここから2394m峰を挟んで二重山稜がある。右左どちらにも踏み跡(人や獣の)があるので山稜末端で行き詰っても慌てずちょっと引き返す余裕があればよい。標高が上がったせいか南アルプス北方主稜線が見え、郡界尾根の枯木・倒木帯の先に本谷山が聳えているのも望めた。しかし少々雲が増えて遠望はなかった。

2394m峰を下るとヌタ場がこれまでのように二重山稜の間にあった。登るにつれシラベ林がコメツガ林に代わり傾斜が急になる。コメツガが消えると急斜面の草付きに代わった。草付きの上の石楠花薮を避けて急斜面の小木を掴んで左へ回る。Qさんの熊鈴も左から聞こえていた。羊歯の急斜面をダケカンバやミヤマハンノキの幼木を掴んで登り詰め、塩見〜本谷山縦走路に飛び出した。足元の心配がなくなった。踏み固められた一般の登山道は極楽だ。こんな感想を持ったのは日高の縦走でハイマツ薮からカムエク山頂に出て天国と思って以来だ。左先に紛らわしい空き地がある。

目星をつけて右に進んで、Qさんが休んでいる本谷山山頂(2658.3m)広場に到着した。広場の北西端には切り開き道があり、そこからハイマツ密薮越しに今日まで歩いてきた二児山から本谷山への縦走路を見渡すことができた。一休みした後、今晩と明日の水を補給するために旧三伏小屋分岐に向かって下った
三伏峠
南アルプス主稜線縦走路は手入れが行き届いているので歩みが進む。下り路の傍の草原にはタカネコウリンカ、マルバダケブキ、タカネマツムシソウの群落がそれぞれ適地を選んで咲いていた。覗き岩から三伏峠を望む。すでに15:00になるので本日の高気温が下界から水分を吸い上げて三伏峠のテント場と小屋が霞み、高峰は雲を被っていた。雷雨がなければよいが・・・ 旧三伏小屋分岐らしい場所に着いたがロープが張って禁止?看板がある。旧三伏小屋分岐と確信が持てないので先に進んでコル迄下った。そこから登り返して看板に戻ってよく読んでみた。「旧三伏小屋で幕営禁止」とのみある。やはりここが旧三伏小屋分岐だと判断して踏み跡程度の薮道に入った。何ヶ所も道を倒木が遮っていた。廃道に近くなっている。地形図どおりの巻道を下ると建物残骸に続き 旧三伏小屋跡が出てきた。いたましい。三伏沢本流は涸れ沢であった。対岸の三伏沢右岸の沢を豊富な水がほとばしり落ちている。水場でたっぷりと水を飲み、明日までの水も補給して再び重くなったザックを担いでQさんを追った
涸れていた三伏沢に水が湧いて「ここが三伏峠小屋の水場かな」と思ったが余りに小さい。数歩登ると再び涸れた。高度計と地形図を度々照らしあわせて烏帽子岳分岐の目印と踏み跡を探し続けたが見あたらなかった。そうこうする内に三伏峠小屋の水場小屋脇に着いた。若い男女が水汲みに空荷で降りてきた。水場には何人かの人影があった。踏み固められた道を登ると烏帽子岳分岐についた。ネットフェンスが尾根筋を区切っていた。道標に従い樹林帯を進むと三伏峠についた。三叉路で道標をじっくり読んで三伏峠小屋に向かう。テント場が見えてほっとした。ザックをデポして先行したQさんが幕営手続きをしている三伏峠小屋受付に入った
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08/10(水) 豊口山(2231.1m)
鳥倉林道発バス時刻にあわせ、ゆっくり起きてテントを撤収し、三伏峠小屋前から三伏峠から鳥倉林道へ向かった。小屋前の道標は初めて下る者への配慮が疎く、樹林の中へ導く道も細い。頼れる小屋が唯一になったので鳥倉林道から三伏峠小屋に登ってくる人たちを優先する事情は理解できる。が、それだけが理由ではないね
樹林帯をゆるゆる下る。今朝の気温は17℃とQさんが言う。昨日は尾根筋で微風があったが今朝は巻道で風がない分、蒸し暑い。後ろから慶応義塾大学WFが追いついてきたので先を譲った。最後尾の女性(サブリーダー?)にQさんが色々聞いていた。やはり「分杭峠から4年生8人で縦走。体調不良者が出たので予定より早く幕場をとった。今年は樺山山頂に板を結んだ。これでこのコースに慶應大WVの板は3枚になる。塩見岳にも行かず、三伏峠小屋幕場には緑テントを張った。」とのこと、あの騒々しい関西の大学生のオレンジ大テントではなかったのだ。

話が弾んだせいか塩川分岐を過ぎたのに気がつかず、八合目(8/10)道標まで下ってしまう。「仏の清水」で喉を潤す。ボツボツと2人、3人で登ってくる人達とすれ違い声を掛け合った。しだいに針葉樹高木林が斜面を覆い、登山道はその中を巻いている。「鳥倉林道まで二km」の道標、「六合目(6/10)」、「五合目(5/10)」を過ぎて休憩をとった。ちょっと先から慶應WVの声が聞こえる。Qさん、「WVらしく、50分歩いたら休憩を」と観察が行き届いていた。森に水分が豊かになったせいか道脇にトリアシショウマ(チダケサシも?)、ヤブニンジン、カニコウモリ、コウモリソウなどの草花が控え目に並んでいた。

慶應WVを追って2249峰を巻いて下る。右手の木々の間から豊口山が現れてきた。サラシナショウマが草薮の上にいくつも白い花房を立てていた。「四合目(4/10)」の道標を過ぎると「鳥倉林道まで1km」の道標が立っている。鳥倉林道への登山路は左になる。右の豊口山山頂方向を覗いてみると、踏み跡と赤テープが尾根の上へ続いていた。「余裕時間を使って行けるところまで」とのQさんの一声で、道標裏にザックをデポして空身で赤テープを追って豊口山山頂へ向かった。尾根筋に踏み跡がくっきり続き、薮も林も薄く登りやすい。途中、二重山稜もあるが迷うことはないが、ただ平坦な山頂稜線がとても長く、少々うんざりした。
豊口山の三角点は山頂稜線のほとんど西端にあった。周りは樹林で展望がないので三角点(2231.1m)にタッチして引き返した。尾根の途中の樹林の隙間から南を望むと青空の下に大日影山〜小日影山の、その先には奥茶臼岳の稜線が見えた。なつかしい。豊口山に登れたのは儲けものであった。「山頂渉猟」では塩川から沢を年末に詰めていた。今では難しそうだ。

「鳥倉林道まで1km」道標デポ地点に下ってきたら、上り2人・下り1人が休憩していた。我々も一休みした後、ザックを担いで林道に向かった。ヤマオダマキの花を愛でて「三合目(3/10)」を過ぎ、マルダケブキの黄色の花が一面を埋めている斜面を左に見てカラマツ林に入った。オシダ類が林床を覆っている。「二合目(2/10)」の道標を横目で眺め、登り休憩中の方と声を交し合い、別れて「一合目(1/10)」道標に着いた。周りにまだ緑の花穂を立てたバイケイソウの株が残っていた。山の上ではもう黒く変わっていたのに。湿り気の多い沢筋にはオオキジノオやジャコウソウの花があり、ヒキオコシやセキヤノアキチョウジが草叢になっていた。

見下ろすと広い林道広場が見えた。
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鳥倉林道バス停には先客が二人、一人は「鳥倉林道まで1km」道標デポ地点でで会った大阪の女性であった。さらにもう一人は散策中という。バス停脇には仮設公衆便所や「登山道沿いの岩石」看板がたち、登山道の方を見ると「豊口ルート」と記した道標などがある。左手には石灰岩の大岸壁が聳え、その下には石灰岩の小石が散らばっていた。林道の法面にはヨツバヒヨドリの群落が白い花を微風に揺らせていた。まだアサギマダラの姿はない。谷側の芝草の中にはピンクのミヤマモジズリが混じり、その先、木立の上には豊口山から見た稜線が重なっていた。三伏峠から続々と下って来るかとバス停に順番に並んだが7人位から人数が増えなかった。大阪の婦人によると昨夜小屋に泊まった人も少なかったということだった。

発車30分前に伊那バス(中型)が到着して十数人ほどの登山客を吐き出して林道を先に駆け登って曲がり角から消えてしまった。バス停周りも広いのに理解に苦しむ。

定刻数分前に折り返して来たバスに乗る。席に座って運転手を待つ。行く先の松川ICを告げて乗車券と荷物分計¥2630を支払った。定刻を少し過ぎてバスは発車した。13分ほど進んだところに登山口ゲートがあり、運転手が降車してゲートを開き、バスを通した。もちろんバス通過後はゲートを閉めたので、一般車は進入ができない。ゲートの外は第1駐車場で、すでに駐車ロットは満車で路駐が始まっていた。バスは車の隙間を縫って駐車場を出た。駐車場の下の道路にも路駐の車があり、その先の第二駐車場にも車があった。明日08/11は、はじめての「山の日」で連休を活用したい人が多いのだろう。ただ、ここから鳥倉林道バス停まで重い荷を背負って歩くのは気が重い。慶應大WVは「タクシーを予約している」とのことだからゲートまで荷を担いで降りたに違いない。

乗客が居眠りする間にバスは林道から大鹿村のメインロードに出て「塩の里」で休憩した。トイレに行く階段で何年かぶりにヤママユ(蛾)の雄に出会った。子供の時から何頭目の出会いだろう。バスに帰って再びうとうとを楽しんだ。

眼が覚めると伊那大島駅に着いていた。Qさんが「オオジマなんだ。これまでオオシマと読んでいた」という。終点の伊那バス松川IC停留所で下車して大阪の女性と松川ICの高速バス乗り場背後の駐車場に歩いた。 駐車場についてマルモタクシーの到着を待つ間、彼女が「塩の里」で購入した完熟トマトをご馳走になった
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松川IC駐車場から数分(タクシー料金約1000円)で信州まつかわ温泉清流苑(〒399-3304 長野県下伊那郡松川町大島2784-1 電0265-36-2000、日帰り温泉10:00〜20:0料金(\400)に到着した。登山者用物置にザックを置く。みれば物置に慶應大WVのザックがあるではないか。受付に引き返して大浴場に向かい、ひとまず汗を流し髭を剃った。乾いた衣服に着替え、昼食に新メニューの「ゴボトン丼」を食べた。
寛いだ後、物置のザックをとりに行く。我々のザックしか残っていなかった。

玄関で暫し待つうち予約していたタクシーが到着し、手はずどおり松川IC高速バス乗り場まで帰った。
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少々遅れて中央高速バス(信南交通)が到着した。バスタ新宿で学習したとおりザックをトランクに放り込み座席に座った。10分ほどで駒ヶ根IC高速バス停留所に着いた。乗り込んだ人の中には08/08にこのバス停に下りた方の顔も見えた。往路と同じく双葉SAで休憩し、再び高速道を新宿に向かう。16:10頃、上野原の近くで恐れていた渋滞が始まったる。さらに藤野SA付近で夕立も襲ってきた。ゆるゆると都心に帰ってきてどうにか18:00頃にバスタ新宿降車場Aに到着して、お世話になったQさんにお別れの挨拶をすることができた。後は地下道出口E10から地下鉄新宿三丁目に出て志木へ電車を乗り継いで無事に帰るだけであった
(byTI) end