槍ヶ岳 北鎌尾根ルート

【期 日】 2019年7月25日(木)~29日(月)
【メンバー】CL:S.A Y.I K.A M.S Y.Y M.S M.I KZ.O (配信ファイルのメンバー表順)
【往 路・復 路】 所沢IC ~ 沢渡
【コースタイムと歩行ルート】
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【コメント】
徳沢でテント泊後、水俣乗越に向かう。ここで最新の天気予報を確認し、行くか戻るかの最終判断を下すことになっていた。いくつもの情報が錯綜し、判断に迷うところであったが、何とか行けるであろう、明日の朝の様子によっては戻る場合もあるが、行けるであろうという判断で、大曲からの急登と同じくらいの急降下で天井沢を下る。雪渓もいくらか残りザレた歩きにくい道ではあったが、何とか二俣取付に到着。ツェルト泊にて明日に備える。 翌日朝5時出発。晴天とは言えないが、薄日が差す中、右俣を登る。途中クライマーズホイホイもどきにはまり、若干のタイムロスはあったものの、無事北鎌尾根コルに到着。独標まで順調に進む。ここからがいくつものピークを越えていく難所続きである。ルートファインディングがとても難しい。誰もが、右か左か・・・まき道を探しそうになる中、A師匠が「上を目指さずまき道を通っても、結局もっと大変なルートを登らなければならなくなる」とおっしゃり、的確にルートを見つけてくださる。「こんなところ、本当に行けるの?」と思うところがいくつかあったものの、通ってみれば、手がかり足がかりがちゃんとあり、思った以上に登りやすいものだった。室内クライミングと何度かの岩登り訓練の成果を今発揮する時である。 ただ、先ほどのタイムロスと、8人が登るのを待っている時間が予想以上に響き、結局北鎌平までたどり着けないうちに、もう一泊ビバークしなければならなくなった。8人がかろうじてツェルトを張れる狭い山頂に、身を寄せ合い、岩にロープで体やリュックを固定し、一晩を明かす。雨と風で体が冷え、体ごと震えが止まらない状態で朝を迎える。 翌朝も天気は回復せず、小雨の中を出発。ほぼ誰もが一睡もしていない中、体力と気力だけで先に進んでいる状態だった。いくつものピークを越え、槍ヶ岳山頂にたどり着いた時、何とも言えない達成感で身震いがした。そして、急に空腹を感じた。考えてみれば、今日は朝からほんの少しのご飯とスープを飲んだだけで、昼食らしいものは何も食べていなかったことを忘れるくらい、今まで体験したことのない究極の緊張感の中で、登り切ったのである。 実はこの8人の中で、私だけが槍ヶ岳初登頂、それも北鎌尾根ルートでである。思えば2年前、A師匠とマンツーマンで東稜経由で北穂高登頂した私、今回もA師匠のおかげでこんな素晴らしい感動を味わうことができました。A師匠、一緒に登ってくださった6人の皆様、本当にありがとうございました。この経験は一生忘れません。
(記:M.S)
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(写真:S.A M.S KZ.O)