北アルプス・明神岳主稜山行(2,931m)

【期 日】2019年10月9日~11日
【メンバー】 CL/S.A Y.I 2名
【コースタイム】
10月9日・・・上高地11:15―12:00風穴手前7番標識―15:35 明神岳主稜稜線―16:00テント設営(泊)
10月10日・・・テント地発5:50―6:55明神岳五峰山頂―8:15 四峰山頂―9:10二峰(懸垂上地点)―10:35明神岳主峰山頂―13: 05前穂高岳山頂―15:30岳沢小屋
10月11日・・・テント地発7:00―9:00上高地
【コメント】
夏の槍ヶ岳北鎌尾根山行が天気に恵まれず、モヤモヤしていたので今秋に はどこか気分の良い岩稜登攀をと思い、50年近くも前に前穂高岳から往復しただけであった明神岳を下から登ろうと計画、会仲間のIさんと同行。 台風19号が迫ってきたが、2日間とも微風快晴の天気のなか、久しぶりに素晴らしい山行を堪能し最高の紅葉を楽しできました。
10月9日・・・
Iさんに車で自宅まで迎えに来てもらい5時出発、沢渡でバスに乗り換え
順調に上高地着。河童橋を渡り岳沢に向かって右の山、明神岳五峰を確認し
て歩き始める。風穴手前の7番標識で右に分かれ明神岳五峰へ続く稜線めがけて登り始めるが、林のなか道は分かるものの急登の連続で3時間程。
途中の岩場や狭い尾根に積雪期使用のフィックスロープがあり厳しい登りであったが、無風快晴で気温も最適、真下に見える上高地、そして圧巻の周辺
の山々に癒されながら何とか登り切った。
稜線に出てハイマツの間の登山道を抜けていくと整地されたテント場があり、予め調べておいた五峰直下のテント地の手前だったものの、
今日はここまでとしてテントを張り寛ぐことにした。相棒と山の話をしながら水割りウイスキーをチビリチビリ、夕食はラーメン&餅。
やがて白山方面に日が沈み、月が出、夜中は満天の星であった。
10月10日・・・
長丁場であるが天気が良いのでゆっくりと出発する。
奥穂高岳から西穂高岳に至る稜線上部に陽が当りはじめ、遠く南アルプス
の左後ろに富士山も拝めた。
間もなく2、3張りはテントが張れる平坦なところを通過、五峰への登りとなり小1時間で山頂に出た。
いつ頃からであろうか古いピッケルが岩の割れ目に刺さっていた。
ここから下って登る四峰への稜線が良く見える。特に難しいルートファイディングもなく普通に導かれながら登っていくと四峰山頂に到着した。
四峰山頂からの主峰(一)、二、三峰は恐らくこの場所でしか見ることができない山容である。
梓川沿いに槍・穂高方面に行くときに通過する明神からは五峰(特に南壁)が真上によく見える。
その先は各峰や主峰からの東稜が見えてくるのだが良くわからないし林の中の道となりほとんど見えない。
やがて徳沢を過ぎ、横尾に向かって進んでいくと、もう明神岳はどうでもよくなる。奥又白谷、その上部と両側に遥かに聳える圧巻の岩壁群に目を奪われるからである。
したがって四峰からの明神岳主峰、二、三峰は初めて見る岩の峻峰(ホームページタイトルの写真、右から主峰-二峰-三峰、さらに
左が奥穂高岳ジャンダルム)であり、まさに登ってきた甲斐があったというもので大感激であった。
三峰は上には登らず上部の岳沢側を巻いてトラバースをしながら登っていくと二峰に到着した。特に難しくはないがスッパリ切れているので要注意であった。
二峰山頂のすぐ真下、岩にスリングが数本巻き付けられてカラビナがかけてあり、確認してそれらを利用したが結構な角度と距離での懸垂下降であった。
はじめは岩と岩の間に沿って8m程のクライムダウンで、壁の途中に降り、そこからはやはり途中の岩にかけてあるスリングとカラビナを利用し
20m弱の懸垂を2回してコルに降り立った。40mのロープを持参したが、丁度良かった。コルからは数分で明神岳主峰に到着、時間は10時35分、出発から4時間半余り、
天気が良いので気持ち良く楽しみながらの岩稜登攀で順調そのものであった。
主目的の岩稜登攀は達したので、あとは下山のみであるが前穂高岳を経由
していかなければ戻れない。明神岳からの下りはクライムダウンでコルに降り、前穂高岳山頂までは標高差200m以上を登らなければならず、今回の
山行ではここが一番疲れ時間もかかってしまった。 途中、2ヶ月前程に会のSさんが登ってきたA沢を稜線から見下ろしたり、夏の山行で徳沢からで登って来た奥又白の池が良く見えた。
結局、前穂高岳山頂に13時過ぎに到着、すぐ重太郎新道を下るも久しぶりの一般道であるが急な新道、慎重にならざる負えずモタモタと岳沢小屋へ。
Iさんは翌日に用があり今日中に帰らなければならず走って上高地へ(上高地からの脱出は午後6時まで)、
私は、あまりにもすばらしい岳沢小屋周辺の紅葉に誘われ、もう一泊と相成りました。
10月11日・・・ 曇り空の中、紅葉を楽しみながら下山しました。
(S.A記)