【日 付】 2020年6月19日(金)~23日(月曜日)
【メンバー】 CL/S.A 他会員外3名 S.S T.S K.N
【コースタイム】
19日 新座発(車)20:30~
20日 ~4:30秋田県にかほ市、鳥海山象潟口鉾立6:50~9:10 御浜小屋~12:30鉾立~金浦温泉・学校の栖(泊)
21日 宿から車~9:10祓川ヒュッテ10:40~12:20賽の河原~ 13:00七ッ釜避難小屋~16:00最終2,100m地点~七ッ釜避 難小屋~18:30祓川ヒュッテ(泊)
22日 ヒュッテ7:05~8:45七ッ釜避難小屋~11:30山頂から東へ 延る稜線脇12:00~12:30七高山山頂(2,229m)13: 10~14:50祓川ヒュッテ(泊)
23日 下山
【コメント】 (6月19日):新型コロナウイルス感染拡大防止の為の県をまたがっての移 動自粛要請解除の報を受け、その日の夜に4名で秋田県鳥海山山スキー目的
で買い替えた車(中古車)に乗り、先ずは日本海側・象潟口からの登山口鉾立 へ向かった。
(20日):ガスの中、鉾立に夜明けに到着、車中で仮眠し7時前に山頂へ向 けて出発したが、さすがに歩き始めからずぅーっと眠いままで頭もボーっと
して、天気も悪く風もあり寒いくらいであった。 御浜小屋で休息し天気の回復を待ったが、結局ここまでとして下山、象潟の 魚屋さんで翌日用の魚介類を仕入れ金浦温泉・学校の栖に投宿した。
(21日):今日は鳥海山の北側、矢島口・祓川ヒュッテからの登山&山スキー である。いつもより2週間ほど遅れているので、雪が消えた鳥海山の山腹
を車で通ることができ、ラッキーであった。天気は快晴、風もなく絶好の登山日和である。駐車場から平坦道徒歩3分 の祓川ヒュッテに荷物を運び、身支度を整えスキーを担いで出発した。標高は1,200m程なので山頂までは約1,000m強の登りとなる。
ヒュッテから竜ヶ原湿原にかかる木道を渡るとすぐ急な雪渓があり、ここで スキー靴に軽アイゼンを装着した。76歳のS先輩はスキー靴のみで、他の 2名、S氏とN君は登山靴に軽アイゼンだが、スキー靴を背負わなければなら
ない。どちらが良いのかは年齢と歩く距離と標高差と体調次第である。雪渓を登ると案の定、雪がなくなり石の山道となる。登山靴は問題ないが スキー靴での歩行は困難を極め、さらに両側から木の枝が垂れている箇所があ
るので背負ったスキーの先端が引っ掛かり腹が立ってくる。30分程でようやく雪渓に出てホッとしての大休止。賽の河原を過ぎて急 な斜面をジグザグにキックステップで登り(雪が溶けていてアイゼンが効かな
い)七ッ釜避難小屋の上に出た。時は既に午後1時を過ぎていた。 ここから山頂まではまだ4時間近くかかるであろうか? 午後の4時ぐら いまで、行けるところまで登ることにした。
途中雪渓が切れて藪の間の溝の岩場はスキーを外して通過、山頂から東へ 延びる稜線目指して斜め左へトラバース気味に進み、最後の雪渓に出るところ (2,100m付近)で時間切れとなった。
さぁ、楽しいスキー滑走である。 記念写真を撮り、縦溝になっているが、 固くはなっていない雪面を一気に七ツ釜避難小屋まで滑り下りた。 今回は天気が良いのでルートを間違えることはないが、それでも歩いて登る
のとスキーで滑走していくのとでは距離と時間の感覚がずれ、目印が分からな くなることもあり、誤って違う雪渓を滑って行ってしまうと、そこから下は密
藪でどうにもならず、しまいには遭難することもあり要注意だ。すぐ登り返 すのが鉄則だが、疲れてきている体への大きな負担となるだろう。 七ッ釜避難小屋は、こじんまりしているが素晴らしい。数年前に改築した
浄化槽トイレがすごくきれいで気持ちが良く、よくこの場所にこれだけのもの を造ったものだと感心するほどであった。 翌日の天気もバッチリ見込まれたので、山頂までの登山を完全に果たすべく
この小屋にスキー一式をデポしておくことにして、ここからはスキー靴、他は 登山靴で下山することにし、丁度昼が一番長い夏至の6時半に祓川ヒュッテ
に到着した。夕食は遅くなってしまったが、象潟で仕入れた魚介類、岩ガキとクエ、アジ の刺身は格別であった。もちろん酒は秋田の鳥海山吟醸酒である
又、夜空の星は、今まで見たことのない満点の輝きで、ヒュッテ脇や駐車場 は観察にやってきた人達でにぎわっていた。
(22日):昨日登れなかったリベンジである。 天気快晴、風も無くカラッとして気落ちも良い。 7時過ぎにヒュッテ発、 スキーを背負わないのでペースも早く、アッという間に七ッ釜避難小屋に到着
した。ここからスキーを背負っての登山であるが、N君が今日中に帰京するこ ともあり、私と彼が急ぎ先行して行くことにした。 昨日の到達点を過ぎ、山頂直下の雪渓下に11時30分到着した。見上げ
れば、まもなく頂上である。 葉山在住のS氏が買ってきた特製パンをかじり、後発隊と連絡を取りあい 急な最後の雪渓を直登、草付を登って縦走路に出て12時半に鳥海山山頂の一
つである七高山(2,229m)に到着した。 私はこの時期(実際は2週間早い時期)5,6回は同じスタイルで登頂して、 かつ、スキーで滑走しているのでそれほどの感激はないが、同行のN君は初めて
の鳥海山であり、まさか山頂から滑走できるとは思っていなかったようで、その 感激はひとしおであったと思われた。 その彼を電車で帰る由利高原鉄道矢島駅まで送っていくこともあり、後発の
到着を待つことなく、山頂からの滑走で一気に祓川ヒュッテへ向けて滑走、3時 少し前にヒュッテに帰着した。
(23日):今日も天気良し、素晴らしい日を迎えた。 誰もいない我々だけの平日の山小屋、そして鳥海山、竜ヶ原湿原である。 ゆっくりと朝食を済ませ、後かたずけをして山を下り温泉入浴、酒田で昼食、
鶴岡で庄内の土産物を買い帰京した。 (S.A記)
[山小屋情報]
祓川ヒュッテ:秋田県県営 TEL0184-55-4953 (由利本荘役場)
4月下旬~10月中旬 素泊まり1泊1,800円( 管理人がいるときのみ) 管理人がいなければ(平日)無料、厨房設備(ガス共)あり 電気は管理人がいるときのみ(10時~21時)
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