【山 域】 北海道 雌阿寒岳 1499m 斜里岳 1547m 羅臼岳 1661m
【日 付】 2020年7月15日(水) ~ 19日(日)
【メンバー】 K.Ok M.Ko J.Ko K.Ar
【往 路】 15日 羽田 16:45 ~ ANA4779 ~ 18:30 女満別空港 18:50 レンタカー ~ 20:10 阿寒湖温泉 ホテル御前水泊
【復 路】 19日 女満別空港 19:00 ~ ANA4780 ~ 20:55 羽田
コロナ禍の首都圏を抜け出して、道東の三山を巡りました。往きに予定していた午前の便が欠航になったり、宿が直前まで営業していなかったりと出発までが大変でした。
行ってみれば、天気もずっと良く、噴火の雌阿寒岳、滝と急登の斜里岳、岩と海の羅臼岳と個性的な名山、プラス知床観光と大変充実した五日間でした。
16日 雌阿寒岳 1499m
【コースタイム】
野中温泉登山口8:40-二合目9:20-五合目10:10-八合目11:00-11:30山頂12:10-オンネトーへ下山-七合目12:45-五合目13:15-14:25オンネトー
14:35-15:30野中温泉登山口
(YAMAPから)
【コメント】
昨夜は阿寒湖畔のホテル御前水に宿泊。破格の値段で、メロンパンのお土産も付いて、いいホテルでした。
阿寒湖温泉登山口(野中温泉)から三日間の登山開始。登山口の標高が大体710mなので、約800mを登ります。しばらく樹林帯を歩きますが、笹があまりなく、下草が本州の山に比べると少なかったように感じました。
登山口を元気よく出発
ゴゼンタチバナ
メアカンフスマ 雌阿寒岳はこの花で花の百名山に選ばれています。
イワブクロ
コマクサ
樹林帯からハイマツへと植生が変わります。他の山もそうでしたが、松ぼっくりが立派です。
稜線までもう少し
メアカンキンバイ
下山するオンネトーが見えます。
噴煙を上げる噴火口 写真をクリックすると動画が始まります。
雌阿寒岳山頂 1499m
雲から落ちる~
山頂から阿寒湖を望む。
月の砂漠を歩きます。
火口底の青沼
三歩登って二歩滑る阿寒富士
鹿に遭遇。北海道なのでエゾシカでしょう。
下の方はシャクナゲが咲いています。
タマゴダケ 見た目と違い、食べられるそうです。
オンネトー登山口に無事下山
噴煙上がるダイナミックな山、阿寒湖もすぐ近くで風光明媚、危ないところもなく登りやすく、機会があればまた登ってみたいです。
オンネトー 湖面の色が神秘的な湖です。
野中温泉の登山口まで戻り、清里町の緑清荘に移動。町営の宿泊施設で、きれいな宿舎でした。食事も美味しかったです。
17日 斜里岳 1547m
【コースタイム】
清岳荘8:45-下二股9:50-11:55上二股12:20-馬の背12:55-13:15山頂13:35-馬の背13:55-上二股14:20-熊見峠15:20-下二股16:25-
17:35清岳荘
(YAMAPから)
【コメント】
朝食をしっかり食べたので、スタートがちょっと遅くなりました。下二股まで沢沿いの道を進み、15回渡渉しました。下二股からは旧道を行きます。滝を見ながら歩き、途中は滑滝の横を沢登りのように進みます。楽しいことは楽しいのですが、滑ったら終わりなので、随分気を使い、疲れました。上二股で昼食を摂り、胸突き八丁を馬の背まで登ります。ここも急登のざれた道なので、中々大変です。馬の背から山頂までも急なざれ場が続きます。山頂からは、屈斜路湖や摩周湖が良く見えました。
下りは、馬の背経由上二股まで来た道を戻ります。旧道を下るのは危ないので、上二股からは下二股まで新道を行きます。途中、地元のパトロール隊の人(清岳荘の方だったようです)が追い越していき、熊見峠からの先の下りが急で事故も多いので、注意してくださいとのことでしたが、その通りでした。一時間もうんざりする急坂を下り、ようやく下二股に到着。また、渡渉を15回繰り返して、下山しました。距離の長さは三日目の羅臼岳でしたが、往きの滝登り、下りの急坂と、きついのは斜里岳だったかもしれません。
この日は、岩尾別温泉のホテル地の涯に宿泊。名前の通り、知床半島の果ての一軒宿です。
清岳荘前の登山口を出発
渡渉を15回繰り返します。
下二股に到着。ここから旧道を進みます。斜里岳のハイライドです。
まずは、水連の滝
三重の滝。どれが3つなのか良く分かりませんでした。
次々と滝が出てきます。名前が分からない?ない?滝もあります。
竜神の滝
まだまだ
滑滝の横を登ります。滑ったら、スプラッシュマウンテン
傾斜が緩やかになり、沢を進み、上二股に到着。ここで昼食にしました。
途中、山頂が見えました。
胸突き八丁。急登続きで、道も歩きにくいです。
馬の背に到着
斜里岳と反対側の山(南斜里岳?)の落ちそうな岩
またまたざれた岩場を登り、山頂に到着。
斜里岳山頂 1547m
千葉から来たという男性に写真を撮ってもらいました。
屈斜路湖に摩周湖を望む。
少し雲がかかっていますが、オホーツク海。
上二股まで来た道を戻り、熊見峠を通る新道を行きます。
冬は雪が多いのでしょう、ダケカンバが曲がりくねっています。
新道の稜線歩き
熊見峠。斜里岳を振り返ります。
熊見峠からうんざりする急坂を延々と下って、下二股に戻りました。
ここからは、来た道を戻り、15回渡渉します。
清岳荘の登山口に到着。甘く見ていた積りはありませんが、疲れました。
それでも、予定通りの時間で歩いていました。
麓から見た斜里岳。きれいな山容です。
オホーツク海に沈む夕日
ホテル地の涯で夕食。食べきれません。毛ガニが一杯丸々出ました。
斜里岳の花々(順不同)
花の名前は、Arさんに調べてもらいました。
ミソガワソウ
エゾカンゾウ
チシマノキンバイ
オオレイジンソウ
マルバシモツケ
ヤマブキショウマ
ヨツバシオガマ
ミヤマオダマキ
エゾツツジ
ミヤマダイコンソウ
イワシモツケ
コケモモ
チシマフウロ
チシマギキョウ
ミヤマタンポポ
18日 羅臼岳 1661m
【コースタイム】
岩尾別登山口6:00-オホーツク展望6:50-弥三吉水7:50-極楽平8:10-仙人坂8:40-銀冷水9:10-10:15羅臼平10:25-岩清水11:00-11:50山頂12:30-岩清水13:20-13:50羅臼平14:00-銀冷水15:00-極楽平15:40-弥三吉水16:00-オホーツク展望17:00-17:30岩尾別登山口
(YAMAPから)
【コメント】
今日は長丁場なので、6時に出発。でも、その前に続々と入山していったようです。時間がずれたので、逆に、下りの際にすれ違う人が少なく済んだようです。山頂直下は岩場でしたが、斜里岳と違い、普通の登山道でした。
ホテル地の涯の裏にある木下小屋。この脇に登山口があります。
オホーツク展望に到着。確かに、オホーツク海がきれいに眼前に広がります。
ダケカンバの樹林帯を歩きます。雪の重みで斜めに生えています。
弥三吉水です。北海道の水は、エキノコックスに汚染されている可能性があるため、浄水器を使いました。
極楽平まではほぼ平坦な道ですが、そこから羅臼平までは急登、岩場となります。
山頂が見えました。
冷たい空気が出てきました。風穴がありました。
銀冷水。汲める状態ではありませんでした。
唯一残っていた雪渓。この上は歩かず、左に迂回しました。
ゴロゴロとした岩場を登ります。
羅臼平。山頂まではまだかなりあるような・・・
あひる岩、カモノハシかな?
帰ろうかな
頑張りました!
羅臼岳山頂 1661m
写真では霞んでしまいましたが、北方領土が見えました。
山頂に二等三角点がありました。
帰りは来た道を戻ります。羅臼平に到着。
途中はワープして、登山口まで戻りました。随分時間がかかってしまいました。
この日は、ウトロのホテル知床に宿泊。三日間の疲れを癒します。
ハーフバイキングの夕食で、消費した以上のカロリーを摂ってしまいました。
羅臼岳の花々(順不同)
タカネナデシコ
クルマユリ
ウコンウツギ
エゾコザクラ
イワヒゲ
キバナシャクナゲ
エゾノツガザクラ&チングルマ
エゾコザクラ&エゾノツガザクラ&チングルマ
エゾコザクラ&エゾノツガザクラ
エゾノツガザクラ
ナナカマド
チシマツガザクラ 羅臼岳、花の百名山の花。
19日 番外編 知床観光
最終日は、クルーズ船に乗って、知床岬まで観光しました。歩き疲れたので、ゆっくり座って観光。
ウトロ港のゴジラ岩とオロンコ岩
クルーズ船は甲板の上、ちょっとびっくりしました。
フレペの滝のはず
羅臼岳
コケシ岩
ワシが止まっています。
硫黄山
カムイワッカの滝
ルシャ湾
ヒグマの親子を見ることができました。子熊は2頭。
所々漁師小屋(番屋)があります。
たこ岩または獅子岩
カシュニの滝
観音岩
イシイルカの背が見えます。
知床半島の先端、知床岬。灯台へは海からしか行けません。無人だそうです。
ウトロに戻って、オシンコシンの滝に立ち寄って空港に向かいました。
今回は行くまでが大変でしたが、行ってみれば、好天続きで、どの山も素晴らしかったです。そう簡単には行けないところですので、無理をしてでも行った甲斐がありました。
ご一緒いただいたKoご夫妻、Arさんに厚く御礼申し上げます。Mさんにはずっと運転をしていただき、お疲れになったことと思います。有難うございました。
(コメント:K.Ok)(写真:K.Ok、M.Ko、J.Ko、K.Ar)
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