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北会津 思案岳
(708.2m)
、銀山峠
(
645
m)
黄葉の思案岳
【山行目的】
会津
100
名山の内、
11/17
~
19
に
6
山を登る
【山行期間】
2022
年
11
月
18
日(金)
【参加者】
L:
(久曾神) 礒田 (合計
2
名)
【アクセス】 ほっとぴあ新鶴
8
:
05
→
R23
~
R118
南下~国道
121
を通ってコンビニ横→闇川(くらかわ)集落→橋を
3
本渡り基幹林道へ
9
:
04
→
9
:
06
畑空き地
9
:
15
→思案岳→
13
:
56
畑空き地
14
:
08
→
15
:
09
銀山分岐
15
:
15
→銀山峠→
16
:
12
銀山分岐→
17
:
53
会津若松駅前富士グランドホテル
【コース及びコースタイム】
・畑空き地
9
:
15
→
9
:
17
淀川橋→
9
:
21
階段登山口→
9
:
33
尾根→
10
:
52
岩場(岩尾根)→巻く→
11
:
20
頂上稜線→
11
:
29
思案岳
11
:
42
→
11
:
52
頂上稜線末端の岩場上(標高
800
m)→引き返し巻下り→
12
:
33
岩場下(標高
800
m)→谷下降点見過ごし西進→
13
:
38
民家の脇の舗装道路→
13
:
56
畑空き地 【所要時間
04
:
41
】
・銀山分岐
15
:
15
→銀山峠→
16
:
12
銀山分岐 【所要時間
00
:
57
】
【コメント】
1.
ほっとぴあ新鶴から思案岳
天気予報通り会津盆地は濃霧で覆われていた。車道の向かいの「教育委員会旧銀山街道説明看板」によると「ほっとぴあ新鶴」は旧銀山街道に面している。会津の皆様には歴史的に大切な銀山なのだ。今日は銀山ではなくて銀山峠に登る。看板を見て日本の金山・銀山・銅山・鉄山などを巡るのも面白いかもしれないと思う。
駐車場を出て濃霧の中、東へ
R23
~
R118
南下~国道
121
を通ってコンビニ横(私には見えないがナビは認識)から東へ、快晴になった闇川(くらかわ)方面に入って久曾神さんの言う「橋を
3
本」を渡り基幹林道「一ノ渡戸・四ツ谷線」に入った。駐車できそうな淀川左岸の畑脇空き地を見つけて久曾神さんは車を入れた。車を降りて大戸山方向を望む。この大戸山は前に登ったな~。
畑脇空き地を出発して基幹林道を少し進むと橋に出た。欄干に「よどがわはし」と、久曾神さんから「階段登山口は間近」と聞く。橋の上から淀川の渓流を見下ろし、橋を渡ると間近にとても小さな階段が見えた。
滑りやすい階段を登る。階段の上には境界杭があった。境界を辿れば頂上かと気楽になる。杉林に入るが目印テープが見えるものの急斜面の上に靴の下はフカフカで境界巡視の形跡がない。杉林の急斜面を沢沿いに尾根に向かって久曾神さんの姿を追いながら登る。杉林を抜けて広葉樹林に入り急斜面から尾根に乗った。テープがある。
尾根を登ると平坦になり緩やかな斜面の木々の向こうに思案岳山頂が見え、息をついた。この平坦尾根は黄葉したミズナラ林で落ち葉が厚く積もる。ところが尾根を進むと事前地図読みでは予想が着かない急斜面へ尾根が化けた。地形図にない右(東)の谷はズドンと落ちている。そこには谷から直登した方が残したらしい目印テープが下がっていた。北へ曲がる急な尾根にはブナが混じり林床に笹もある。等高線標高
600
mからさらに本格的な急斜面となる。この斜面は疎林で踏み跡(あるいは獣道か雨水流?)がある。里山では礒田がこれまで経験したことのないザレ(礫)急斜面の上、ザレの隙間に生えている細い木は鉛筆より細い(昔から登山家が書いているね)。そんな木を掴んでバランスを取り、礫を崩さぬよう四つん這いで登る。見れば先行する久曾神さんも四つん這いで細い木を掴んで登っている。地形図とは全く異なる細尾根で左右は急傾斜だから直登するしかない。等高線標高
700
mで久曾神さんの後を追い尾根の東側を詰める。頭上に岩場(岩尾根)が出てきた。
岩場直登か、巻くかはリーダー判断だ。結局、右(東)斜面を巻く。斜面には貴重なミスミソウが生えていた。盗掘されてないということは地元の方でもこの斜面を歩いていないという証拠であろう。岩場の右(東側)急斜面を無事に巻いて標高
850
mで頂上稜線に出ることができた。岩場下から
28
分かかっている。沢登りの先輩から教えられたように「巻き登りにはおまけ登りがつく」という教訓そのものであった。帰宅後ネットを閲覧したところ皆さんもこの岩場で思案されている。直登した方、左(西)斜面を巻いた方、東を巻いたのは我々が始めてかもしれない。
ようやく平坦な頂上稜線を登り思案岳
頂上に着くことができた。
頂上には三角点(
874.2
m)、木の幹に山頂標がある。会津
100
名山マニアがどこからか何名も登っているに違いない。木々に囲まれているので展望がなかったのは残念であった。
思案岳から下って頂上稜線を辿る。頂上稜線末端の岩場上等高線標高
800
mから登って来た急斜面を見下ろす。リーダー判断で登り返して往路と同じ東側急斜面を四つん這いで巻き下る。合計
41
分ほど要して岩場下の等高線標高
800
m細尾根に着いた。岩場はほんの
10
mの高さだが安全第一である。
ブナやミズナラの細木を頼りにそれらをめがけて疎林急斜面を下った。もちろん細木がない場所では鉛筆サイズの木を掴んで後ろ向き四つん這い下りである。広葉樹斜面が緩かになってようやく麓に下って来た実感がした。どんどん下る久曾神さんを追いかけて尾根分岐を西へ直進した。東谷に下ると思ったが尾根筋に赤テープがある。これを目印にミズナラ林床の針樅薮に入り、針樅の細幹を掴んで薮を抜けた。斜度は下がったがどうにも違う尾根を下っている気がする。赤テープも消えてしまった。尾根分岐を西へ進むと登って来た時には見なかった王冠のように数本が幹腰から上に立っているブナに出会う。幾つもあった。秋田や青森で何度か見たブナの姿と同じだ。過去の闇川集落の生活が偲ばれる。それらを過ぎるとミズナラ林の間に集落が見える。左は谷に落ちる急斜面だが尾根沿いに西へ民家の青屋根をめがけて下った。急斜面の杉林に入る。手入れ不足だろうか、林床の野薔薇、木苺や猿取茨など棘植物と蔓植物が邪魔をする。どうにか凌いで民家の脇の舗装道路に下ることができた。
淀川橋よりずいぶん西だ。ということは「山に入る踏み跡はないものの思案岳登山口は闇川集落のどこにでもある」ということに違いない。さらに尾根を西に下った久曾神さんと合流して大戸岳登山者駐車場、看板、大宮神社前を通って淀川橋へ帰る。なだらかな尾根を見せつける思案岳は急傾斜を隠した優美な山容だ。途中の畑で農作業されている方と四方山話をした。おかげで立派な大根
2
本を頂いたがとても重い。それを担ぎ、基幹林道「一ノ渡戸・四ツ谷線」へ左折して畑空き地駐車場に帰着した。荷物を整理収納しズボンにいっぱいくっついている草の種を取り除いていると軽トラが林道を下って来た。乗っている男性
2
人と様子を伝えあう。近場から見えた林業関係の方のようであったが思案岳登山には全く興味がない。
思案岳登山のポイントは頂上稜線末端の岩場であろう。ほんの高度差
10
m位の垂崖であるが地質・植生から見て
77
歳と
83
歳の自分達には既設ロープなしの直登・降下は憚られる。もちろんネット情報にあるように上下した猛者もいる。用心に越したことはない。今回はこのために計画より
1
時間弱余分に費やすことになった。このコースは登山熟達者向きである。ネットに紹介されてるから、あるいは会津
100
名山だからと誰かに頼って登って下ることができると気軽に思われないほうが良い。頼る木もない急斜面の登降の経験を積むのが先決だ。新座のまわりの里山でもそんなところはいくつもある。流行中の岩登りだけでなく岩無し急斜面を練習も加えたらどうだろうか。老耄のたわごとかも。
2.
思案岳畑空き地から銀山峠
652
mへ
畑空き地を
出発する。運転する久曾神さんは早い日暮れを頭に入れて、銀山峠往復と会津若松駅前ホテル到着を計算されている。ナビに素直に従って
銀山分岐に到着できた。
すでに太陽は山の端に近づきつつある。車を降りて道標を見ると「福島県登録文化遺産軽井沢銀山の大煙突」と書いてある。一方の舗装道路の奥にはレンガ色の大煙突と建物があった。他方は草が生えた林道で軽トラ幅の轍跡が上に延びている。銀山峠入口である。誰もいない。
降車して枯れホウズキを横目に見て銀山峠へ空身で登る。林道から眼下に銀山の大煙突を見下ろす。しかし見上げた尾根のどこが峠か、早く着いて下りたいのでそれだけが気になった。軽トラ活用で銀山峠に登る人があるのだ。轍跡が終わった後でも道は広く九十九折、落ち葉の絨毯
である。左の尾根筋に石祠があったがここはまだ中腹、峠ではない。路肩が崩れている所があった。軽トラが上まで進めない訳だ。九十九折の道を素直にたどると杉林に囲まれた暗い峠に着く
。右手の杉の幹に小さな「銀山峠」標が張り付けてあった。銀山峠
652
m。杉林の中で何も展望がない。会津の歴史を愛でる方々が訪れる場所だろう。道に支障が起こっていなかった少し前までならここまで軽トラで登れたと思われる広い道幅であった。しかし感慨は別に日没時刻が気になる我々は即座に下山した
。下る林道からは夕日に映える黄葉の尾根の波の向こうに磐梯山が遠望でき、余裕時間があれば素晴らしい景観だろうと思われた。と、同時に銀山峠のむこうの展望はいかに? 九十九折を下り軽トラ終点に帰着し、まっすぐ下って銀山峠入口、銀山分岐の車に帰着した
。すでに薄暗くなりかけている。「ほっとぴあ新鶴」の向かいにあった「教育委員会旧銀山街道説明看板」に「旧銀山街道に面している」とわざわざ記してあった。この軽井沢銀山は会津の皆様には大切な鉱山だったのだ。
銀山分岐から
ナビに従って夕闇の会津若松駅前に着いた。富士グランドホテルの駐車場探しでウロウロしてしまう。一方通行にはまって行き過ぎ、降車して礒田が富士グランドホテルに駆け込んでフロントで駐車場案内図をもらった。それでも礒田のガイド説明能力不足、運転する久曾神さんには迷惑をかけた。登山口探しより難しい。雨がぽつり、山でなくて幸いだった。
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(写真 礒田)