個人山行 東北の山 
岩手山・姫神山
 
 
【参加者】 SA(CL)、SW(SL)、RS、NM、TI
 【期日】 2010年10月10日〜12日
【コメント by NM】 三度目の正直でやっと岩手山の山頂を踏むことができた。
08年に計画した時は岩手・宮城内陸地震の後だったので断念し、昨年は5合目まで登ったところで風雨が強くなり、下山した。今年こそはと意気込んでいたが、台風が近付いてきていて不安一杯で新座を出発した。夕方、馬返しキャンプ場に着き、鍋を囲み夕食を済ませ、早々と就寝。
11日は3時半起床で4時45分登山口から緊張して上り始めた。湿度100%かと思うほどの蒸し暑さで、先が思いやられたが、トップを行くTIさんの上手なリードと合目毎の標識に励まされて7合目に着く。ここからは傾斜も緩やかになり視界が一気に開けた。8合目の避難小屋で早い昼食をとり、山頂を目指した。風景も変わり、色とりどりの花々が咲き目を楽しませてくれた。時折サァーとガスが切れ、眼下の村の様子が見え、山頂付近では小さなコマクサも見ることができた。なんと言っても最高に感激したのは、お鉢巡りの途中からお鉢の底に歩いて行った時、ガスが一気に上がり斜面にイワギキョウやイワブクロ、白いセリ科の花、オヤマソバの群落が見られたことだ。
無事に山頂を踏むことができ、湿った石がごろごろしている下りを慎重にくだっていたつもりだったが、6合目と5合目の間で転んでしまい、右足首と向こう脛を思い切り打ち、倍以上の時間がかかってしまった。登山口に着いてホッとしたのも束の間、激しい夕立が夕立が降ってきました。メンバーにはお手数や心配をかけ、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。今でも感謝しています。
【コースタイム】
8月10日   SWのキャンピングカーで参加者を順次ピックアップして和光ICから高速道に
    途中のSAで休憩、昼食
    滝沢ICから一般道に、南部富士と言われる岩手山は入道雲が覆い隠すが姫神山は青空の下に、岩手神社の脇から柳沢コースを進む
馬返登山口 16:10 登山口への車道は通行止、左の駐車場へ入って駐車。メジロアブがいっせいに集まる
    冷えた飲み物を売るお婆さんの出店前を通り、キャンプ場脇を登って避難小屋、東屋、公衆トイレ、鬼又清水、登山口を見て駐車場に戻る
    遅く下山してきた人達が「雲海を抜けて頂上は晴天だった」と大喜び、中には疲労困憊の若者達も、皆、それぞれの車に乗って駐車場から出て行った。出店を閉店してお婆さんも
    キャンピングカーの脇でRSが献立した鍋料理を調理、明日の好天を祈って乾杯、夕食を楽しむ
    夕食後には駐車約10台に減る。午前中は広い駐車場が車で満ち溢れていたという
    女性はキャンピングカーで、男性は避難小屋で早々と就寝
     
8月11日    
馬返登山口 3:00 起床、深夜には雲間に星、気の早いペルセウス座流星群の一つが輝いて流れた
    寝具を片付けて外へ出ると一面の霧・雨滴、隣の車から起きてきた三重県の男性は登山を延期しようかと口走る
軽く朝食を済ませて、ザックを背負う
  4:32 駐車場を出発して、舗装道路を登山口へ、
    鬼又清水で水を補給して八合目避難小屋で使う薪を積んだ東屋前でストレッチ、いよいよ登山届を提出して登山口を出る04:42
    道標に従ってまずミズナラ等の広葉樹ー笹が茂る谷へ下る、右は自衛隊の演習地
オーバーユース気味の道を登り返して進むと「改め所」道標、霧がミズナラやブナの葉を濡らして風が吹くと露がパラパラと降る
0.5合目 5:14 新道、旧道分岐、小休止、立派なブナの木が立ち、ベンチも。とても蒸し暑い
展望の良い旧道も林の中を歩む新道も頂上までは等距離。夏の日差しと岩場・火山砂の急斜面がある旧道は敬遠して楽そうな新道へ進む
1合目 5:29 石祠、「右盛岡道、左一本木道」と彫ってある古い石の道標、なぜか忘れ物の雨具とタオルを被せてある新しい道標、ベンチ、ルート案内・マップなどがある広場になっている
小休止、広場の周りにクサボタン、ゴマナ、アキノキリンソウなど秋の花が咲いていた
    5:40出発→道脇林床にタマガワホトトギス、タマゴタケなどが開く→5:47豆腐岩→
    霧を抜けて見下ろすと雲海、雲海の上も台風四号の影響か高層雲が太陽を隠す
    広葉樹林を通る道にはクサボタンの他、ヤマブキショウマ、トリノアシショウマ、チダケサシ、オニショウマなどが残り花を咲かせ、実を結んだシラネアオイ、サンカヨウなどが春に来たらさぞや美しかったろうなと道脇に続いていた
2合目 5:55 土止め木段を登りつめるとザレ・岩斜面、踏み跡が左右に分かれているが目印テープがしっかり、2合目石柱は踏み跡から外れたところにある。不思議なことに新しい合目標柱が見当たらなかった。ウシアブ、メジロアブ、ブユなど刺す虫がしきりに体の周りを飛び不快
    →2.5合目標柱、頂上まで3.7km、ここからも旧道に移ることができると書いてある→
3合目 6:20 ミズナラ林からキツツキのドラミング、合目標の上先、大きな落石?の傍で休憩して06:30に出発、飲み水の消費が早い
4合目 6:42 雲が薄くなり、雲の上の太陽が見え、ちらり青空→06:55ハイマツが出てきたが再びダケカンバが美しい林に
5合目 7:07 この辺り、木の根を踏み、倒木を跨ぎ、時には潜る→07:14低木のミヤマハンノキ、高木のダケカンバが混じる、雲海が麓を隠したまま
旧道を下る人の声が聞こえ、大岩近くに姿も見えた
6合目 7:46 ハイマツ潅木帯に入る
7合目 8:16 ようやく傾斜のきつい登山路を抜け、平坦な道に入る
新道・旧道の合流点、丸い岩・石祠、新旧道標、何か目的の分からぬ柱が崖縁にある
ハイマツ帯が広がる岩手山の西側から雲(霧)が流れ込んで頂上は隠れ、雨滴が顔に当たる。休憩後8:27出発→霧が切れて目前に岩手山八合目避難小屋が見えてきた
岩手山八合目避難小屋 8:37 小屋の前で若い男性が休憩中、登頂してきたが強風の上、霧で展望なしとのこと、御成清水で喉を潤し、小屋に入って登山靴を脱ぎ、PE袋に収納、ストーブの奥で昼食休憩、寝場所は何階にも重なっている。目の前の番号は300番台、満員時に何人宿泊できるのだろうか?管理人(岩手山岳協会所属)の話だと「昨夜宿泊者は1人、2食付と聞いてきたと言うので即席ラーメンを出した」とのこと。色々な登山者がいるのだな。管理人は2泊で交代、管理人と話している男性は毎日2回岩手山に登頂しているとのこと、昼食後、SAを小屋に残してアタック装備で出発9:13
    「登って感動」と書いてある道標脇の平坦路をお花畑(トウウチソウ、ウメバチソウ、オヤマソバ、ヒゴタイなど)の中を進む
不動平 9:28 分岐の向こうに不動平避難小屋が霧に隠されるのを嫌がるように姿を見せた
分岐を右折して火山性砂礫の急斜面に取り付く。道はしっかりして迷うことも滑ることもない
    砂礫には盛りを過ぎているようだがイワブクロ、オヤマソバ、コマクサが咲く。登るにつれて群落がどんどん増えた
  9:49 石仏が幾つも立つ外輪山(火口縁?)に到着→石仏の列に導かれて西へ時計回りでお鉢巡り
9合目 9:50 古い合目石柱→砂礫には実を結んだタカネスミレの群落も
    吹き上がってくる雲(霧)の中を歩く。風は片顔に当たるが聞いたほど強くはない
8合目分岐、焼走登山口分岐を過ぎて幾分登り気味に進む
岩手山山頂薬師岳 10:07 2038.2m、一等三角点(本点)、山名標、石仏、石祠が火山岩礫を土台にして立つ。礫に混じって石剣、たくさんの賽銭も。強い風に乗った霧(雲)のせいで見えるはずの鳥海、八幡平、秋田駒、焼石、早池峰などの名峰は全く姿がない
登って来た男性に集合写真のシャッターをお願いして登頂の目標達成、残りのお鉢めぐりに10:14出発→下り→なぜか薬師岳の先には石仏がない→
    →10:28火口丘(妙高岳)のお陰か雲が切れて青空が覗く、雲の切れ間に霞んだ麓の牧野が見えてきた。いたるところにコマクサ、大岩の陰に回るとイワブクロ、イワギキョウ群落
    踏み跡が火口縁と火口の中に分岐、石仏が再び立ち、火口の中へ降りる濃い方の踏み跡に従って下る。ゆるく下ると右手(西側)にイワギキョウの大群落、大袈裟に言えば青紫の絨毯→火口の中の平坦な道を張られたロープに従って進む→逆鉾が立つ大岩を過ぎると岩手山神社(奥社?)跡、崩れかけた石垣・石灯篭、小さな社、記念碑などが立つ。読むと大正年間に北白川宮参拝記念と彫ってある→上り返す→
火口縁 10:49 お鉢巡りを終えて不動平へ下る
続々と家族連れ、男女カップルなどが登ってくる。
    霧が切れたせいで不動平避難小屋、鬼が城ルートなどが見下ろせる
不動平 11:03 平坦なお花畑ルート、鬼が城から裏八幡平へ縦走したかったな
岩手山八合目避難小屋 11:18 無事に待っていたSAと合流、外のベンチでアッタク装備を整理して小屋のコーヒー¥100を飲む。上下の間、休憩する人が急増、小屋の管理人も交代して1日2回登頂の人と下山
我々も11:45に往路を下山
    →7合目11:56→6合目12:18→
    →12:25NMが右足脛に打ち身、応急措置12:39→空身NMが痛みを堪えて下れるよう休憩しつつ全員ゆっくりと→5合目13:15→4合目14:01→3合目14:33→2.5合目14:54→2合目ザレ岩場も無事に15:05→1合目15:35→0.5合目15:56→
    →16:15雷鳴→16:20改め所、ヤマジノホトトギス→谷底へ下る→16:30赤く結実したトチバニンジン→上り返して→
馬返登山口 16:41 無事、全員帰着、夕立が来たので東屋に一時避難、強くなりそうなのでSWとTIはNMのザックも持って駐車場へ
    キャンピングカーのタープ下でNM他を待つが強雨に、ずぶ濡れの家族、若いカップルが下ってきた。幸いなことに寒くないとのこと、小止み状態になったころNM他帰着
    荷物を整理して出発17:38
    SWが宿泊予定のユートランド姫神にX線検査ができる施設を問い合わせ、3軒目の岩手医大が対応できると判明、まず宿泊場所へ
ユートランド姫神 17:48 チェックイン、部屋割り、RSとTIを残してNM、SW、SAは岩手医大へ
検査の結果、軽症と診断、かつ応急手当てが良かったとお褒めの言葉も頂いて安心した
    残留組は直ちに入浴、夕食、医大組は20:45に到着、入浴、夕食→就寝
     
8月12日    
ユートランド姫神 5:00 起床、霧雨、TVの天気予報では今夜東北地方(まさに当地)台風四号上陸横断
姫神山登山を諦めることに決定
    ゆっくり温泉、朝食を味わう
    売店(3セク)に地元の人々が盆に供える花(トルコキキョウ、キク、ユリ等)を購入するために押しかけていた
    出発9:15→10:15Aコープ飯岡駅前店で土産購入→盛岡南IC→途中のSAで休憩、昼食→和光IC17:42→順次自宅前で参加者・荷物を降ろして解散
     
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