| 北八ヶ岳・天狗岳(2646m) |
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| 【期日】2010年9月1日〜2日 |
| 【メンバー】S.K(単独登山) |
| 【コースタイム】 9月1日 S.K自宅6:10⇒(国道299号線)⇒渋の湯13:36→パノラマコース尾根15:01→ →唐沢鉱泉分岐16:14〜16:25→黒百合平テント場17:35 9月2日 黒百合平テント場5:31→中山峠5:38→東天狗岳山頂7:20〜8:04→西天狗岳山頂8:30〜8:57→ →東天狗岳山頂9:21→天狗の奥庭・主稜線分岐9:50→黒百合平テント場11:25〜12:45→ →唐沢鉱泉分岐13:57→パノラマコース尾根14:44→渋の湯16:14 |
| 【山行報告】 新人の『K君』です。同行者を募集しましたが、申し出が無く、単独登山となりました。経費節減の為に高速道路を使わずに、主に国道299号線を走りました。十石峠付近は舗装はされていますが、国道とは思えない林道の様な細い山道でした。しかし、一人で走るのは気楽なドライブ気分で、佐久穂町のスーパーで買い物をし、メルヘン街道で麦草峠を越えて渋の湯に昼過ぎに到着し、黒百合平テント場を目指して天狗岳登山の開始です。 最初に天狗岳の紹介です。天狗岳は北八ヶ岳の山です。「北八ヶ岳は八ヶ岳の北半分の部分」と勘違いしている人がいますが、八ヶ岳はアルピニストが登山の対象とする、急峻な岩稜の高峰で、主峰の赤岳を中心とした山域です。これに対し北八ヶ岳は、樹林に覆われたなだらかな丘の様な山で、スキー場や別荘地があり、山はハイカーが楽しむ安全なハイキングコースがある、八ヶ岳の北の地域という意味で『北八ヶ岳』と呼ばれてます。この八ヶ岳と北八ヶ岳の境界は、便宜上夏沢峠とされています。 この北八ヶ岳の南端近くの天狗岳は東天狗岳と西天狗岳の双耳峰で、三角点は西天狗岳のみにあり2645.8m、東天狗岳は2646.3mと昭文社の登山地図には表記されている。山頂部は森林限界を超えているが、四方から延びる登山コースの大部分は樹林帯登る。以上、天狗岳の紹介です。 <1日目> 今回私は、冬でも公共交通機関で入山出来る、渋の湯から入山し、黒百合平にテント泊で天狗岳を往復します。今回天狗岳へ行ったのは、冬に登りたかった為です。このコースは今年の2月の冬山合宿(私は不参加)のコースで、山行報告ではとっても楽しそうでしたので、冬に個人山行を企画しても同行してくれる人がいると期待したからです。冬はともかく、夏は北八ヶ岳のハイキングコースですから、私の様な登山暦30年以上のベテラン登山家にとっては朝飯前なのだが、その前のアプローチが長く、登山開始が昼過ぎと、かなり遅いが余裕でスタート。 今回はテント泊の単独登山なので、テント(2人用ツエルト)・寝袋・コンロ・コッフェル等を一式担いで登る。リックザックの重さは水2リットルを含め14kg。M先輩から荷の軽量化を御指導頂いた事を生かし、7月の仙丈ケ岳より3kg軽くなった。この重さは3月に鷹ノ巣山に登った時と同じ重さで、今日は標高差約500mを登るだけなので楽勝と思い登り始める。しかし、暑さのせいか、寝不足(3時間)のせいか、登山地図で1時間のパノラマコース尾根までなかなか着かない。バテない様に、いつもの様にゆっくり登るが、結局、登山地図のコースタイムの1.5倍かかる。楽勝のはずが?。パノラマコース尾根を東に登るが、次の目標地点の唐沢鉱泉分岐になかなか着かない。そのうち登山道が下り始める、方向は南へ。地図では確かに尾根を南に巻き、少し下る様にも見える。登山道ははっきりしているので間違いは無いと思うが。、さらに下りが続く。心配で磁石で方向を確認する。いつの間にか唐沢鉱泉の道を下っているかもしれない。もしそうなら唐沢鉱泉に泊まって、明日天狗岳を往復しても良いとも思ったが、唐沢鉱泉にテント場マークが無い。次第に登山道は西に向く。『道に迷ったら、はっきり分かる所まで引き返す』という鉄則は、理屈では分かっていても実践した事は少ない。正しいかもしれない道を登り返すのは、精神的に勇気がいるが、営業小屋に泊まるお金がもったいないので引き返す(安全優先かお金優先か?)。10分ほど登り返した所で、パノラマコース尾根と唐沢鉱泉分岐まで戻る。分岐の指道標の目の前で、唐沢鉱泉へ行く道の赤テープに先に気がつき、そちらに行ってしまった。『この指道標はパノラマコース尾根を登って来た者には見にくく、目立たない、不親切な指道標だ。でも道を間違えても、ちゃんと気がつき、戻れた自分は偉い』と自分のチョンボを棚に上げ、自画自賛。しかし予定時間を大幅にオーバー。 唐沢鉱泉分岐から黒百合平までも私には歩き難い。石の上を、飛び石伝いに歩く。もともとバランスが悪く、荷も思い、ストックは持って来たが使わない主義なので、一歩一歩が苦痛だ、地面の上を歩きたい。 なんとか明るい内に黒百合平に到着。手続きを終えテントを張っている途中で薄暗くなるが、ぎりぎりセーフ。 夕方はガスが掛かっていたが、夜中には満点の星空、月が出るとライト無しで外を歩ける。ただし、夜はすごく寒く、明け方には小屋の外壁に設置された寒暖計は「7℃」を示す。夜寒くて数回目を覚ましトイレに行く。今月の八ヶ岳合宿に参加される皆さん!『夏合宿』という言葉で勘違いしないでネ、9月の2300mの夜は、とっても寒いですヨ! <2日目> 今日は山頂まで標高差約300m(登山地図で登り約2時間)の往復と、テントを撤収して渋の湯までの下山だけなので、楽勝気分。ヘッドライトを点けて歩き始めるまでも無いので、朝はゆっくり明るくなってから歩き出す。 テントはそのままにして、黒百合平テント場をスタート。中山峠はすぐに着く。しかし、ここからが大変。特に危険な所は無いが、ひとつづつ岩を乗り越えて行く、とっても歩き難い登山道。岩にアイゼンのひっかき傷が多数残り、積雪期には歩きにくそうだ。今日はテントを担いでいる訳けでも無いのに、登山地図のコースタイムの1.5倍かかり、なんとか東天狗岳の山頂に到着。山頂は、とにかく天気が良く、感謝。ズーと山頂に座っていたい気分。すでに9月に入り、平日なので登山者は少ないが、雑誌か何かの撮影らしい3人組、御夫婦、若者の2人組、若者の単独者数人、高齢単独者1人(私以外の)と休憩中に結構多くの人と出会う。山頂から妻とI先輩に写真付でeメールを送信する(ソフトバンクでもOK)。 東天狗岳山頂から、すぐ目の前の西天狗岳へ向かう。わずかの下りと登りだけだが、やはり歩き難い。なんとか西天狗岳山頂に到着。東天狗では硫黄岳に隠れていた八ヶ岳主稜線の部分が、西天狗からは少し見える。唐沢鉱泉から西尾根を登って来た中高年4人組のシャッターを押してあげ、会の山行管理者へeメールを送り、靴ひもを締め直して、下山開始。 東天狗岳山頂に戻り、北に主稜線を戻り、途中から天狗の奥庭コースで黒百合平へ向うので完全なピストンでは無い。岩の頭を飛び石伝いに行く、主稜線と同様に歩きにくい。スリバチ池は干上がっていた。この頃になると、天狗岳山頂部にガスが掛かる、やはり山頂は早い時間に行くべきだ。でも、そのガスもすぐ晴れて陽射しが暑い。天気が良すぎるのも考え物と贅沢な悩み。熱中症にならない様に2リットルの水をほぼ飲み尽くして、ヘトヘトで黒百合平に帰着。 テントを撤収し、水を水筒に補給して、渋の湯に向け下山開始。この歩き難い道は、登り以上に下りが苦痛。登山地図のコースタイム通りなら、日帰入浴の締切時間の15時に間に合うのだが、結局大幅に遅れて帰着。怪我もなく無事下山出来ただけでも満足としよう。 <下山後> 入浴を断られた温泉宿で公衆電話を借りて会の山行管理者へ下山報告。10円玉が少なかったので、電話に出られた御主人にぶっきらぼうに用件のみを伝える事しか出来なかった。二日分の汗を早く流したくて、すぐ近くの渋辰野館に寄るが、料金1500円と高いのでパス。あきらめて、明日の登山口に向けメルヘン街道を戻る。国道299号線から松原湖方面に向かう途中で、小海リエックスの『日帰入浴』の表示を見て立ち寄る。立派なホテルの前を走り抜け、日帰温泉施設に到着。出てきたお客さんに料金を聞くと『800円だと思うけど、私たちはチケットだけど』との返事、ゴルフの帰りらしい。入ってみると、高級感のある設備(ゴルフはやった事が無い)で、大小のタオルは無料で貸与、石鹸・シャンプー・使い捨てのヒゲソリ・歯ブラシも無料、露天風呂も水風呂もある。水風呂は下山後に脚を冷やすのに重要。22:30まで入場可能なので覚えておきたい。露天風呂につかっていると登山の疲れが消えて行く気分、いつまでもノンビリしていたいが、そうはいかない。風呂上りにロビーではアイスが食べ放題(無料)で大満足。携帯がわずかにつながるので、会の山行管理者にeメールで再度下山報告と明日は予定通り金峰山に行く事を連絡。 温泉に入って一息ついたが、もう外は真っ暗、明日からの金峰山の食料を買わないといけないが、「国道に出ればスーパーくらいあるだろう」と安易に思ったのが間違い、国道141号線を南下するがコンビニすら無い。「金峰山の登山口の信濃川上駅に行けば、駅前に何かあるだろう」と思ったが、スーパーらしきお店はすでに閉店。コンビニは無し、仕方なくカーナビでコンビニを探し、野辺山駅近くまで戻り、コンビニで晩飯の弁当と、明日・明後日の食料を調達して本日の作業は終了。・・・事前の調査不足を反省。 今回の天狗岳は、冬山の下見のつもりだったが、かなり歩きにくいと感じた。冬にこの山を登った先輩達を尊敬しました。あらためて、今年2月の冬合宿の写真を見ると、雪があった方が歩き易い様にも見えるが、安全に登る自信は無い。アプローチも遠いし、北八ヶ岳はおしゃれなイメージで、私にはなんとなく落ち着かない。・・・という事で、冬山の目標変更、奥秩父の金峰山を目指すゾー! ≪黒百合平のテント場についての情報≫ @テント場料金が一人千円(奥秩父や北・南アルプスでは500円が普通だが八ヶ岳は千円が一般的らしい)。 Aテントの下に敷くベニヤ板(枠付)が用意されている(無料)。 B今回は水場が涸れていて、小屋の中で小屋のポリタンクから水筒に自分で入れる(無料)。 C天気図は掲示されないが、小屋の宿泊者には、夜7時チョット前のNHKの天気予報をテレビで見せていた。私はたまたま水汲みで居合わせたので一緒に見せてもらったので夜10時の気象通報は聞かずに済み、早く寝る事ができ幸運だった(テント場の手続きの時に「天気図を掲示してくれるか?」と聞いた際には、テレビの事は説明してくれなかったので、自分で心掛け無いと見逃す)。 Dトイレは水洗で大変良く掃除されていてとても綺麗でハエもいない。トイレットペーパー完備、細々ながら手洗いの水も出て、液体石鹸もあり、トイレに関しては百点満点。 |
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