| 奥武蔵 有間川 (名栗湖) |
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| 【期日】 2011年2月26日(土) |
| 【メンバー】 S/K(単独) |
| 【コースタイム】 自宅→名栗湖上流部8:30→砂防ダム8:50→小さな橋8:58〜9:18→棒ノ峰への道標9:49→ →落合への道標9:59→有間渓流観光釣場11:06→名栗湖・魚釣り12:00〜15:51→自宅 |
| 【山行報告】 奥多摩の鷹ノ巣山に行こうと思っていたのですが、同行者がいなくて単独でも行けそうな所を考えたのですが、よい山が思いうかばず、魚釣りを兼ねて有間川の沢歩きに行きました。浅瀬の沢を通常の登山靴で歩くだけで、滝を登るつもりは無い。 ついでに、靴に装着する滑り止め(写真@)を試してみた。冬の奥多摩の雲取山など、登山口付近では雪が少ないが、多くの登山者に雪を踏み固められ、部分的に凍結している場合がある。雪の無い部分と混在している場合は、アイゼンを着けると雪の無い部分で木の根や岩角に引っかかり、アイゼンを外すと凍結部分で滑る事がある。通常はガマンしてアイゼンを着けて歩くのだが、とても歩きにくい。昨夜から冷え込んだので、凍結した部分があれば写真@の滑り止めを試したかったが結局凍結部分は無かった。私は沢登りの下山用にフェルト底の沢靴に装着する為に買ったが、本来は街の中で通常の靴に着ける商品で『登山用ではありません』と表示されているが、登山用品店で1200円くらいで買った。下山後に、滑り止めの鋲が一つ無くなっていた(写真A)。昨年8月に白谷沢の下山時に使ったので今回2回目だが、その程度の耐久性と覚悟しよう。でも滑り止めとしては、まだ使える。 有間川は名栗川の支流で、有間ダムにより出来た人口湖の名栗湖が途中にある。白谷沢はこの名栗湖から南に棒ノ折山へ向かって分かれている。今日は、名栗湖からその上流の有間渓流観光釣場までの間を歩いたが、冬は水位が高く、大きな砂防ダムで数区間に区切られているので、河原を歩いた距離は数百mだけだった。 釣人向けの入間川漁業協同組合の案内板の脇から川に下りる(写真B)。川に下りる道は小さな橋につながっている(写真C)。川は、なだらかな浅瀬だ(写真D)。小さな淵の水は透明で底まではっきり見え、魚はいない(写真E)。初めて来た時(15年位前)は、大きな淵もあり、まだ少し自然の地形が残っていたが、今は砂防ダムと砂防ダムの間を、全て土砂で埋まって、ほぼ水平な浅瀬になっている。今では砂防ダムは役目をはたさず、土砂は全て名栗湖に流れ込み、名栗湖を埋めていく。数年前から名栗湖に溜まった土砂をパワーショベルで掘り出す作業を行っている。最初からそのつもりなら、砂防ダムは不要で、自然の渓流は残り、魚も遡上でき、釣も出来たはずだ・・・などと思いながら、登山靴を半分くらい濡らしながら砂防ダムに突き当たり、沢歩きは終了(写真F)。 ひとたび林道に戻り砂防ダムの上に降りる踏み跡を探すが、さっきの小さな橋の先に登山道らしい道が延びていたので上流に続いていると思い行ってみた。しっかりした道をしばらく歩くと階段の急登になる(写真G)。川から離れて行くが、危険な道では無く、いざとなれば戻ればいい、今日は時間はいっぱいあるので気にしないで登っていく。小さな尾根に登りつめると有間山方面が木の間越しに見える(写真H)。谷には雪が残り、空は真っ青の快晴。一人でも鷹ノ巣山に行けば良かったと後悔する。しばらく進むと下りだす、多分、目的地の有間渓流観光釣場方向に着くだろうと進むと指導標がある。尾根を登る方向は「棒ノ峰」と書かれている。ピンクテープに従って下る。すぐに下向きに「落合」を指す道標があった(写真J、落合は有間観光釣場の場所)。安心して下ると、長さ2mほどだが両側が切れ落ちた岩場がある。怖いので四つん這いで通過。さらに下ると、しっかりした道が不明瞭になる。ピンクテープはあるのでそれに従って行くと、有間渓流観光釣場のすぐ上に着く。 しかし、高さ10m〜20mの崖で道が不明瞭。足をすべらせると転落しそうだ。すぐ先を巻いたところに道がある様にも思えるがちょっと不安で見に行くのをちゅうちょする。スタート地点まで全部戻る事も真剣に考えたが、足場の悪い斜面を5mほどトラバースすれば、その先に道があるかも知れない。道が無ければ懸垂下降しても下りられる距離だ。 こういう時の為に、ロープを持ってきているのだが、今日は使うとは思わなかった。いつもは登山開始前に腹に巻いておくテープスリングも、リックザックの肩ベルトに付けておくカラビナ・スリングも、リックザック上蓋の裏に付けておく補助ロープ(6mm20m)も、全てリックザックの奥にある。本来「予定外」の時の為の道具だから、使わないと思う時にこそ使うつもりで用意すべきだった。すでに足場が悪く、リックザックがころげ落ちそうなので、リックザックを手元の紐で木に縛る。カラビナ・スリングと一緒にハーネスを持ってきたので装着する。おおげさだがカッコ悪くても関係無い。1月29日の埼玉県警山岳救助隊副隊長の講演を思い出す。単独登山者が足をいため、だれにも会わなかったので痛めた足で下山しようとして転落死した例など。釣場は冬季閉鎖中でだれもいない。こんな所で死にたくない(どんな所でも死にたくは無いが)。補助ロープの中間点にあらかじめセットしたおいた捨てロープを木の幹に結ぶのだが、その前に何はともかくセルフビレーだ。あわてているのが自分でわかる。6mm補助ロープにプルージックで巻いた4mmスリングが細く見えて心細い(ダジャレを言っている余裕は無かった)。6mmスリングを追加でプルージックで巻く。どんどん緊張してくる。安全確保が完了し、セルフビレーを解除し、下山道を探しに進む。期待は裏切られ、下山道は無い。懸垂下降を覚悟するが、20mロープをダブルで使うと下まで届くか否かわからない。一人で来た事を真剣に後悔する。神様に「まだわからないのか」と言われている気がした。・・・しかし、さっきまではっきりした登山道で指導標まであったのに、他の登山者がこんな崖を登り下りするはずが無い。本来の登山道が崩れた様にも見えない。・・・もう一度、下山道を探す。足場の良い所まで、20mほど戻って付近を捜す。ピンクのテープがあちこちの木に巻かれている。どうも下山道へ誘導している訳では無さそうだ。ピンクテープにこだわらずに下山道を探すと、あった。ロープ類をリックザックに片付けて、歩いて無事下山(写真K)。無人の有間渓流観光釣場を通りぬけ、バス停の所で林道に出る(写真M)。登山の話は以上。 車に戻り、登山靴を脱いで、綺麗な空と山と名栗湖を見ながら昼飯を食べる(写真N)。もうひとつの楽しみの魚釣りをする。名栗湖の水面と浮きを、ひなたぼっこしながらボーと見つめているのが好きだ(写真O、釣竿を持ってないと「早まるな」と声を掛けられるだろう)。木の枝が2本釣れて、釣りも終了。優しい釣り人だから、たいていはボウズだ(髪型の事では無い)。 インフルエンザで始まり、冬合宿をキャンセル(御迷惑おかけしました)した2月だったが、3月は奥秩父の北奥千丈岳に行きたいので、どなたか一緒に行って下さい。 |
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