奥秩父 北奥千丈岳・国師ヶ岳   (2601m・2592m)
 【期日】 2011年4月16日〜17日
 【メンバー】 L:S/K 、 K/O 、 S/A
 【コースタイム】
4月16日 新座6:00⇒(自家用車)⇒山梨市牧丘町柳平(林道を徒歩、大弛峠まで14km)10:00→(〃11km)11:00→
      →(〃7km)12:28→(〃6km)12:44→ビバーク地点(〃約3.5km付近)15:00
4月17日 ビバーク地点(大弛峠まで約3.5km付近)4:45→(〃3km)5:00→(〃1km)5:45→大弛峠6:15〜6:30→前国師7:30〜7:40→
      →北奥千丈岳8:00→国師ヶ岳8:32→大弛峠9:47→ビバーク地点11:15〜12:10→山梨市牧丘町柳平15:25⇒(自家用車)
      ⇒温泉⇒新座
 【山行報告】
 最初に、峰越林道・北奥千丈岳・国師ヶ岳の紹介をします。知ってる人は、ここはパスして下さい。
 私が30年前の学生時代に登った頃は「峰越林道」と紹介されていたが、正式には「林道 川上牧丘線」という名前です。
 金峰山から雲取山まで続く奥秩父主脈を、南北に横切る唯一の車道です(雁坂トンネルの国道140号線を除く)。この林道は南側の山梨県山梨市牧丘町と、北側の長野県川上村を結んでいます。北側の長野県部分は砂利道だが、南側の山梨県部分は全てアスファルト舗装されている。夏は山梨県側から多くの自動車が県境の大弛峠まで登ってくるが、冬季は車両通行止めです。この林道は「自然破壊」とか、「もっとも奥秩父らしい深山を台無しの観光地にした」、などの批判もある様ですが、今回は徒歩で有り難く利用させて頂きました。
 北奥千丈岳は、奥秩父の最高峰(2601m)ですが、金峰山や国師ヶ岳の方が有名な様です。三角点が無いので正確な高さが不明なのかもしれませんが、昔の地図には2600mと紹介されていました(隆起したのかもしれません)。奥秩父主脈縦走路から若干南に外れているのもマイナーな理由でしょう。「北奥千丈岳」という名称も「奥千丈岳」のさらに北の峰という意味でしょうが、起点の「千丈岳」はどこにあるの分かりません。ただ、わずか数メートルの違いで、百名山で人気者の金峰山より高いのは、へそ曲がりな私にはチョットうれしい。
 国師ヶ岳は北奥千丈岳のわずかに北東のピークで、どちらからでも向こうの山頂案内板が建っているのを目視できるほど近い。どちらも山頂直下まで樹林帯なので、比較的安心して登れる。無積雪時は遊歩道の様に安全に整備された登山道です(無積雪時の状態は2010年11月20日の山行報告を御参照下さい)

 今回の山行計画は、林道川上牧丘線の冬季閉鎖ゲート(牧丘町柳平)まで自家用車で行き、林道を大弛峠まで距離14km・標高差約800mを歩いて登り、大弛峠から奥秩父主脈縦走路をわずかに登り奥秩父の最高峰を目指す、一泊二日の計画でした。予定では大弛峠に幕営、または大弛小屋に泊まる予定でした。私の呼びかけに、OさんとAさんが参加を申し出て頂きました。装備は各自単独登山装備を基本としましたが、テントのみ2人用を私とOさんで分担して担ぎました。Aさんは1人用のツエルト持参です。
 天候が直前まであやしかったのですが、『行ける所まで、行ってみましょう』という事で決行しました。

 今回の山行報告です。新座から3人乗りで、青梅街道(国道411号線)経由で塩山方面に向かいます。途中で桜・梅・桃などの花を眺めながら走りました。青梅街道の最高点・柳沢峠(標高約1500m)では路肩に雪が少し残ってましたが、渋滞もなく登山口に到着。
 天気予報は直前に好転し、登り始める準備をしながら、暑さの方が心配なほと暖かな晴天でした。迷わずワカンを車に残し出発。
 延々とアスファルト舗装の林道を、てくてくと歩きます。駐車した冬季閉鎖ゲートには『大弛峠まで14km』と表示され、同様の標識がほぼ1km毎に設置されていて、どの位歩いたか分かり親切だ。天気は快晴、もう陽射しが強く、風が無ければ汗をかくほど暖かい。でも風が吹くと肌寒い、まだゴールデンウィーク前だから当然だ。リックは重いが、金峰山を眺めながらピクニック気分で歩く。大弛峠までは楽勝か?夕日を見に山頂まで行こうか?などと話していたが、そう甘くはなかった。
 
 大弛峠まで5km付近から急に雪が多くなる。私はひざまでもぐる。ワカンを車に置いてきた事を深く後悔するが、もう後の祭りだ。悪戦苦闘の末、足がつり動けなくなる。雪が無いスペースを見つけ待っていてくれたAさんが、『ここならテントを張れるよ?』と助け船を出してもらい、ビバーク決定。足を引っ張ってすみませんでした。
 テントを張って、水を汲んで、夕飯つくりながらメールを送信(アンテナマーク1本)、携帯電話のGPSで現在位置を確認(便利な時代になった)、若干のアルコールを補給して早起きを決意して早めに就寝。

 翌朝3時に起床、朝飯、出発準備、薄明るくなりライトが無くても歩けるので出発。雪が凍って、昨日の悪戦苦闘がウソの様に歩き易い。順調に大弛峠に到着。登山ポストに計画書に日時をメモして投函し、今回初めての登山道に入る。大弛小屋の脇を通りぬけ登り始める。無積雪時は延々と木製の階段が続くが、今日はほとんど雪に隠されている。踏跡をたどれば雪は固まっていて歩き易いが、踏跡を外すと深くもぐる。ところどころ踏跡を見失うが、徐々に明るくなる空と、遠くに見える真っ白な山脈に気を取られながら、前国師に着くとすばらしい展望、北側を見ると、近くに八ヶ岳、遠くに北アルプスの後立山連峰。南側を見ると南アルプス、その奥に中央アルプスだろうか。快晴、無風のお天気に感謝。記念撮影をし目標の山頂を目指す。
 三繋平の標識は雪に埋まっていた。右側に向かい、しばらくの登りで北奥千丈岳に到着。小休止の後、国師ヶ岳に向かう。国師ヶ岳は北側の展望は無いが、南側正面に真っ白な富士山がドーンと構える。展望を十分に楽しみ、エネルギーと水分を補給、下山にかかる。雪が柔らかくなると歩きにくいので、ノンビリしてはいられない。ビバーク地点に帰着する頃には林道の雪も柔らかくなり始める。
 テントをたたみ、荷造りし、重たいリックザックで下山開始。まだ雪はさほど柔らかくなく歩き易い。雪が柔らかい部分も、昨日の踏み後をたどれば、さほど苦労はしない。林道の雪に反射する陽射しがまぶしく、サングラスをしないと雪目になりそう。いかにも『春山』という感じ。
 林道の雪も無くなり、その後は長いアスファルト舗装の道を延々と歩く。昨日登った道だが、こんなに長かった?気持ちの問題だろうが昨日より長く・重く感じる。・・・それにしても、私より年上のお二人は元気だ。うんざりするほど歩いたところで、林道の向こうに乙女湖が見えるとゴールはもう少し。冬季車両閉鎖のゲートに帰着し、御同行の二人にお礼を申し上げ、登山靴を脱ぎ、会に下山報告の電話を入れ、温泉に向かう、無事下山できた事に感謝。とっても良かったお天気にも感謝。御同行頂いた御二人に大感謝です。来年は3月に行くぞ。 
記:S/K
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舗装の林道

ビバーク地点

大弛峠

前国師
八ヶ岳をバックに

北奥千丈岳

国師ヶ岳

富士山

南アルプス

乙女湖が見える