六百山から霞沢岳
【参加者】(L)佐藤 守(他会員外3名)
【コースタイム】平成23年5月4日(水)
  上高地発4:35→中畠沢→六百山着10:05→K1着14:10 →八右衛門沢→八右衛門橋着18:30
【コメント】
 梓川を挟む一対の門のような明神岳と六百山は、どちらも立派な山容を持ち、上高地を訪れる人々の目を引き付けている。登山道がなく登る人の少ない不遇の山に惹かれ、昨年は東稜と奥又白池から明神岳に登り、今年は中畠沢から六百山を計画した。

 早朝、五千尺ホテルの脇から中畠沢に取り付く。二股に近づく頃には雪が腐り、雪を踏み抜きながら尾根上に達した。
岩と雪の稜線を進むと20m程の岩壁が現れる。無雪期は岩壁の端の灌木を伝って登れるとの記録があるが、今、灌木は雪の下であり、脆い岩を正面から登ることとした。ロープを出すが、岩が脆く足元から落石が絶えないため、スタカットで慎重に登り終える。
 続くハイ松帯の雪稜を辿って行くと六百山の山頂であった。ここまでで5時間を超え、予定を1時間オーバーしている。
 記念撮影の後、霞沢岳に向けて出発。六百山を過ぎて現れた70度程の傾斜の雪壁は、ハイ松を支点とし中間の灌木でランニングビレーを取り、約10mトラバースし、ピッケルで雪庇を壊して乗り越えた。
この後も稜線上には大小10以上の起伏がある。緩んだ雪を踏み抜き腰まで埋まるなど悪戦苦闘し、K1に到達したのは14時を過ぎていた。霞沢岳までは夏道で25分の距離であるが、今の雪の状態では、往復90分程必要だろう。ヘッドランプを点けての下山は避けたいことから、霞沢岳への思いを断ち切り、K1とK2のコルから八右衛門沢を下ることとした。
 コルからの降り口は急なため、最初の3ピッチはロープを出す。雪崩や落石の跡を横目に見ながら休まずに下り、辛うじて明るさの残る上高地に戻った。

 霞沢岳は今回で6回目の計画。またしても山頂に届かなかったものの、中畠沢からの六百山、六百山からK1、そして八右衛門沢の下降・・・と核心部をトレース出来たことで、十分に満足できる山行となった。
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