奥武蔵 日和田山
ちょっとハイグレードな読図ハイキング
2013年03月02日
【参加者】MA、NU、CL=TI、YoS、YuS、YT(5名)
【コースタイム】
高麗駅発10:03→鹿台橋10:15→10:22地区集会所→10:25地蔵堂前から岩登コース入口往復10:31→10:34駒高入口→
→防火用水槽(座禅岩コース入口)→墓地・古い道標10:46→11:01ピーク221m→11:19座禅岩らしい岩11:21→駒高自動車道→11:47高指山(昼食)12:21→東尾根を下る→堰堤→古い林道→12:50自動車道→清流へ→
→13:15側道紅白ガードレール(清流コース入口)→地形図にはない神社13:23→13:39北尾根直下で休憩13:45→13:49日和田山(305.0m)11:56→高指山方向へ→
→14:09獅子岩コース入口→14:15古滝分岐 古滝往復14:22→14:24獅子岩分岐 獅子岩往復11:27→14:42民家裏→高麗川沿い車道(獅子岩コース入口)14:43→
→鹿台橋14:52→15:09高麗駅着
【記録】
高麗駅に集合して、まず象徴のトーテムポールの前でコンパスの使い方を学習する。各自、コンパスを鹿台橋にセットして高麗駅を出発した。駅東の踏み切りを渡り、自動車道を横断して豆腐屋先で右折して徒歩道に入る。水元ノ碑前で左折、自動車道を渡って右折して鹿台橋に着いた。地形図で現在地と標高約90mを確認して高麗川沿いの狭い車道を西へ進む。
耕作放棄畑の枯れた芝の中からフキノトウが顔をのぞかせ、水仙の香りが漂い、高麗川の岸には白梅が花を開いていた
改築された地区集会所の前では、これからロッククライミングゲレンデに入る男女が準備をしているのを見た。
地蔵堂前からもう1つの岩登りゲレンデルートの入口まで歩き、道標を確認して再び地蔵堂まで下り、高麗川沿いに駒高分岐まで進む。
分岐を右折して駒高への自動車道に入ると杉人工林が道を覆い、ようやく読図ハイキングらしくなった
沢沿いに自動車道を歩み、満開の蝋梅が何本か植えてある田畑とその先の民家を地図記号で確認して、座禅岩コース入口の目印である防火貯水槽まで進んだ。貯水槽の周りには梅の木と柚子の木があり、民家の裏手から流れる小沢も清い
小沢脇の踏み跡を進む。小沢を渡ると畑の先に墓地があり、地図記号と比べて現在地を確認した。踏み跡脇に古い道標があったが文字は消えてしまっていた。
コンパスを高指山のアンテナ(電子地図のなかには記載が無いものもある)に合わせて座禅岩コースの広葉樹・針葉樹混合林の斜面を登る。昨日は関東地方春1番、今朝は寒の戻りで北西強風が青空に埃を巻き上げている。日和田山麓のここは無風でポカポカ、汗をかくほど暖かかった
ピーク221mで「地形図の破線コース(座禅岩コース)にピーク(峰)とコル(鞍部)が何回出てくるか、等高線が密な箇所(急傾斜)は何処かを見て、数え、メモしながら登ると林の中でも現在位置が確認できる」と学習した
座禅岩分岐に出る。道標には「座禅岩70m」とあったが10〜20m歩いてみると座禅岩らしい岩で尾根末端、そこから尾根は麓に落ち込み、地形図を見ると70mも進むと自動車道に出そうだ。尾根を下るのはやめにして分岐から高指山へ向かう。
分岐から直ぐのところの岩に四等三角点があった。地形図には三角点の地図記号も標高点も書いてない。左手前方に屋根や畑が木立を通して見え始めた。駒高の集落に到着したのだ。北西の風が吹き抜け、ウィンドブレーカーを着ていないと寒い
物見山〜日和田山縦走路である舗装道に出て南西へ急いだ。
寒戻りの北強風という天気予報にもかかわらず、物見山のほうから山ガールのグループ、途中の茶店の中では昼食の人たち、東屋には男性グループがコッフェル・ガスストーブで昼食調理中とハイカーが多い。我々も公衆便所を利用させていただいて高指山に向かった。北風が強く、東屋からはポリ袋、我々のメンバーからは地形図が舞い上がり、蝋梅の木の下の畑まで飛ばされた。地形図を無事回収して高指山のアンテナ下に向かう
高指山のアンテナ下の広場には目論んだとおり、風除け場所があった。ゆっくりと各自持参のお楽しみを取り出して昼食にする
昼食後、清流に下る。地形図に記載されている破線コースの一部は消滅、清流からの林道に交差していると説明して、東尾根の踏み跡を下る。東尾根の末端で踏み跡につられて、南東に下るべきを北へ進んでしまった。目論んだ林道に出会うことなく踏み跡は次第に薄くなり、急斜面を薮沢まで下る。沢向かいに車道のガードレールが見えた。薮を抜け、蔦を払い、倒木を越えて堰堤近くまで下る。右手の古い林道が橋まで伸びているのがわかった。林道に上がり、橋を渡って自動車道に出て、見覚えある一軒家に着いた。地形図で独立家屋記号を見つけて現在地を確認した。予定より500m近く北にいることになる。
一軒家の先の道路に物見山へ縦走する分岐の道標があった。メンバーには偵察したそうな雰囲気があったが自動車道を清流に向かう。
「薮沢は面白かった」とはメンバーの声、里山でよかったとはリーダーの本音。道迷いしたとき、薮沢に下るのは御法度である
早春の谷戸を楽しみ、お喋りをしながら歩いていたら、清流登山口にはいる細い舗装道路の入口を見過ごしてしまった。民家の入口道を覗いたり、畑のここなら向こうまで行けそうなどと言ったりしたが結局、2〜300m大回りをして清流コース入口の紅白手摺に到着した。途中、満開の紅梅を愛でる事ができたのは儲けものであったが・・・
「地形図にはない作業道が清流コースと交差・入り組んでいた」との記憶から、迷ったら引き返すと決めて進む。どうにか作業道に迷いこまずに地形図にはない神社の鳥居を見つけることができた。
神社裏からは最も古そうな踏み跡を拾って杉林中の緩やかな尾根を登る。杉花粉症のリーダーのくしゃみと鼻水がどんどん酷くなった。ひたすら踏み跡を登った。
少し急いだせいか、北尾根直下でメンバーから休憩の声が上がった。午後過ぎになったからか北風が一層強くなったようだ。風で体が冷えないように気をつけて暫く休む。
あとは息を整え、一気に標高差50mの急斜面を登って日和田山山頂に到着した。型どおり、地形図の山名、三角点、標高を確認して本日の読図の締めとした。
山頂にも北西風が通り抜けて寒い。それでも山頂を目指してくるグループが次々と現れる。南東の平野を展望するが空っ風が巻き上げた埃で霞み、近くしか見えない。スカイツリーや都心のビル群も姿がなかった
岩登りのゲレンデを見ようと、富士見岩コースか獅子岩コースのどちらかを下ろううかと思案した。獅子岩コース入口をメンバーが覚えておく方がよかろうと遠回りすることにする。
懐かしい高指山のアンテナすぐ近くまで、物見山から下ってくる外国人家族連れなどとコンニチワと挨拶を交わしながら進んだ。
目印の道標を右手に確認し、左手の分岐入口を塞いでいる古材を踏んで、獅子岩コースに入った
緩やかな下りの広い徒歩道で歩き易い。落ち葉が覆っていない土の上にはマウンテンバイクの轍跡さえ残っていた。こんな良い道なのになぜ入口に古材を横においてあったのだろう
古滝入口から急な斜面を下って、古滝に寄り道をした。古滝(コタキ)ではなく涸滝ではと思わせるような水無しの崖であった。崖についた黒いしみからみると大雨が降った時に滝の姿が現れるのだろう
古滝から尾根筋の獅子岩コースに戻り、獅子岩分岐で獅子岩に向かう。雄獅子が伏せたような岩がこのコースの名の由来になっている。
獅子岩分岐に戻って、岩登りのゲレンデへ向かう踏み跡を東側に探しながら下る。残念ながら、道は南から南東に向かい、とうとう高麗川近くの民家の裏手に出てしまった。メンバーも、もう岩登りゲレンデに登り返す気は失せたようであった。岩トレを見るのは富士見岩コース等を歩く次の機会に回そう。
今朝、座禅岩に向かった時に通りすぎた高麗川沿いの道を鹿台橋に帰った。水元碑のある徒歩道でメンバーは産直の野菜を仕入れ、自動車道で名物の豆腐を購入して高麗駅に向かった。
5時間余を歩き終えても元気溢れる新人メンバーに、リーダーから「もう、夏の北アルプスOK」との声がかかる。それほど充実した読図ハイキングであった。
【コメント】
日和田山は家族連れに愛される里山だけではない。よく知られたオリエンテーリングコースやロッククライミングのゲレンデもある。だから四季を通して色々な歩き方をする人が絶えない
新座からは越生周辺と並んで至近の足慣らしハイキング適地でもある
女道・男道、物見山からの縦走路などの一般コース以外にも手軽なバリエーションコースが幾つもある
いずれのバリエーションコースも距離・標高差も適当、道迷いしても頂上に向かえば、安全に一般コースに出ることができる
またバリエーションコースはそれぞれ個性があるので組み合わせて歩くと楽しい
尾根筋、谷筋も沢山あるのでリスク承知でわざとコースを外して読図を応用練習してもよい。
もちろん、高山の強い日差し、積雪や1000mを越える標高差は望むべくも無いが、標高差200mのアップダウンを重ねて5〜8時間も歩けば日本アルプスや八ヶ岳などの稜線歩きの足慣らしになるだろう
登山靴などを新調したとき、新装備の具合をみるのにもってこいのコースだ
ただ、民有林や民家の裏、畑などを利用させていただくので高いモラルと感謝の気持ちをもって歩くことが大切だと思う
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