【残雪期 奥穂高岳 涸沢岳】
【期日】 2013年 5月12日(日)〜5月14日(火)
【メンバー】  CL/M.S メンバー/M.N 他1名
【コースタイム】(記録 M/N)
     5月13日(月)  涸沢ヒュッテ発     4:30〜9:30 奥穂ピーク
               下山開始       10:00〜11:40穂高岳山荘前
               涸沢岳アタック    11:50〜12:22涸沢岳ピーク
               下山開始       12:30〜12:54穂高岳山荘前
               休憩          12:55〜13:35           
               下山開始       13:40〜15:05涸沢ヒュッテ着
【コメント】(M/N)
 雪山シーズン3回目の北アルプス。しかも、大好きな穂高の主稜、奥穂高岳登頂で締めくくる。 雪山も回を重ねるごとに緊張感が強まる。やはり、毎回課題を探すからだ。課題も当然回を重ねるごとに難しくなる。メンバーは2月の赤岳と同じ。
 当然、いつも歩くペースより速いことは予測できる。課題は体力を温存しながらもパーティのペースに合わせること。自分がトップの時は無理をしないように歩く。
 登りは不得意ではないけれど、やはり速い。赤岳の南沢ルートを思い出した。あの時もついていくのが大変だった。その時は、ペースダウンするラッセルが逆に、あり難かった。
今回は残雪期、ラッセルなどない。
4時半スタート。朝陽を背に先ずはザイテングラードの左側を目指す。登りはきつい。デブリも超える。雪は歩きやすかったり、歩きにくかったり・・近そうに見えるザイテンもなかなか手が届かない。1時間で着き、ハイマツの中で簡単に朝食。
また歩き出す。樹林帯も眺望が悪くきつい感じはあるが、直登は、見えているのに、着かないような、進んでいるけれど、進んでないような、錯覚を覚える。それでも、立ち休憩を数回取りながら、登っていくと、やがて、穂高岳山荘の赤い屋根が見えた。山荘の前で少し休憩を取る。スリングを身に着ける。ATC、セルフビレー用スリング、プルージック用の6mmロープスリングも。
 休憩していると、奥穂ピークを断念した人達に会う。はしごを上っていたようだが、雪壁が思ったより手ごわく戻ったようだ。ザイテンのところと、はしごの下のところで先日事故があったそうだ。
気を引き締め・・ピークを目指すために出発。登り始めは雪が付いていないので、岩やはしごにアイゼンを引っ掛けないように気をつける。急な雪壁は、やはり、安全の為にリーダーがロープを出してくださった。速く登りすぎ、メインロープが弛んでしまった。気がつかず、叱られた。常にメインロープがピンと張ったままでないといけないではないか。スリップすれば、たるみの分、私が落ちるのだ。頭で理解しているつもりでも、実践で注意されるようでは、身体でわかっていないということだ。反省する。次は、ゆっくり、しっかり登る。風がだんだん強くなってくる。山頂も近いのだろう。 風を避けられる岩陰を見つけ、少し休み、一気にピークへ。
ピークはさらに風が強い、祠のある場所によじ登るのも大変だ。風は強いが天候がいいのでジャンダルムや槍もよく見える。私は動画と写真を何枚か撮った。
下山。やはり、雪壁の部分はロープをだして頂く。リーダーは何回か残雪期の奥穂の経験があるそうだが、今回は天気こそいいが、雪の条件はよくないそうだ。雪の量も例年に比べて多いようだ。
 ロープでは、先行者に続いて私が下りるので、初めて実践でプルージックを使った。プルージックをメインロープに掛けたが引きが足りずにスルスルすべる。きつく力いっぱいメインロープに対して直角に引く。絞まったようなので、下に引いてみる。しっかり抵抗がある。右手にピッケル、左手で調整しながらプルージックを下に滑らせ、下りていく。
 また、別の雪壁ではトラバースしながらジグザグに下りていく。下山は緊張する。岩や自分の足にアイゼンを引っ掛けないように注意する。はしごを慎重に下りる。下山完了。
穂高岳山荘のヘリポート付近で再び小休止。次はザックをデポし空身で涸沢岳を目指す。3000mを超えているので風は強そうだけれど、雪は殆ど付いていない様子なので、アイゼンをはずす。落石をしないように慎重に足を運ぶ。
 やがて涸沢岳ピーク。ここでも、動画と写真を撮る。
下山後穂高岳山荘で、暖かい飲み物と、行動食のパンを食べる。ホッとした。
下山はやはりトラバースでジグザグに下りていく。雪が緩んでいる。足を運ぶ時に削れた雪が転がる。やがて雪合戦雪球くらいの立派なものになったかと思うと群を成して小雪崩のようになっていく。
 急斜面で無い所はかかとを使って真っ直ぐ下りていく。始めはたどたどしかった動きもだんだん、板についてきた。結構、リズミカルに下りられる。ある程度下りたら、シリセードで下りた。一番長いコースはスリルがあって楽しかった。あっという間に下山1時間半かからなかった。
涸沢からのパノラマ。前穂、奥穂、涸沢槍、北穂。雪の上に、寝転びたくなる。たとえようのない充実感。だから、山はやめられない。
 昨日に続き涸沢ヒュッテのテラスで頂くビールのおいしかったこと。
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