| 栃木・福島県 南会津・帝釈山地 荒海山 |
| 個人山行 登頂を狙ったが時間切れ途中撤退 |
| 2013年06月23日(日曜日) |
| 【参加者】 CL= T/I、 S/N、S/O、Y/S |
| 【コースタイム】 |
| 中三依温泉駅09:16→10:32送電線鉄塔分岐→10:39ヒッチハイク10:45→10:53二股→11:02ダケノ沢第2砂防堰堤→倉掛尾根→14:40頂上稜線15:00→倉掛尾根→16:44ダケノ沢第2砂防堰堤→16:57ヒッチハイク→17:23中三依温泉駅 |
| 【コメント】by S/O |
| 初めての藪山「荒海山」 荒海山は野岩鉄道の会津田島駅から行く登山道があるが今日歩くコースは中三依温泉駅で下車し、ルート標示のない尾根を登って山頂をきわめる地図読みのようなものと思いながら出発しました。 |
| かなり歩いても登山口に着きません。参考資料のコースタイムはかなり健脚のようです。時間が読めなくなっているところにちょうど通りかかった地元の人の車に乗せてもらい、20分くらいで登山口に到着です。(ラッキー!) |
| しかしここは沢沿いのコースです。2,3分戻ったところの堰堤が今日の登り口です。 第2堰堤で川を右側に渡り、道なき斜面を登ります。所所にピンクや赤のテープが見えますが余り気にせず、急な斜面では十分な休憩場所もなく、ひたすら尾根を目指します。 |
| 藪はますます深くなり、笹を振り分け、枝を掴み、戻り枝が顔に当たり必死です。ストックが木の根の間に入り込み、前に進めず立ち往生。後のNさんからストックをしまうようアドバイスをうけ、ザックのサイドにしまうとストックの先が木の枝に引っかかり、藪の中で大奮闘です。両手で笹の根元を掴み登るが息が切れます。 |
| Iリーダーからは深呼吸をするよういわれ、フーフーと息を整えます。足は攣り、「がんばれ、がんばれ」と励ます自分と、一方で「もうここでいいかな?」という自分がいます。けれどこの藪の中に一人では怖くていられないよね。思いが頭を巡ります。 |
| その時Iリーダーの「着いた!」の言葉に急に足が軽くなります。しかし山頂に着いたのではなく頂稜線に着いたのです。山頂はここからまだ1時間先のところです。すでに時は3時を過ぎようとしています。今日は標識のあるこの位置で撤退です。山頂を踏めない悔しさはありませんでした。 |
| 下りではピンクのテープを確認しながら、そして転がり落ちないように笹の根、木の枝をしっかり掴んで下ります。時々テープが見えなくなると「ドキッ」とし、見つかると「あった」と嬉しくなり、テープを探しながらの下りです。足もかなり疲れています。立ち止まるとミシン踏みの状態です。 |
| 最後テープが見えなくなりましたがさすがリーダーです。地図を見ながら方向を確かめ、登り始めた堰堤にでて藪山山行は終了ですがまだ2時間の林道歩きがまっています。よほど疲れた顔だったのでしょう。登山口で帰り支度をしていた親切な釣り人の車に乗せていただき予定の時間に駅につきました。 |
| よきリーダーのおかげで、私達だけでは到底できない貴重な体験をさせていただきました。 苦しかったけれども大変面白かったです。また歩きたいです。ありがとうございました。 |
| 【記録】 |
| 北朝霞駅06:02発8号車車内で全員集合、南越谷/新越谷で乗り換え、さらに東武動物公園で浅草発の快速に乗り換えた。いつものようにこの直通快速は日光や鬼怒川へ向かう登山客や観光各で満員だった。新栃木で全員席に座ることができた。 |
| 新藤原を過ぎて野岩(やがん)鉄道に入ると車掌が車内切符清算に忙しい。中三依温泉駅寸前で野岩鉄道分(\710)を清算してパスモ・スイカ用証明を受け取った。中三依温泉駅は無人のうえ、自動清算機などないとのことであった |
| 中三依温泉駅で下車、ホームから芝草山の三角錐が見えた。駅前広場に出ると曇空ながら、雲の隙間から照らす太陽の日差しが強い。日影で準備して出発した。駅前広場には大きな銀杏、盆踊り用か櫓、観光用大看板などが立っていた。 |
| まず、下山後に汗を流す男鹿の湯への分岐を確認して、国道121号にで、三依中学校の方向に向かった。中学校へのT字路には太郎山(荒海山の栃木県側の名前)・芝草山と書かれた道標が立ち、登山口まで迷うことはなさそうであった。 |
| 民家の庭先には初夏の花が満開、畑や男鹿川沿いの林や森は新緑でとても気分がよい道が続いた。 |
| 神社・花輪公園、どんどん滝、太郎温泉(休業中)、芝草山登山口、三依渓流釣り場、入山荘を過ぎて、高圧送電線下で小休止した。舗装道路が右折・林道が直進する分岐にようやく到着した。ここまで1時間16分を要している。参考にした新ハイキング2013年6月号(No.692)p91ではコースタイム30分、著者はよほどの健脚に違いない。ここから倉掛沢登山口までコースタイム30分と書いてあるので我々の足ではさらに1時間30分近く掛かるのではと悪い予感がした。 |
| 追いついてきた軽トラックの地元の方に、S/Nが便乗できないか頼む。快く、登山口まで送ってくださることになった。山葵田跡を過ぎ、二股を右折して倉掛沢登山口(太郎山・芝草山)に到着した。今年はまだ登山道の整備を行っていないと話されたがは我々は堰堤から倉掛尾根を登るというと吃驚され、大岩までか大変だぞと話された。便乗のお礼を言って、登山口から二股に歩く。黄緑の木の葉で囲まれたとても美しい沢筋であった。ダケノ沢出合から左岸の踏み跡に入り、踏み跡を辿って砂防堰堤の上に出た。ダケノ沢へキイチゴの棘に刺されながら下り、沢を渡って林道へ登り返した。ダケノ沢には砂防堰堤が2つあり、林道末端は上流の第2砂防堰堤まで伸びている。倉掛尾根への取り付きは第2砂防堰堤の直上と見込んでダケノ沢左岸に渡り返して、斜面に取り付いた。 |
| 急斜面を人か獣か分からぬが踏み跡を拾って上り、尾根に出て目印の赤テープを結んだ。左の谷を意識しながら踏み跡を辿る。尾根が狭くなって目印の赤テープを見つけた。赤テープ地点に立つと急な尾根の木々に付けられた次の目印テープが目に入る。 |
| 倉掛尾根は古い伐採地のようで大木の切り株が残り、ミズナラやブナなどの2次林、アスナロ幼木が生えて薮になっている。足元には実を結んだイワウチワが茂っていた。標高が上がり、土壌の乾燥度が変わるとアスナロからカエデ、シャクナゲ、クロモジ、タムシバ、イヌツゲの薮になり、所々にヤマツツジが開花し、さらに高い斜面では笹が薮になっていた。目印が付いている薮は古い鉈目や鋸目が踏み跡の左右にあった。幼樹や笹の薮に切り開きが無いところを見ると一般の登山道として使われなくなって久しいようだ。 |
| 薮漕ぎに疲れ果て、メンバーには筋攣りになって止まってしまうものも出た。急斜面の笹を両手に掴んで休む。目の前が明るくなって見上げると薮が乗った岩場になって、左の大岩の間がルートと思われた。笹やゼンマイを掴んで近寄ると、間の溝にトラロープが固定されていた。トラロープと木の根を掴んでよじ登る。メンバーも続く。登った上には再び大岩がのしかかっている。岩の下の窪みにはカモシカの溜め糞があり、その前をまいて左から再びトラロープを掴んでよじ登る。右からの尾根が頭の上に延びるあたりでようやく足を休めることができた。踏み跡は右、中央、左と錯綜とし、目印が見当たらなかった。まず、右を、ついで左、そして中央を偵察してようやく荒海山頂上稜線の上に出ることができた。下で待っているメンバーに声を掛けて、尾根を左に進むと、大きな窪地の高木の幹に太郎山・中三依と記した道標が取り付けてあった。 |
| メンバー全員、無事に登って来た。息を整え、水や行動食を補い、「頂上まで新ハイのコースタイムで30分、我々だと1時間以上」と話して、今日はここで撤退・下山することに決め、記念撮影をした。 |
| 頂上稜線から倉掛尾根への下り口は高薮が被さっている上に、踏み跡・水の流れ跡が複数ある。南への流れ跡に迷い込んで登り返し、中央の踏み跡を下って古い白荷造りPEテープが結んであるのを見つけ、一安心した。二段の大岩をトラロープを掴み、所によってはクライムダウンして、全員無事に笹薮急斜面に下ることができた。 |
| 笹薮は下りの方が大変だ。両手で左右の笹を掴んでいても笹の茎を踏んだ足が滑って尻餅をつく。なんども尻餅をついて笹薮を抜けて広葉樹の薮尾根に下りついた。標高点1071mの下で尾根分岐を東にぶれたが目のよいS/Oが西に目印テープを見つけてどうにか迷わずに済んだ。 |
| 樹林に下り、緩やかな尾根を右手に谷を意識しながら目印・踏み跡を追っていたら尾根分岐を南の支尾根に入り込んだ。登りは西から斜面を登ったので行過ぎたかと思った。支尾根左右の沢はすぐにダケノ沢と合流するはず、沢に崖はなかったと思い出して緩やかで水が少ない左沢(南)に下ることとした。イラクサがチクチクする沢を出ると驚いたことに第2砂防堰堤の直ぐ上であった。倉掛尾根末端は分岐が複雑で注意が必要だが、登りにこの沢を使えば楽だったのにとも思う。 |
| 第2砂防堰堤からダケノ沢に下り、対岸(右岸)の林道に出た。空は夕立雲で暗くなり、小雨が降り始めた。すでに18:00近く、これから2時間歩いて中三依温泉駅まで行って接続最終電車に飛び乗るくのかとこれまた暗い気持ちでいた。二股に出ると、フライ竿などを乗用車に収納している男性を見つけることができた。 |
| 同乗させていただけないかとS/Nが声を掛けると、快く承諾してくださった。二股から「絶好シーズンの今月は毎週宇都宮から渓流つりに出かけ、今日はヤマメ、イワナを10匹程度ものにした」との話を聞きながら、20分で中三依温泉駅まで送っていただいた。林道運転に習熟されているらしくかなりのスピードであった。新ハイの記事ではこの間を徒歩で1時間、やはり筆者の健脚ぶりは只者ではない。宇都宮の釣り人さんに厚く感謝してお別れしたのはいうまでもない。 |
| 次の列車まで1時間余あるので計画通り、男鹿の湯で汗を流して生ビールで乾杯することができた。男鹿の湯にはテント場、コテージが併設、詰め込みならば安価に利用できるようだ。名山の他に、こんなところでも合宿したらどうだろうか。とは男鹿の湯の元気な難波育ちの女将の入れ知恵である。荒海山は300名山に入っているのだけれど・・・・ |
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