| 栃木県・福島県 那須・男鹿・高原山近く 男鹿(おじか)岳(1777m) |
| 個人山行 日光・那須連峰の展望と名山(栃木百・日本三百・会津百)登頂 |
| 2014年04月26日(土)〜27日(日) |
| 【参加者】SN、CL=TI、KY (合計3名) |
| 【交通】 (往路) 《04/26》新座10:20⇒10:24北朝霞(車内集合)⇒南越谷/新越谷10:51⇒東武動物公園11:18⇒下今市12:50⇒新藤原13:21⇒14:40(定刻14:19より20分遅れ)会津田島14:45発=旭タクシー(Tel 0120-15-1243)=栗生沢集落=15:08栗生沢ゲート(林道分岐先) (復路) 《04/27》栗生沢ゲート(林道分岐先)14:20=旭タクシー=14:50会津田島15:00⇒15:46湯西川温泉(入浴 道の駅併設日帰り温泉湯の郷)16:48⇒新藤原⇒下今市⇒東武動物公園⇒19:30春日部19:34⇒新越谷(清算)/南越谷⇒20:27北朝霞(車内解散)⇒20:30頃新座 |
| 【コースタイム】 《04/27》栗生沢ゲート(大川林道分岐釜沢橋先)4:56発→05:05標高点836→6:13オーガ沢橋→男鹿沢橋→しらいとの橋→7:12標高点1224→7:47林道大川峠(登山口)8:01→9:19栗石山(1701m)9:25→9:52男鹿岳(1777.1m)10:18→11:26林道大川峠(登山口)→しらいとの橋→男鹿沢橋→12:55オーガ沢橋→林道(登山口)12:08〜12:15→14:02栗生沢ゲート(林道分岐先) |
| 【コメント】 |
| 男鹿岳(おじかだけともおがだけとも読む)は栃木県那須塩原市・日光市(旧黒磯市)と福島県南会津町(旧藤原町)との境界にある。那須の流石山から三倉山を経て1854.1m三角点分岐から日留賀岳に至る長い山脈(人呼んで男鹿山塊)にある。この山脈の最高峰ではないが男鹿岳は日本300名山、栃木100、会津100に選ばれている山である。 登った方々には、「藪が濃くて苦労した上に頂上がどこかわからなかった」という人達と「林道から楽々登った」という人達の2派がある。どちらにせよ、近くに塩原那須道路が開削されて趣が薄れた眺めるだけの山と、長い間、思い込んでいた。この道路は何年も前から車の通行が禁止されて手入れも届かず、今では荒廃して廃道になり、アクセスに利用できないとも聞き、登るのは後回しにしてきたわけだ。 ところが最近、インターネットで調べてみたら残雪早期に会津田島から自家用車で栗生沢集落を経て大川林道分岐に入り、日帰りで登山している記事が多いのに気が付いた。そこでYSさんに声をかけたところ、テント泊でとの逆提案があり、SYさん、SNさんを誘って4人で出かける計画をたててみた。残念なことにYSさんが所用で不参加になり、補充もつかず、3人で実行することとなった。 |
| 初日(04/26)は栗生沢ゲート(大川林道分岐・釜沢橋先)に山の会の4〜5人用テントを張って夕食・就寝する。それだけだから、自宅をゆっくり出発できた。武蔵野線北朝霞の8号車内で全員集合、普通や快速電車を乗り換えてのんびりと会津田島に向かう。指定席の特急を利用しても野岩鉄道新藤原で時間待ちして普通料金利用と同じ時刻の車両に乗ることになる。そんなことで車窓から季節の進行を逆戻しに見ながら、まだソメイヨシノが1分咲きの会津田島に到着した。車内放送で列車遅延を詫びている。予約していた会津交通旭タクシーの佐藤運転手がガラス扉の外でこちらを見ているのに気が付いて合図をすることができた。 |
| 04/25に旭タクシー営業所長の白石さんが林道分岐まで下見に行ってくださったので心に余裕がある。白石所長は山男でこのあたりの山は登りつくしているとのこと、心強い。解禁後には渓流釣りが林道に入っているのでタクシーも最奥(釜沢橋)まで入ることができる。左手、山頂に白い建設物がある山は(日本国中の斎藤さんが集まった)斎藤山だそうだ。そんな話を聞きながら、林道分岐を過ぎ、水無川の釜沢橋を渡って福島県が設けた固定ゲートまで無事に到着した。RVが2台、固定ゲートから右に下り沢に降りた場所にRVとテント1張、思った通り人気があるコースらしい。沢から水を汲めば炊事になんら問題はないようだ。季節外れの高温と寒気侵入でパラパラと雨滴がシャツを濡らすので荷を下ろして急いでテントを設営した。通り雨はすぐに止み、谷の上には青空が滲みてきた。 |
| 持参のアルコールと摘みで歓談し、夕食を準備する。固定ゲートの脇を抜けて15:30過ぎと16:00頃に2組の登山者が下山し、荷物を整理してそれぞれRVで林道を出ていった。ザックにスノーシューを納めていた人もいたがワカンの類を担いでいない人もいた。ルートの残雪は壺足で往復できていると推定・判断した。ところで翌日、最後の下山者は18:00過ぎだったと聞いたがどこに駐車していたのだろうか。 |
| 夕食を終え、寝袋を広げて目を瞑る。鹿の鳴き声、沢音も気にならず熟睡したが、24:00過ぎに眠りが浅くなったところでトラツグミ(鵺)のヒー・ヒョウの繰り返しが耳に障るようになった。01:40頃、車が到着、テント場探しか我々のテントも懐中電灯で照らして相談している。テントを近くに設営できたのか延々と続く会話に目が覚めてしまった。外に出て見上げると谷の上は星空であった |
| 2日目(04/27)は03:00に起きた。無風好天とのこと、寝袋などを整理して朝食をとる。明るくなったのでヘッドランプを消し、アタックザックに登山装備をパッキングしてテントを出発した。トラツグミはまだ囀っていた。 |
| 固定ゲートを過ぎて簡易舗装された林道を進む。杉植林を過ぎるとカラマツ林に、林道が谷側急斜面を巻き始めると自然林に代わった。砂利に変わった林道には柳、フサザクラ、ハンノキなどが生え、春を迎えて開花し、気の早いものは落花している。残雪の端や雪解けした跡にはフキノトウが顔を出していた。谷底から遥かに高い急斜面にきられた林道は各所で崩落して荒れている。路肩の土も流れ谷側には深い溝もできている。これでは除雪しても車で峠の登山口まで登るのは無理である。 |
| 標高が上がり、午後の日が射さぬ東斜面に残雪が続くようになる。残雪の斜度が増したところで用心してクランポンを.装着、林道の内側をできるだけ歩いた。オーガ沢橋を渡る。欄干に昭和40年竣工とあった。高度成長期には地元の期待を受けた道路であったに違いない。林道には上から流れ落ちてきた新しいデブリが横切っている。残雪がゆるむ前に下る必要がある。 |
| 男鹿沢橋、しらいとの橋を過ぎると西向き斜面に道が続く。雪が融けて砂利道に代わり、若木の藪もクランポンをつけて歩く邪魔をするが岩稜歩きの練習と思って我慢した。東向き斜面に入るとたっぷりと雪が残り、気持ちよく進むことができた。 |
| 林道が薄の原に変わった地点が峠(標高点1259m)であった。我々を追い抜いて行った富山の男女、地元栃木のベテラン男性、沢にテントを張っていた寡黙な男性に混じって行動食休憩とした。テープがたくさんぶら下がっている登山口には雪がなく、笹薮が尾根に沿って続いている。雪が切れて藪漕ぎが続くとみてクランポンを脱いだ。我々が収納している間に皆、先行して藪に消えていった |
| ザックを背負って笹薮に入り、細尾根に乗った。藪尾根をほんの少し行くと左に細い雪堤が急斜面を頂上に向かって伸びているのが見え、先行者の踏み跡が続いていた。雪堤は段重ねになり、段の間は背丈ほどの雪壁となっている。なかには雪壁の下で雪が切れている場所もある。直登しても、右手の笹薮に入って次の雪堤に回り込んでもよい。いずれにしても先行した人たちがステップを切ってくれているのでずいぶん楽だ。下りには用心してクランポンをつけようと話し合う。また木々の枝には目印のテープがぶら下がり、それを目当てに進めば迷うこともない。雪斜面も次第に広くなり、先行者は急斜面をジグザグに登っている。直登の方が安全と思えるのに。目印テープのせいだろう。しだいに樹林が薄くなり、ダケカンバの疎林に代わる。木立を通して右側には七ツ岳が目立ってくるようになった。 |
| 栗石山(1710m)頂上は針葉樹に囲まれた空間で木立を透かして目前のコルの向こうに男鹿岳が見える。一緒に休憩していた先行の4人は我々が追いつくとすぐに男鹿岳に向かって下って行った。テント場からほぼ1時間毎にチェックしてきた携帯電話(SYさん)だが、初めて栗石山の頂上で通話可能と確認できた。これで下山時刻を旭タクシーに連絡できる。一休みして我々も後を追った。 |
| コルをすぎ、日差しで柔らかくなった雪斜面を登るにつれ、右手が開けて遠望が利くようになってくる。特徴がはっきりしている七ツ岳は直ぐ分るのだが雪が消えた家老岳はどれだろうか。男鹿岳と峰続きの鹿又岳、日留賀岳、そして南西の荒海山は見つからない。頂上からの展望を期待した。 |
| 男鹿岳山頂は手前から先行者の姿で確認できた。登りつくと雪の上でカメラの三脚を立てたり、湯を沸かしたり、談笑したりと先行者の方たちは思い思いに過ごしていた。針葉樹の幹に男鹿岳と書いた手作り山名標があるが三角点は雪の下で見つからない。南側と西側は木立に隠されて、南東すぐ近くの大佐飛山すら確認できない。とはいえ、小白森から旭岳、茶臼岳、黒尾谷に伸びる那須連山は青空のもと霞つつも全身を見せてくれた。那須を背景に3人集合写真を撮影してもらって、地元栃木の方に山々の名を教えていただく。感謝! |
| KYさんの携帯電話で旭タクシーに下山時刻の連絡を入れ、先行者を追って雪斜面を下る。単独、2人連れ、家族、グループと色々であるが続々と登山者が登ってくる。残雪期に登る人気の山、楽々登れるようになった山だと納得した。 |
| 雪も適当にゆるみ、クランポンの爪もよく利いて下山は早い。峠で一休みしたのち、残雪とフキノトウを探しつつ下る。おかしいことに登りにあれだけ見つけていたフキノトウがほとんど消えてしまっていた。今日の登山者のうちだれが犯人かと詮索話をしあいながら長い林道を下って行った。 |
| 無事にテント場に帰り着いて直ちにテント収納作業に入った。フライを畳んでいる最中に迎えのタクシーが到着した。荷物を積み込み、3人が乗り込んだのを見計らったように雨滴がフロントガラスについた。運転手に栗生沢の山賊、南会津の生活、伝統的な大きな家屋と新築のこじんまりした建物、借地、孤老などを聞きながら会津田島に向かった。暖かな日だったせいか1日でソメイヨシノが3〜5分咲きの見ごろになっている。会津田島では春の女神は疾走するようだ |
| 会津田島には日帰り温泉がない。止むをえず、湯西川温泉駅隣接道の駅併設の湯ノ郷で汗を流す 道の駅売店で缶ビールを購入して喉の渇きも流し去ることができた |
| 男鹿岳は辺鄙なところにあるが残雪期向けの登りやすい山になっている。機会があれば次はその近くの日留賀岳や大佐飛山に登ってみたいものだ |
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| 04月27日 |