北上山地 今出山・五葉山
 【期日】2014年5月30日(金曜日)前夜発〜31日(土曜日)

 【メンバー】CL= T. I. & Imade Famiiy (合計 4人)

 【コースタイム】

05/30
今出山登山口駐車場11:47→11:56木陰で昼食12:11→12:31避難小屋分岐→最初の電波塔13:01→13:12今出山山頂(756.2m)13:26→金山千人抗碑13:53→13:54避難小屋分岐14:05→14:20今出山登山口駐車場

05/31
赤坂峠駐車場8:45→一合目8:59→賽の河原9:28→三合目9:28→9:43畳石9:54→九合目10:54→10:58石楠花荘・水場11:34→11:40日枝神社→11:51五葉山(三角点1341.3m)→11:59日の出岩12:10→12:17五葉山(三角点)12:20→12:27日枝神社→12:32石楠花荘→13:21畳石13:30→賽の河原13:42→市境界線巡視路に→14:12赤坂峠駐車場

 【コメント】 
 家族の姓と同じ名の山とその近くの名山を登り、双方とも有名なツツジを楽しむために、5月30,31日と岩手県大船渡市の近くにある今出山と五葉山に行ってきました。両日とも快晴で、 季節外れの夏がきたーという天候でした。
 今出山はかねてから登りたかったので、楽しみにしてました。
 大船渡市内に入り今出山を探していると一目でわかりました。山頂が一面ピンク色で、気が付か ないのが変です。 とても歓迎されてる感じでした。地元では小学校の遠足の定番みたいで・・・。車でも山頂まで登れますが、あえて徒歩にしました。山頂の一面のツツジは一見の価値ありです。

 翌日は、これまたツツ ジで有名な五葉山です。 駐車場は広く、山一面に山ツツジが満開で私たちを迎えてくれました。登山道はなだ らかで、よく整備されてて 標識があちこちにありました。山頂はなだらかでとても広かった。いい記念になりました。ありがとうございます。 (by Y. I. )
【記録】
05/30
 前夜、新座を出発して、東北道の吾妻PAで仮眠、一ノ関ICで降りて海岸に出た。大船渡市内に入ると湾越しに見える今出山の頂上がヤマツツジ満開で赤い帽子を被っている。今出山との道標がある沢田入り口は道路工事中で通行止め、交通整理の方の助言に従って中井沢入り口から今出山に向かう。右手にさいとう製菓中井工場があり、当初予定通りの道であったと安心した。舗装された林道で狭いながらも安心して進むことができた。尾根筋の峠に自家用車が2台駐車、左側に林道が分岐して、道標がある。林道暗渠側溝の網蓋下にアナグマ?らしい獣がいるのを見つけて大騒ぎもした、ここが今出山登山口である。
 季節外れの高温で、しかも湿度が高い。林道脇には広葉樹や薮があり、新緑の木陰はさわやかに強い日差しを防いでくれた。所々の風の通り道でそよ風が吹いて体を冷やしてくれる。標高615mあたりで本日最初の満開ヤマツツジに会う。しだいにヤマツツジの花が林道の脇を埋めるようになるが大船渡市内から見上げたような密度でもないし、花の上を覆う新緑の木立もある。不満が頭中を渦巻いた。避難小屋がある広場から伸びる明るい尾根に出て次第にヤマツツジ林道が斜面いっぱいのヤマツツジの中に伸びるようになった。この満開の帯、いや絨毯が市街地から赤い帽子に見えたに違いない。ただ感嘆!最初の電波塔で右折して今出山山頂に向かった。
 今出山山頂には電波塔、消防関係の施設が林立してエコ的な面白味はない。すこし下って、左手ヤマツツジ斜面先の大船渡湾、市街、そして右手の五葉山を靄越しに楽しんだ。
 ザックの中身を軽くして電波塔林立した山頂に別れを告げ、路傍の蕨をすこしばかり頂きながら下った。林道分岐を過ぎ、避難小屋手前、左手の一段高い場所に金山千人坑碑が立っているのを見つけた。今出山は昭和30年まで金鉱石採掘場があったそうだ。また気仙四(三?)金山の一つで奥州藤原氏とも関係があったとどこかのパンフに書いてあった。
 ゆっくり、のんびりと下山を楽しみながら駐車場に帰還、テント泊予定のふれあいらんど尾崎岬(電話0192-27-4478)に向かった。
 ふれあいらんど尾崎岬はリアス式の陸中海岸の高台にあるキャンプ場だ。とても経済的な料金で利用できる。受付の方は、「今出山には小学生の時遠足で登ったが、それ以後は登っていない。埼玉県からわざわざ・・・」とびっくりされていた。
05/31
 地元スーパーマイヤで仕入れた刺身など海鮮を堪能した昨日の夕食だったが、今朝は大船渡魚市場丸清食堂(営業07:00〜14:00)の日替わり定食を賞味した。食後、五葉山赤坂峠登山口に向かった。明日06/01は六月第一日曜日でツツジ祭山開きが行われる。「明日の催しに備えて今日は登山者は少ないだろう」と思ったが、思いのほか細い林道で対向車とすれ違うことがままある。赤坂峠について駐車場を一目見て驚いた。50台は入るというがもうほぼ満杯、あの細い林道をどう登ってきたのだろうかと思うような足立Noの大型バスまで止まっていた。ツツジ祭り山開きに出っくわしていたら林道に入ることさえ無理だったに違いない。駐車場の背後の山の斜面はヤマツツジで高圧送電線鉄塔が立つ上部まで真っ赤に染まっていた。
 五葉山登山口には鳥居が立ち、山岳信仰の山であることがわかる。その前を進んで登山路に入ると、ヤマツツジの花の間を通ることになる。ヤマツツジの背後の林からはエゾハルゼミが喧しく鳴いていた。一合目を過ぎると満開のヤマツツジが連なるようになり、それが途切れた広場に出ると石が積まれた賽の河原となる。踏み跡が幾筋にも別れ、登山路との区別がままならない。見上げると五葉山の山頂と黒岩(1322m)をつなぐ稜線が青空を区切るように見えた。賽の河原を過ぎると、ヤマツツジに蕾が混じるようになった。ツツジ祭りが終わってもしばらく美しい花を愛でることができよう。平坦な山道がつづく。笹に紛れてギンランが幾つか立っているのを見つけた。
 畳石で休息した後、鳥居をくぐって、少し急な山道を登る。ウリハダカエデ、リョウブ、ナナカマドなどが若葉を萌やし、ヤマツツジの赤で眩んだ目を癒してくれた。五合目はミズナラ林の中にあり、オオバキスミレ、ヒメイチゲなどの春の花がまだ開いていた。エゾハルゼミの声も途絶え、ヤマツツジがムラサキヤシオに座を譲ってしまっていた。そのムラサキヤシオの花の下に祠があり、覗いてみたら地蔵が鎮座していた。少しのぼると祠のある岩、五葉山は今も尊崇される山だ。ムラサキヤシオの花が続く。それを隠すようにアスナロ幼木の薮が混じり始めた。疎林に入るとダケカンバが増え、林床は笹、石楠花(ハクサンシャクナゲ)に代わった。高度による植生変化を短い時間で学ぶのによいコースだ。
 広い尾根の一段上に石楠花荘が見える。小屋を利用する登山者は麓にあったダケカンバの薪積の1本をここまで運ぶ。石楠花荘の左手には豊富な冷水が流れる水場が作ってあった。順番に備え付けの柄杓で喉を潤し、休んだり、食事をしている多数の登山客と共に広場のテーブルで昼食をとった。
 満開のミネザクラを見て、ハイマツのように地をはうキタゴヨウと笹の藪の中の道を少し歩くと広くてなだらかな稜線に出た。目の前に石垣で囲まれた日枝神社がある。五葉神社の方向をみると黒岩、その先までゆったりとした尾根が広がり、続いているのが分かる。五葉山山頂までは地を這う笹、キタゴヨウ、ガンコウランを踏まぬようにロープ柵の内側を歩む。
 一等三角点のある五葉山山頂には壊れかけたコンクリート製の山頂標があった。その前には山名を記した方位盤がある。今日は異常高温で靄・霞がかかり遠望が利かない。見通しが良ければ東には三陸海岸線、北には愛染山、早池峰、岩手山、秋田駒までの奥羽山脈、南には今出山に大船渡、もちろん南西には黒岩、氷上山、室根山が見えるという。
 五葉山の最高点はコメツガ、アスナロの林の中にある日の出岩である。足を延ばして日の出岩の上まで行ってみた。尖頭の裏に三栄二葉山と刻んだ岩がある。そこからもう一頑張りすれば三つに別れた尖頭に移って登れそうだが信仰の対象を土足で踏むのは憚れた。
 日の出岩から五葉山山頂に帰り、方位盤が指し示す今を靄で霞む電波塔を見当に今出山を確認して、下山することにした。日枝神社、石楠花荘を経て、往路を下る。古傷の膝、足指を守るために靴紐を締めなおしてゆっくりと歩む。畳石で休憩した後、往路では通らなかった薮めいた境界巡視路を下る。ジグザグの登山路に比べて浮石が少なく、ほとんど真っ直ぐに赤坂峠に向かっている。時々登山路を合流する。賽の河原を見下ろす登山路からは往路では気が付かなかった見事なヤマツツジの赤絨毯が向かいの山の上まで続いている。花を見ながらゆっくりと下ることができたのでどこも痛めることなく赤坂峠登山口に帰着することができた。駐車場の車はずいぶん減っているがまだまだ駐車場に入ってくる車もある。五葉山は近在の方々に愛されている山だと分かった。
 林道を大船渡側に下ってしゃくなげの湯っこ五葉温泉で汗を流した後、再び赤坂峠に登り返して大型バスが通行できないという唐丹側の林道を下った。途中で本州最北限といわれたシカに2回も出くわすという幸運もあった。山田町で大規模復旧工事に携わってるHさんに面会し、夕食をご一緒することができた。今夜は四十八坂PAで仮眠となる。後日、分かったことだが四十八坂PAのすぐ近くに東北百名山の鯨山があった。登る機会を外してもったいないことだ。
 翌日、大槌城跡、千徳城跡を訪ね、トドケ埼漁港まで足を延ばし、釜石の仮設食堂街のコリンズでランチBを昼食に頂き、長い時間をかけて新座に帰着することができた。
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