山梨
鶏冠山

鶏冠山のモルゲンロートまさに赤いとさかのよう
 

【山行日】2015年11月06日(金)

メンバー 
LNK  SLMS  MU  MS

コースタイム 西沢渓谷駐車場6:00―二俣吊橋6:30―鶏冠谷出会6:45―チンネノコル9:10 第一岩峰9:40―第二岩峰9:55―第三岩峰10:3011:40山頂12:10―チンネノコル13:30―西沢渓谷駐車場16:00

  メント

鶏冠山」と書く漢字の山は二つある。もう一つは、(黒川)鶏冠山で(けいかん山)と読む。

トサカの冠のようなギザギザに似た特徴のあるこの山に今年の9月に行ったが、体調が悪く、仲間の歩くスピードについていけず、途中敗退した山だ。それだけに気になる山、登りたい山、であった。今回は体調も良く、天気も最高によい。渓谷の秋は真っ盛りで、眩しい。

そんな西沢渓谷駐車場を歩き出す。すがすがしい空気の中ナレイの滝を2つほど通り過ぎながら、40分程も歩くと二俣吊り橋があり、この不安定な吊り橋を渡り、鶏冠山への分かれ道へと入る。キツネと山と青空の描かれた手作りの可愛いプレートが何ともほほえましい。樹林の中を歩いていくと、やがて鶏冠谷出合いに近づく。前回はそのまま登山道を登り出合いに下りたが、今回は河原に下りゴロゴロの石の上を歩き、鶏冠沢出合いに着く。こちらの方が登り下りがないだけ登山道を歩くより楽かもしれない。鶏冠沢出合いの大きな木にかかっている青いプレートを見て、渡渉点を決める。たった1ヶ月の違いであるが、前回は水の勢いも、水量も、膝までと多く、靴を脱いで渡渉し、その刺すような水の冷たさに身を引き締めたものだが、今回の水量は少なく、靴を脱がずに飛び石伝いに渡渉出来た。前回東沢に行く二人づれのパーテイが、渡渉中水の勢いに負け、川で足が滑りザックごと水の中へひっくり返った光景を思い出し、そのことが嘘のように思える。自然は山は刻一刻と移り変わっていくことに改めて大きな畏敬の念を感じた。

渡渉し終わると、すぐ右側にある沢を渡渉し、左の登山道に取りつき鶏冠尾根に入る。ここからは少し緩やかではあるが、そのうち急登の連続だ。前回落葉樹の周りに生えるキノコの大群に興奮して採りまくった所でもあるが、今は何もない。朝日に輝く紅葉を見ながら1時間も歩いただろうか、ここで休憩をとる。そしてストックをしまう。大岩を含む岩稜の多い道をさらに登りつめていくとコルにでる。コルの手前の道は崩壊しており、大きな石がごろごろしていた。このコルを過ぎると、足場の悪い岩の多い、ますます急峻な登り道になった。足元は、ふかふかの落ち葉に覆われており、その下に木の根が縦横に張り出しているので、つまずかないよう、滑らないようにと、気を使う道だ。次に続くシャクナゲの急登の道は、前にはばかる枝を露払いのように手で払い進む。登り切ると展望が一気に開け、富士山もよく見えた。ここから本格的な岩峰歩きが始まる。しかし、第一岩峰になかなか着かない。やっとのことで第一岩峰に着いた。傾斜はすごい。鎖もある。が、三点支持でここは鎖を使わずにK先頭に登る。簡単!皆もスルスルつづく。登り切ると、西沢渓谷のループ橋も見えた。素晴らしい眺め。そのままとがった岩の上を乗り歩き、第一岩峰を降り、第二岩峰に到着。ここはS女史を先頭にした。ここも鎖があるので難しくない。取りつきは左にある木を利用し足をかけると、スムーズにいく。岩峰頂点から、そのまま第三岩峰まですすむが、第一も第二も登れば降りなければならず、下りるほうが怖い。ナイフリッジの岩峰頂上~次の岩峰までは、足を踏み外せば、そのまま落ちる。バランス力が勝負だ。

やがてお待ちかね今日のハイライトの第三岩峰。この岩は鎖もなく、垂直に近い壁なので、登攀しない巻き道が左についている。私達は壁を登る。SLSさんにロープを出してもらい、リードで登ってもらう。

次々と後続で登攀した。ここの核心は、取りつきの時の第一歩をいかに捉えるかだ。足がかりが乏しく、手掛かりも遠いい。

各自が、自分の技量で攀じ登る。足幅も手足の長さも体重も皆違うので、自分はどう登るのかを自分でラインも含めて決めなければならず、技量を試され、大変面白かった。右側の正面からのクラック登りができそうだったので,挑戦したかったが、ここで時間をかけるわけにいかないので、諦め、皆と同じルートをとる。しかし、手足のかけ方は違う。岩登りは想像力の世界なので実に楽しい。尾根に上がるための岩の裂け目に出たので、ラストが、偵察で登る。ロープ無くても大丈夫な事を確認し、次の人からはロープを外した。第三岩峰頂点からは素晴らしい景観。キャッホ~素敵です!

また下りて、少し歩くと、鶏冠山の頂点に到着!登頂成功!ここで昼食タイム。

帰路は、「木賊山~福ちゃん新道を通り、西沢渓谷に出て帰る案」もあったが、ここまでに、時間が予定よりかかったので、当初の計画通りのピストンとした。このピストンであるが,下りる時に、どの岩峰も最後の足の置き場の取りかかり点が遠く、届きづらく、一番緊張した。

行きの登山道は右手の林の中に朝日を一杯に受け輝くような木の葉が美しかったが、帰りはさらに、(一回転した)右手の林が西日に注がれ、カラマツ林の黄色と楓の赤が一段と鮮やかであった。高度的に丁度盛りをむかえた紅葉時期の山で、素晴らしかった。

「いい山だった!!」との思いで気持ちが一杯になり、達成感で満ちていた。
(翌日は太腿筋肉痛に満ちた)楽しく満足のいく山行だった。           記 
N K

 

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