残雪の北ア   槍 ヶ 岳
【期日】    2008年5月1日(水)〜3日(土) (前夜発)
【メンバー】  L康司 園子 由美子  
【コースタイム】
 <5/1>沢渡(バス)発5:45→上高地6:10〜7:00→横尾10:15〜11:00→一ノ俣12:45→槍沢ロッジ
       13:50〜14:15→槍沢キャンプ場15:15
 <5/2>キャンプ場発6:10→アイゼン装着7:30→槍ヶ岳山荘11:00〜30→槍ヶ岳山頂12:00〜15→
       槍ヶ岳山荘13:00〜40→槍沢キャンプ場15:45
 <5/3>キャンプ場発6:20→横尾8:45〜9:30→上高地12:50
【山行記録】
 前夜、車できたTさんと松本駅で待ち合わせ、沢渡駐車場で車中泊。翌朝、上高地へ。凛として静かなたたずまいだ。20kg近くのザックを背負って歩き出す。横尾までは雪無し。槍沢キャンプ場は私達を含めて3張のみ。ひっそりとしたテント場に時おりドーン、ドーンと轟音が響き渡る。振り向くと、前穂の岩峰で小さな雪崩が起こっていた。
 
 翌日はいよいよ槍の頂上へ。デブリが覆った広大な槍沢のまん真ん中を、槍ヶ岳山荘に向かって一直線に登る。なんとも贅沢な気分。山荘前の最後の急斜面もほぼ直登気味に登る。そして槍の穂先の岩場は、緩みかけた雪に気をつけて、ピッケルをしっかり突き立てながら慎重に進む。アイゼンを着けて登る鉄梯子がイヤらしい。山頂にはガスがかかっていて、わずかに笠ケ岳が見えただけ。キャンプ場へは尻セードを楽しみながら下る。

 下山日、横尾への途中、雪解けの斜面にフキノトウをいっぱい見つけ、春の恵みを摘ませてもらう。上高地に戻ってみると、ちょうど連休の初日とあって、打って変わったような賑わいだった。 (記・YS)) (写真撮影・KT)
 
【靴底が剥がれた!】  
 上高地から明神を過ぎて15分ほど経ったころ、いきなりTさんの右靴の底が剥がれた。すぐにテーピングーテープで処置して歩き出したが、ほどなく左も剥がれだした。でもテープのおかげで支障なく槍沢キャンプ場まで着いた。翌日はアイゼンを装着したこともあって不都合もなくテント場に戻ってきた。が、靴を脱いだとたんに靴底はもちろん、踵のピースも外れる始末。下山日は残りのテープ全部を貼り付け、さらに靴紐、針金も動員して無事、上高地帰り着いた。テーピングの威力に感心すると同時に、大事にしていた靴でも劣化することを思い知った出来事だった。 
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