新潟県 奥只見 未丈ガ岳1552.9m)20080721()

【参加者】:L(竹田さん)、礒田、他3名 計5

【コースタイム(休憩・昼食を含む)】
シルバーライン泣沢避難所出口551→泣沢登山口604→渡渉2回→黒又川出合鉄橋→639三又登山口→744慰霊杭に三角点→759頃松ノ木ダオ→8561204m」標高板と赤杭→951未丈ガ岳104111101204m」標高板→1245三又登山口→黒又川出合鉄橋→渡渉2回→1326泣沢登山口1334→シルバーライン泣沢避難所出口1335

【記録】0720日は荒沢岳(日本200名山)から下山して湯之谷交流センターで1泊した。未丈ガ岳は数少ない十二支の羊(未)の山として有名、次の未年にと考えていたがひょんなことで荒沢岳に登るついでに登頂できることになった。

奥只見シルバーラインのトンネルにある泣沢避難所のシャッター扉を開けトンネルから出て広い駐車場に車を止めた。登山準備をして泣沢右岸の登山路に入り、黒又川本流に向かって下る。三又登山口までの小沢には鉄パイプ橋が設けられているとのことだったがすべてロープ、鎖のみになっている。途中で泣沢右岸から左岸、左岸から右岸へ2回渡渉箇所があるが靴を濡らすことなく石伝いに渡った。黒又川出合で新しい鉄橋を渡り、分岐も道標に従って未丈ガ岳の方向に曲がることができた。三又登山口から薮交じりの急な電光道を登って尾根に出ると五葉松が並び、南には荒沢岳や越後三山が展望できる風化花崗岩の明るい細尾根が続く。尾根の先には未丈ガ岳本峰も見える。慰霊杭やNo23三角点を過ぎ、標高974m峰を下ると松ノ木ダオになる。ブナ林を登り続け、No24三角点や「1204m」標のある場所を過ぎると木々の丈も低くなり、頂上近くの岩場の辺りから笹藪が広がる。未丈ガ岳の頂上は笹の中のちょっとした広場で三角点と山頂標があった。笹薮を越した東の斜面には雪田と草原が広がり、ニッコウキスゲの黄色が目立つ。夏靄の空の下、頂上からは只見川対岸に会津朝日岳、丸山岳、会津駒ケ岳、燧岳、荒沢岳、毛猛山越の田子倉湖の上に浅草岳、守門岳が見えた。下山は越後駒ケ岳に向かって快適な尾根を下る。ただ真夏の日差しが肌に焼け付く。松ノ木ダオのあたりで松の木陰に入ると涼風も通り息を吹き返した。鉄橋、渡渉、小沢の鎖場、ロープも無事に通り過ぎて出発した泣沢の駐車場に帰還した。他の登山者に会うことも無く、貸切の山もいいものだ。

緑の深まったブナ林の尾根筋を堪能した。頂上直下の草原にニッコウキスゲ、トキソウ、タテヤマリンドウがあったくらいで花の山とは言い難い。ウグイスなども囀っていたがアカモズが高い声を上げていたのには驚いた。季節の移り変わりの早さに否応なしに気付かされてしまう。

気温も湿度も高く、未丈ガ岳は真夏に登るものではない。ブナ黄葉の頃が展望も良いと思うがどうだろうか。
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