北アルプス    剣 岳 2997.1m
    期   日   2009年8月28日(金)〜30日(日) 前夜発
    メ ン バ ー   CL=YS SL=TO IS SO HS   (計5名)
 コース
 タイム
   
  8/28   道の駅「うなづき」発(車)6:00→立山駅7:05〜20(ケーブル)→美女平7:27〜30(バス)→室堂8:20〜45→
  雷鳥沢9:20〜30→別山乗越11:20〜12:15→剣山荘13:30(泊)
  8/29   悪天のため停滞
  8/30   剣山荘発4:30→一服剣5:00〜10→前剣6:05→平蔵の頭6:50→平蔵のコル7:00→剣岳山頂7:40〜8:10→
  平蔵のコル8:45→平蔵の頭9:00→一服剣10:20→剣山荘10:50〜11:20→別山乗越12:40〜50→
  新室堂乗越13:55→雷鳥沢14:25〜50→室堂15:30〜16:00(バス)→美女平16:40〜17:00(ケーブル)→
  立山駅17:07  
  【8/28】 天候不順が続いて、晴れるのか雨が降るのか気にかけながら出かけた。立山駅前の駐車場はすでに多くの車で
 埋っていたが、順調に室堂に着いた。天気は今ひとつはっきりしない。地獄谷を通過し、雷鳥坂の岩まじりの急坂は休憩を何度か
 とりながら登る。別山乗越でも展望は得られず、めざす剣岳は雲の中だ。剣沢を経て剣山荘に投宿。5人で1部屋あてがわれ、
 明るく居心地の良い食堂で、ビールを飲みながら話が弾んだ。でも、雨、風が強まってきて周囲の景色はガスの中に隠れ、天気
 予報を見ては気をもむばかり。

  【8/29】 目覚めても天気は回復せず、安全を期して10時半をメドに停滞を決める。小屋の主人が食堂でたむろする登山者の
 無聊を慰めようと1時間あまり話をしてくれた。若者のロッククライマーが急減していること、再建された剣山荘のこと、小屋主たちの
 集いのこと・・・等々、興味深い話に皆聞き入った。夕方からようやく薄日が差し始め、明日に期待がかかる。

  【8/30】 最終日、ガスは晴れないが何とか天気はもちそうだ。お弁当を持ち、ヘッドランプを点して早朝に出発。一服剣に着く前
 に空が白み始めたが、厚い雲が上空を被い、本峰はおろか前剣も姿を見せない。どこまでも岩が積み重なった登山道を、鎖や
 三点確保で進む。両側がすっぱりと切れた箇所に鉄製の水平梯子が渡してあった。10年ほど前に来た時は無かったが、雨でも
 降っていると滑りそうで怖い。難関のカニのタテバイを過ぎて山頂着。景色は何も見えないが、念願の山頂に立てて皆の笑顔が
 弾ける。下山はより一層慎重に歩く。カニのヨコバイを過ぎるころ、続々と登ってくる人とすれ違う。時おりガスが切れて、振り返ると
 八ツ峰や壁のような岩峰が望めて歓声が挙がる。山の斜面の草原は早くも色づいて、秋の気配が漂っていた。   (記録=YS)
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