八ヶ岳 赤岳主稜
【目的】     個人山行 岩壁登攀
【期間】     2011年7月9日(土)
【参加者】    L/MS、SI (会員外)計2名
【コースタイム】
美濃戸駐車場(前夜泊) 5:45発→行者小屋8:15着(テント設営)・8:45発 →文三郎・主稜分岐9:40着→主稜取付点10:15着→主稜登攀(7ピッチ) →赤岳北峰13:30着→文三郎道経由→行者小屋15:30着(テント泊)
【コメント】
   行者小屋前にテントを張り、阿弥陀岳〜赤岳に向かうメンバーと別れ、文三郎道を登る。
  主稜とへの分岐でハーネスを装着し、脆く崩れやすい赤岳沢の斜面をトラバースし取り付きのチムニーに向かう。
  振返ると今日のルート中最大の難所はこのトラバースだった。
   I 氏とは、昨年11月に2人で天狗尾根から赤岳に登っており、安心してロープを結べる。
  2人共初めてのルートであり、先の状況が分らないことから、50mロープを使用し、つるべで登り、
  余裕をもってピッチを切ることとする。
   1P目は I 氏がトップ。ルート中一番の難関と聞いていたチムニーであるが、ホールド・スタンスが豊富にあり
   難なく通過。
   2P目は易しい岩場を約40m登りビレーを取る。ピナクルの下方に行者小屋が見える。
   3P目はなだらかな斜面を登る。
   4P目はSがリードし、触れると細かな岩が崩れてくる斜面を慎重に越える。
   5P目の草付きに続く6P目の上部岩壁はI 氏がリード。ホールド、スタンスが少ない垂壁を、
   残置ボルトにスリングを掛け、   腕力で強引に乗り越える。セカンドで登った私にとっても難しいピッチだった。
   7ピッチ目の凹角を越えると後は易しい稜線歩きで、8ピッチ目以降はロープ不要。
 シャクナゲ、ハクサンイチゲ、ヨツバシオガマ…など咲き乱れるお花畑で写真を撮り、北峰の稜線へ。
 30分前に阿弥陀岳経由で到着していたメンバーと合流。山頂で記念撮影し文三郎道からテントへ戻る。
 昨年来の望みであった主稜をトレースできた満足感もあり、行者小屋の生ビールが殊に美味しく感じられた。(記 M/S)
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