霞沢岳西尾根  
  期 日 2013316日(土)〜17日(日)
  メンバー L/MS、メンバー/KT(会員外)  計2名
  天  候
 コースタイム
1日目 晴れ・風弱い

松本BT0835発→中の湯09:50着・1000発→釜トンネル出口1000着→西尾根取り付き10:40着・11:00発→標高1920m地点12:40着・テント設営→偵察出発13:30→標高2150m地点で偵察修了14:40→テント帰着1515

2日目  快晴・無風


テント06:20発→前日偵察終了地点0710着→2450m岩峰08:50着→霞沢岳山頂09:30着・10:00発→テント12:10着・テント撤収→下山開始12:55→西尾根取り付き13:55着→中の湯BT1440着・14:55発→松本BT16:10着(記録 MS)

 【コメント】
1日目

 前夜仕事を終えてから夜行バスに乗ったKTさんが松本に到着したのは午前0時30分頃。高山行きのバスは朝8時35分発なので十分に睡眠はとれた。バスの車窓から見える梓川のダムは水を満々と湛えており、今年の雪解けの早さを感じさせる。
 中の湯のバス停で下車、すぐに釜トンネルに向かう。ジャケットも手袋も要らないほど気温が高い。約40分で国土交通省の砂防工事事務所がある西尾根取り付き地点に到着。雪の量は多く取り付き地点にあったロープは完全に雪の下である。雪面が固く締まっていたので、前年同様、輪カンをデポしアイゼンで登ることにした。アイゼンの爪が小気味よく固い雪面を捉え非常に歩きやすく、予定より早くテント設営予定地に到着した。
 テント設営後、KTさんに偵察の重要性を教える目的もあり、2人でルート偵察に出た。明朝の登山に支障がないよう危険個所のルート工作を行いテントに戻る。18時には食事を終え、明日の快晴を期待してシュラフに潜り込む。

2日目
 途中何度か目が覚め空を見上げると満天の星空。明日への期待が高まる。5時に起床し準備を整え出発。テント場の木々の間から穂高連峰が朝日に輝いている。
 崖のトラバース地点は5m程下でクレバスが大きく口を開けているが、前日の偵察時に張り付いた雪に丁寧に足場を作っておいたので不安なく通過できる。昨年苦労した傾斜が60〜70度はあろうかと思われる急雪面も、今年は雪が固くアイゼンの前爪で登れる。以前よりルート表示のピンクテープが増えた樹林帯を快調に登る。テントを出てから約2時間で2540m岩峰が見えてきた。
 岩峰に続くナイフリッジは右側に雪庇が張り出しており、下山時の歩行も想定しつつ足場を作りながら慎重に通過する。昨年岩と雪のミックス登攀だった岩峰は、雪が全く付いておらず乾いた岩の易しい登りになっていた。
 ここから先は、伸びやかで広い雪の稜線散歩となる。風もなく温かい。穂高連峰から笠ヶ岳、乗鞍岳と御嶽、焼岳の後ろに白山と素晴らしい眺望が広がっている。この一瞬一瞬の時の経過を惜しみつつ、山頂に足を運ぶ。
 雪山の山頂で30分過ごしたのは何年振りだろう。積雪期の霞沢岳は6度目であるが、次に登れる機会はあるのだろうか…等々、思いを巡らしつつ下山した。 (記 MS)
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