南アルプス
荒川三山&赤石岳

 
ミヤマクワガタ


シコタンソウ

 
悪沢岳からの富士山
 
クロユリ


ハクサンイチゲ

 
タカネビランジ

 【期  日】 2014年8月5日(月)〜7日(木)(前日・椹島泊)

 【メンバー】 L=K.W&Y.M(会員外)
 

 【コースタイム】

  8/4(月)
    静岡駅12:00発(南アルプスアクセスパック)→畑薙臨時駐車場14:20、14:30
   →椹島15:30着 (泊)

  8/5(火) 
    椹島6:15発→鉄塔下7:30→清水平9:55→蕨段10:45→見晴台11:00
   →駒鳥池12:40→千枚小屋13:30着 (泊)

  8/6(水)
    千枚小屋5:05発→千枚岳5:55→丸山7:00→東岳(悪沢岳)7:50
   →中岳避難小屋9:05→中岳9:20→分岐9:30→前岳9:35→分岐9:45
   →お花畑10:05、10:30→荒川小屋11:10(昼食)11:50→大聖寺平12:20
   →小赤石岳13:50→赤石岳14:30、14:40→赤石岳避難小屋14:45 (泊)

  8/7(木)
    赤石岳避難小屋5:25発→赤石岳5:30→分岐5:45→冬道入り口7:07
   →富士見平7:20→赤石小屋8:00、8:15→ボッカ返し終了点8:35
   →ボッカ返し8:50→樺段9:55→赤石岳登山口11:35
   →椹島11:40(シャワー、昼食、休憩)
    椹島14:00発→畑薙臨時駐車場15:00着→南アルプスアクセスパック15:05発
   →(白樺荘入浴はパス)→静岡駅17:00着
                                                記録;K.W


  
 

 
 【コメント】
  
   南アルプスアクセスパックというジャンボタクシーを利用して椹島に入りました。
   この山域は入山までに時間がかかり、畑薙ダムの臨時駐車場までしか車は入れません。
   決められた山小屋に泊まることが椹島への連絡バスに乗る条件です。
   親子ほども年の離れた仲間との山行は責任を感じる部分もありましたが,それ以上に
   楽しみでした。
   台風10号と11号の合間の晴天にめぐまれ、富士山がいつもそばについてきてくれました。
   途中で、山溪の記者に声を掛けられインタビューを受けましたが、親子だと思われての
   声掛けだったようでした。

      
   山行初日の千枚小屋まではほぼ樹林帯の中、一時、レインコートを着るほどではない雨に
   遇いましたが、それも長い時間ではありませんでした。
   南アルプス固有のタカネビランジも見つけました。
   千枚小屋について分かったことですが、山の上は風雨とも強く、稜線を歩いてきた人たちは
   ストーブでレインコートを干していました。
   千枚小屋の前庭からは富士山がきれいに見えるのですが、到着時は曇りで残念に
   思いました。
   一休みして前庭に出てみると、まさに赤富士!が日の入りまでずっと姿を見せてくれました。
   

   二日目は、この山行のハイライト!
   朝食は4時20分、日の出と富士山を堪能し、5時には出発しました。
   千枚岳、荒川三山の悪沢岳、中岳、前岳と3,000m超の稜線を楽しみ、お楽しみの
   お花畑でゆっくり30分、今年は雪が多く、クロユリ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイなど
   いつもより遅い開花に大喜びしました。ライチョウの親子にも出会えました。
   
   荒川小屋の手前で、北岳から歩いてきたという単独行のIさんに声を掛けられ、赤石避難
   小屋の情報をお教えしたことで、避難小屋まで同道、同宿することになりました。
   トラバース道から大聖寺平は平坦な歩きやすい道ですが、小赤石岳までの登りは疲れも
   たまって踏ん張りどころです。
   単独行のIさんがペースを作ってくれ、Yさんもがんばって歩いてくれたお陰で、
   ほぼ予定通りの時間に、小赤石岳、赤石岳、赤石避難小屋へと歩を進めることが
   出来ました。

   三日目は、朝、避難小屋のご主人の予言通りの大きなブロッケンを見ました。
   赤石岳に登り返す途中には、影赤石にブロッケンを再び見ることが出来ました。
   単独行のIさんは、このまま光岳まで行くとのこと、私が3回に分けて歩いた道を
   一度で走破しようとしていることに驚きました。
   

   避難小屋のご主人の的確なアドバイスをもらって、気をつけながらゆっくりと下山しました。
   若い仲間のがんばりに目を細めながら、母親気分での楽しい山行になりました。

                                                  (K.W 記)


  
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                                                  撮影;K.W