霞沢岳山頂にて

北アルプス霞沢岳西尾根 
                  期間2015320日〜21日〈前夜発〉
メンバー  CL/MS SL/SH(会員外)MK JK MY(会員外) MS

コースタイム
3/19 2030川越駅集合 自家用車2台で信州健康ランドにて仮眠

3/20 600信州健康ランド発→630波田駅着(タクシーに乗換え)・700発→800釜トンネル発→900西尾根取付き着・915発→1230標高1950m付近着・整地・テント幕営・昼食 1330偵察ルート工作のため出発→1430 2150m付近まで偵察し戻る→1505テント着

3/21 545テント発→645 2250m地点着→900霞沢岳山頂着→935山頂発→1150テント着〈休憩・撤収〉→1235テント場発→1405西尾根取付き着・1425発→1455釜トンネル出口着→1510タクシーにて波田駅へ

3/20 
3月の北アルプスのテント泊ということで緊張してこの日を迎えた。 寒さ対策だけはと万全に整えて行ったのだが、とても暖かい小春日和の日で2日間とも風も一切なく素晴らしい展望に恵まれた。ところが、暖かいイコール、雪が緩むということで雪の踏み抜きが油断できない。トレースはついているものの、慎重に足を運んでも思わぬところで腿まではまってしまったりする。ザックも重くて大きいため、一旦はまると脱出するのが大変である。しかもアイゼンが引っかかり簡単に足が抜けない。もがくうちに意外と体力を消耗してしまう。トップを交替しながらテント場をめざす。倒木を越えたり、腹ばいになって潜ったりと飽きないコース。途中、緩んだ雪が崩れて登れない急登箇所があり、リーダーがロープを出す判断をする。ロープを手がかりにしてやっと登った。そんな箇所もあったが昼過ぎには1950m地点に着いてテント2張りを幕営する。 翌日の為に全員で雪の状態やルートを偵察に行く。高度を増すと焼岳が見事な姿を見せてくれる。急登にステップを刻み、そのステップを崩さないように注意して下りた。 テント場に戻って男性テント、女性テントで各々夕食の準備をする。 夕食が終わってミーティング。満天の星の中、早々に眠りについた。

3/21
朝起きると青空が広がっている。絶好のアタック日和だ。昨日のルート工作のおかげで、すごく歩きやすい。朝は雪も固くしまっていて、昨日のピッケルの穴もしっかりした支点になっている。ステップも階段のようだ。急登もぐいぐい稼げる。ルート工作って重要なんだなとつくづく思った。 昨日の半分の時間で2150m偵察地帯まで行けた。それからトップを交替しながら慎重に行く。尾根伝いを進むが雪の状況に応じて巻いたり、簡単に古いトレースについていかない様に注意された。トレースが付いていてもいつのトレースか分からないし、雪が緩んでいれば落ちる可能性がある。慎重にルートを選んで進んだ。樹林帯を抜けると左側には穂高連峰と岳沢の素晴らしい眺望。常念岳や蝶ヶ岳も見える。右側には乗鞍岳、遠く御獄山の噴煙も。途中のナイフリッジは跨ぐように取り付いて1歩ずつ進み、2500m岩峰ではロープを出してもらい、ハイマツ地帯を乗り越えてやっと頂上に着く。山頂標識は雪の中。

しばし素晴らしい眺望を楽しんで登頂を喜び合う。慎重に下山し、テント撤収する。帰路は下に行くほど雪が緩んでいて踏み抜きに皆苦戦したが、天気に恵まれて充実した山行であった。

                                     コメントMS 〈woman)

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