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八ツ峰6峰Cフェイス
剣陵会ルート
   
  

【コース】クリックすると該当の山行記録に移動します。
  総括
  A7月30日 剱沢テント場~別山尾根~剱岳コース
  B7月31日 剱沢テント場~源次郎尾根~剱岳コース
  C8月2日  八ッ峰6峰Cフェイス
  番外編

【期  日】 2018年8月2日

【メンバー】L S/A  M/S

【コースタイム】
8月2日 剣沢テント場4:10 ~ 5:40 長次郎雪渓出合 ~ 7:55 六峰Cフェース取付点・剣稜会ルート登攀開始 8:35 ~ 3ピッチ目 10:30-12:25 登攀終了点 ~ 13:55 五・六のコル ~ 15:45 剣沢出合 ~ 17:05 剣沢テント場

【コメント】
 Aリーダーのもと、少しずつマルチピッチクライミングを教わり、リードの練習もして今年は憧れの八ッ峰挑戦となった。
 ところが、7月に入ってから急に腰が痛くなったり左膝の調子が悪くなったりして不安との闘いの日々でもあったが、八ッ峰だけはと必死に調整した。又、入山時の荷物が半端なく重かったためテーピングはもちろん、腰ベルトをしたりして万全を期した。
 だが、前々日の源次郎尾根のバリエーションもなかなか手ごわく、暑さと長時間の行動はかなりこたえ、弱気になった自分がいた。昨年の前穂高岳もそうだったが剱岳のバリエーションもやはり体力勝負であった。ロープとガチャを持っての行動は結構キツイ。あと、剱岳のバリエーションはとにかくアプローチが長い。大きな山なので当たり前なのだが。ただ、源次郎尾根登攀の翌日を丸1日休養日に充てたおかげで心身ともに疲れがとれた。剱岳を見ながら1日 ゆっくり過ごすなんてこんな贅沢な時間を持つことができるなんて幸せだと思った。
 翌朝早く、Iさんと別れて長次郎の出合に向けて出発。しかし、やはり雪渓歩きは長かった。往復7時間は雪渓歩きである。
 うんざりしたころにやっと熊の岩まで到着し6峰Cフェイスの取付き地点に着いた。幸い先行パーティはいない。下から見ると朝日がまぶしくて支点がどこにあるのかよくわからない。
 光の加減もあり錆びたハーケンがよく見えない。1ピッチ目はリーダーがリード。適当に足場のいいところでピッチを切って交替で登った。夢中でどこから2ピッチ目なのかがよくわからなかった。行けと言われて登って、ビレイの準備をして「どうぞ~」と大声で叫ぶ、あるいはその反対で準備ができたら「登りま~す」と声をかけてどんどん登る。
 岩が固くてしっかりしているので登りやすかった。一応ルートの概要は調べたのだが、実際はよくわからなかった。1か所だけ凹角を登るときにホールドスタンスともに不明瞭なので体をねじ込んで登っていけというくだりがあったのだが、ははん、ここのことか、とわかった。支点がない、ないと登って行ったらあとでリーダーがここにハーケンがあるぞと言われた。よく見ると錆びたハーケンが岩の割れ目にささっていたところもあった。茶色なので岩色のようでまるで保護色だと思った。
 はるか下から声がして別のパーティが登ってきていたため、余計に大声を出して合図した。姿が見えないのと反響してどっちの声かわからないのだ。登ります!どうぞ~!、ビレイ解除!その繰り返しであった。
 天気は良く、どこにいても周りが360度見えて素晴らしかった。ただ私は、自分のアプローチシューズのつま先が柔らかくて立ち込めないためクライミングシューズに履き替えての登攀。もともときついため1時間もすると爪先が痛くて痛くて、早く登り終えて履き替えたいと思うばかりだった。ビレイの順番になると靴をずらして足先を休めた。靴を落としたら大変なので決して脱ぐなと言われた。
 また、リードで登った時にヌンチャクをかけすぎたのかロープの通りが悪くなってしまい、ロープの流れを考えて かけないといけないと痛感した。トップがランニングをとりすぎるのも時間と手間がかかるのだった。もちろんラストの回収もだ。こういうことは場数を踏まないとわからないなと思った。ロープ回収時にどうしてロープが来ないんだと焦り、力いっぱい引っ張って手繰り寄せたりした。だが全体的にはリーダーの指示のもと、余り無駄なく登ることができたかなと思う。
 6峰Cフェイスの頂上でリーダーと握手、憧れの八ッ峰に登れて嬉しかった。それからは懸垂下降の支点を探しながら5回ほど懸垂下降を行い五六のコルに下りた。
 登攀自体は順調だったが帰りの雪渓歩きも長く結局は14時間の行動になってしまったが、目標を達成できてよかった。剱岳では毎回天気に泣かされることが多かったが今回の山行で帳消しになったと思った。剱沢テント場に戻ってビールで乾杯し、美味しい夕餉となった。そして、今度はどこに挑戦しようかと来年に思いを馳せるのであった。
        (記:M/S)

サムネイルをクリックすると、拡大写真のページを開きます(写真:S/A・M/S)