高薙山
|
| 期間 2011年11月13日 |
【記録:コースタイム】西沢金山寺跡近く広場6:18→6:20 取り付き、寺跡より1本北尾根→6:27 赤プラ杭→6:37脱ぎ休憩6:39→7:00石楠花薮7:09→7:17
休憩7:25→7:28ナナカマドを食べた熊の糞多数→7:38尾根、目印テープを付ける→7:45南尾根引き返し点7:50→7:57尾根、目印テープ地点→8:03P1753、山標石、休憩8:05→8:09古いワイヤーロープ、一升瓶→8:25P1772→8:27薙上端8:33→8:38岩場直登→8:38大きな段差、ペット瓶8:41→8:57岩場直登→9:20米栂→石楠花薮9:31→9:36石楠花薮
9:40→10:04休憩したのかな10:06→10:14前衛峰→10:33高薙山2180.7m→11:18前衛峰→11:38脱ぎ休憩11:41→11:50石楠花薮→11:56石楠花薮→米栂→12:16岩場巻き→12:21休憩12:27→12:34大きな段差、ペット瓶12:05→11:37岩場巻き→12:42P1772→13:01P1753、山標石→13:10尾根、目印テープ地点→13:05南尾根引き返し点→13:38古い林道跡→13:42下に見える山王道路へ→13:46山王林道の法面が高く降りられず→13:50遠回りして山王林道へ下りた13:52→13:56
西沢金山寺跡、地形図1429点→14:03取り付き、寺跡より1本北尾根と判明→14:05西沢金山寺跡近く広場
|
| ※ 山行インデックスのページに戻る |
【コメント&記録】 西沢金山寺跡近く広場を出て取り付きに向かう。山王林道を2分ほど歩いて目印テープの向かいから低い笹が生える尾根に踏み込んだ。笹が生えた広葉樹疎林の急斜面を登りやすい踏み跡、鹿道を選んで行く。赤プラ杭を見つけて境界巡視跡を辿っていると安心した。急斜面を15分ほど登ったので脱ぎ休憩をとる。
|
斜面は広葉樹から針葉樹混合林に代わり、次第に尾根が狭くなった。とうとう、嫌なシャクナゲ薮が出てきた。皆には「良い初体験」といってシャクナゲ薮に突入し、10分位かかってやっと抜け出した。次の尾根の石楠花薮は斜面のコメツガの薮に入り、コメツガ林に下って巻き気味に進む。広い斜面に出て平坦地で小休止して息を整えた。
|
この尾根は人が入っていないようで7:30頃、熊がナナカマドを食べて排泄した糞が幾つも転がっているのを見た。1753m標高点峰の手前から踏み跡が広めの巻き道に変わり、1772標高点峰へ向かっているように見えた。巻き道と尾根筋との標高差が最も少ない場所で尾根に登って、その地点の立ち木の目印に我々もテープを加えてマークした。
|
| 平坦な尾根筋で踏み跡の木には目印テープが多数また頻繁にぶら下がっていた。目印テープマーク点から7分歩いたが1772標高点峰らしい山が右手に、目の前には100mは下る斜面となった。振り返って尾根筋の方位方向をコンパスで確かめる。1753m標高点峰から南東に延びて1429m標高点と西沢金山の間で山王林道と交わる尾根に乗っているに違いないと思われた。目印テープマーク点へ登り返すと宣言した。 |
引き返してコメツガ疎林から笹原斜面を登り、コメツガ林の尾根について最高所で山標石を見つけた。高度計も1750mを示している。1753標高点峰だと推定して南西へ笹原を下る。コメツガの根元には古い一升瓶が3本、その下の林笹斜面に古いワイヤーロープが残っていた。はっきり踏み跡も残り、まず間違いないと確信して小休憩とした。
|
1772m標高点峰を過ぎて、狭い尾根筋に薙の上端が到達している場所に着いた。地形図では薙の上端は120mも下にあるはずだが、目印はガレに落ちかけている木に結んであった。薙の底を覗く、コメツガかシラベか、まだ緑の葉を着けた大木が薙の底に倒れて積み重なっていた。細い尾根筋を薙の反対側の木に掴まりながら抜けて「ホッと休憩」をとった。
|
薙の先は50mの急登があり、一旦緩い登りになったが直ぐに、コメツガ疎林の急傾斜になった。足許を確かめながら登る。左右が落ちた細尾根に岩が跳び出てきた。抜けそうな石を掴んで岩の上に出る。ここが展望台の岩と言うのかもしれない。下り時には足元要注意である。
|
傾斜が緩くなったら高木が立ち、こんどは斜面に倒木が積み重なっている。それを抜けると、再び細尾根に邪魔な岩が現れた。岩の下部が少しえぐれた上、上部の岩脈が張り出し気味になっている。下の岩場より下りが怖い。岩を登れば細い薮尾根ながら平坦になり、気楽になる。
|
緩急の繰り返しを登ると大きな段差の土道になる。左右いずれかの低木を掴んで登ればいいようだ。右側を選んで登るとウーロン茶のペットボトルが棚の上に載っていた。誰かが落として拾った誰かが鎮座させたのだろう。土の段差の上はシャクナゲ薮が続いていた。濃い薮だが通りぬけた跡が明瞭で取り付き尾根のシャクナゲ薮より楽に辿れる。薮から出たと思って喜んだらまた次のシャクナゲ薮に入っていく。こちらは通り抜けが明確でシャクナゲを踏んで渡ることができた。
|
今度は急登、それが済んだら倒木を乗り越えて登る。頂上に着いたと喜んだが山名標も三角点もない。よく見ると先にもうひとつ峰がある。地形図を出して確認すると高薙山の北東前衛峰だとわかって皆でガックリした。左右の薮の枝を掴んでコルへ下り、40m位登り返してようやく高薙山の山頂に着いた。
|
高薙山(2180.7m)の山頂は笹薮と三角点の周りに幅広い踏み跡の周りをコメツガ・シラベ林が囲んでいる。於呂久羅山へ続く尾根道は濃い笹が茂っていて縦走に苦労が伴いそうだ。木立越しに周りの山々が見えないわけではないが展望はないに等しい。北西の風が通るのでウィンドブレーカーを重ねた上、風が遮られて温かい南側の疎林に下りて昼食とした。
|
高薙山を11:10に前衛峰に向かって急降下、コルから登り返して前衛峰に着いた。ここからは女峰山〜太郎山〜男体山に至る日光の山を望むことができた。山王帽子山を従えた太郎山もここから見ると雄大だ。
|
脱ぎ休憩をした後、シャクナゲ薮を通る。慣れたせいか登りより苦労せずに全員擦り抜けることができた。細尾根に下る。倒木の間を再び抜け、岩は北側に巻き道を見つけて危険なクライムダウンをすることなく通過できた。岩場を抜けて平坦地に入るとコメツガの疎林になり、休憩をする。最後のシャクナゲ薮もなんなく抜け、樹林帯に入る。
|
針葉樹・岳樺林を通して尾瀬の方向が遠望できた。大きな段差の土道も忘れられたペットボトルを確認しながら細い木や根を掴んで無事に下ることができた。展望台の岩も北側にヘツリ気味の巻き道を見つけて、岩を抱きながら尾根筋に戻ることができた。
|
登り返した標高1772m峰から笹斜面を下り、笹斜面を登る。往路に見つけた古いワイヤーロープに足を取られないように注意して一升瓶が散乱していたコメツガ林に入り、標高1753m峰の山三角点で改めて方位方向を確認した。
|
笹斜面を下って赤テープをつけた場所から南東尾根へ入る。平坦な尾根を往路に確認した急降下が始まる地点まで進む。目印テープが適切(異常かなと思うくらい)に付けられ、踏み跡のはっきりしているので笹丈は高いがこの斜面で迷うことはなさそうであった。足を滑らせないように注意して急斜面を下り、古い林道跡に出た。
|
林道は左手背後の薙ぎで切れ、右手は西沢金山跡の方へ続いている。右手の西沢金山跡に向かえば山王林道へスムースに降りられるに違いなかろうと金山跡へ向かった。林道跡から目の下に山王林道の舗装とガードレールが見える。沢筋を選べば法面が低いだろうからと沢めいた斜面を林道に目掛けて下った。なんと言うことか法面が高くて山王林道上で立ち往生してしまった。法面の上を金山跡のほうへ回り込んでようやく法面がない場所を見つけて山王林道に下りついた。
|
無事に山王林道に下り、全員が集まってまず万歳をした。 山王林道を川俣温泉の方に下る。地形図でガレが書いてある標高点1429mに帰ってきたらなんということだ、左斜面に深い踏み跡と複数の目印テープがぶら下がっていた。道を挟んだ東側には西沢金山寺跡を示す道標が立っている。あれ!当初計画した登山口はここか〜!どうして見つからなかったのだろう。 ここより一本ほど川俣温泉側の尾根を登り、西へ遠ざかるように金山跡の方へいくというルートを選んでしまった。下りはガレに沿った尾根筋を真っ直ぐ下ればここにでるよ…
|
西沢金山寺跡に登ってみたが、花が備えてある墓石があった。まだ金山に縁のある方がいらっしゃるようだ。下って山王林道を広場に向かって帰る。我々が登った尾根の登り口には赤プラ杭が笹に隠れるように打ってあった。向かいの目印はこのプラ杭の位置を示すものだったようである。それでプラ杭が消えた尾根の上には酷いシャクナゲ薮や熊が遊んだ跡があったのだろう。
|
| 西沢金山寺近く広場に14:05に帰ってきた。所要時間は参考時間の1.05倍であった。厳しいルートを薮初心者と歩いた割には満足できる結果であった。擦り傷などはあるものの目立った怪我、体調不良もなく無事に日光で最も難しいといわれる高薙山を踏破できたことは大変うれしかった。 |
| 20111112~13四郎岳〜燕巣山・高薙山 に戻る 111112四郎岳〜燕巣山 に行く |