| 剣北方稜線 僧ヶ岳から毛勝山 第1日 5月6日(金) |
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| 薮と岩尾根の剣岳北方稜線を残雪期に縦走する | |
| 2001年5月06日〜09日(月)前夜発 | |
| 【参加者】CL=(TKさん)、T. 礒田 (2名) | |
| 【コースタイム(休憩を含む)】 5月6日(金) 宇奈月温泉06:49→07:10宇奈月温泉スキー場→08:27僧ヶ岳第1登山口→08:44僧ヶ岳第2登山口→林道→斜面を登る→15:00P1431→17:17テント場(P1775m付近) |
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| 【コメント】 記録 前夜22:30池袋東口発の西武バス富山線第7便に乗るために志木駅を22:11発の電車に乗った。山手線人身事故の影響で東上線もなにか騒然としている。が、電車は遅れも無く池袋駅に到着した。重いザックを担いで西武高速バス乗り場に向かう。既にTKさんは到着していてベンチに座っていた。「山手線が混乱中で大変だったでしょう」と挨拶すると、「これまでの苦い経験からバス発車1時間前に集合場所に到着することにしているので」との返事が返ってきた。周到なことと感心した。共同装備を分配してバスを待つ。定刻通りにバスは乗り場に到着したが、山手線の影響で3人ほど切符再購入や乗り場変更との連絡があったようで、10分ほど遅れて発車した。アイマスク、耳栓をつけて就寝、上里SA、松代SA、蓮台寺SAのトイレ休憩にも起きず、ひたすら浅い睡眠をとった。 TKさんとの約束どおり4:30に起床、声を掛けて靴の紐を締める。黒崎BSを過ぎて10分後の4:50に魚津IC内停留所に到着、バスのトランクを開けてもらって大ザックを引き出す。駐車場に出て公衆便所近くで朝食の稲荷寿司、PET茶を摂りながら予約してある魚津交通タクシー(電話0765-22-0640、0120-79-0640)の到着を待った。 到着したタクシーに乗り込んで片貝第4発電所に向かう。魚津ICから片貝川に沿って約20分進んだ舗装道路上で鎖ゲート封鎖通行止めだ。集落を抜けてすぐ傍の道の脇だが新しい片貝山ノ守キャンプ場の管理棟があり、2〜3台に乗用車が駐車している。前回毛勝山に登った時には片貝山荘のさらに奥まで乗用車で乗り入れられたし、今回も「タクシー会社の受付の予想では第4発電所辺りまで入られる」とTKさんから聞いていたので、軽く考えていた。「予想してないところ」と吃驚したが、MTさんがメールして来たのもここかと思った。「ここは第二発電所の上流なのか、下流なのか」と、運転手に聞くが、「発電所までまだまだ何キロもある」との返事であった。「第2発電所から登山口まで3時間、運転手が言うように発電所がはるか上流ならばさらに3時間は余分な林道歩きが必要だろう。始発電車を利用して宇奈月温泉まで行って、かってのようにタクシーで僧ケ岳・烏帽子山登山口まで登れば予定通りに僧ケ岳でテント泊ができる」と相談の上、リーダー判断で、宇奈月温泉へ向かうことに切り替えた。 そのままタクシーで地鉄新魚津駅へ通じる地下道前まで走って、まだ駅員不在、窓口も閉じたままの新魚津駅のホームで始発電車を待った。天気は快晴で山のほうを見れば白い僧ケ岳などの尾根が望める。新魚津駅発6:00のワンマン電車に約40分乗って宇奈月温泉駅に到着した。 出札口の駅員にタクシー会社の場所を聞いて駐車場で車を探したが一台もいない。しかたなく宇奈月温泉駅を出発して徒歩で僧ケ岳・烏帽子山登山口に向かうことにした。新川荘の角を曲がり、林道に入るとすぐに通行止めの標識が立っていた。駅からここまで2分、これじゃタクシーもいないはずと悔しい納得をした。前回、大型バスとバン2台で登った林道を重いザックを背負って登る。上から散歩の男性が下ってきて、「僧ケ岳に登るのですか」と尋ねたので、「ハイ」と返事をした。われわれと同じような登山者はいるのだ。鶯囀る林道からから宇奈月温泉と黒部川を見下ろしながら登る。宇奈月温泉スキー場(跡?)に到着した。大原台スキー場の看板案内図には1号リフト先に平和の像まで直登する1号遊歩道があると書いてある。しかしどこにも1号リフトは見当たらない。スキーレストハウスも管理棟も廃墟のようだ。ゲレンデの中を東へそれらしく延びている軽車道を進む。宇奈月周辺の地形図を持ってきていないのが気がかりであったが、前回の記憶頼りの方角に歩む。車道が切れて、歩道に、歩道も高圧送電線巡視路階段に代わって薮で行き止まり、結局引き返してゲレンデを林道に向けて直登することになった。手入れをしていないゲレンデはキイチゴの棘が煩わしい。開花したカタクリに慰められながら斜面を喘いで登った。林道に出て休憩して水を飲み、汗を拭く。林道を歩くこと暫し、平和の像がようやく見えてきた。見下ろすと宇奈月温泉から黒部川が広い川原へ出て日本海へ注いでいるのが見える。8:15に平和の像駐車場に到着した。前回はここに大型バスを停車させ、何回かに分けてバンで僧ケ岳・烏帽子山登山口まで仲間を運んでもらった記憶がある。ここにも通行止めかと読むと山菜採り禁止の看板、新緑の麓には宇奈月湖が青色の水を湛えているのが見えた。 休憩後、少しの歩きで僧ケ岳第一登山口着に、さらに10分で第二登山口入口(660m)に着いた。春の芽吹き紅葉が美しい。前回はなにかトラブルがあって車に連絡するために尾根ルートを下ってここに出た記憶がある。途中険しい場所があり、林道を下ったメンバーと時間的に大して差が無かったような覚えがあった。間違いかな。こんな曖昧な記憶にとらわれて尾根ルートに登らず、林道を進むことをリーダーに主張してしまった。結果から言えばここから尾根ルートを登るべきだった。 そのまま林道を進むと、路面をたっぷりとした残雪が覆い、しかも、強い日差しと高温で軟雪に変っている。進むにつれ林道は水平面を失い、次第に雪の急斜面に変っていった。まるで急斜面山腹のトラバースを延々と続けているようなものだ。先行するTKさんとの距離が開く。左足が滑って道路から数m落ちてしまった。道路下の潅木で停止して、潅木下の棚に下って登り返した。棚の下は100m以上の急斜面が谷へ続く。「止まらなかったら」とゾーした。先行していたTKさんに追いついて落ち着きを取り戻し、その後、注意して山の斜面と見分けが着かない残雪の林道を進む。とうとう林道が切れて谷(宇奈月谷)に突き当たった。秋に登った僧ケ岳・烏帽子山登山口のある峠はまだまだ見えない。 休憩後、相談して急斜面を尾根筋まで登ることになった。急斜面を登って雪で埋まって延びる方向も判然としない林道を3本は横断する。登るにつれて後立山北端の山々が見えてきた。ようやく尾根(P1431の北の峰)に立って休憩をする。尾根筋を見ると、雪庇が切れて斜面に雪崩跡が随所にある。遠くには黒部峡谷を挟んで後立山の山々(犬ケ岳や白鳥岳などだろう)が見えた。P1431には15:00に着いた。第二登山口入口(660m)から標高差770mのここまで6時間16分を要した。林道を回ったため2〜3時間は無駄足を踏んだ計算になると臍を噛んだ。 僧ケ岳への尾根を進む。雪が切れて夏道が出てきた。アイゼンの歯を潅木に取られて前向きに転倒したがどこにも大した怪我はなかった。体のキレが疲労のため鈍ってきたと思う。夏道も雪に隠され、雪を踏んで尾根筋をアップダウンする。僧ケ岳・烏帽子山登山口からの登山道が合流した頃、薄雲が厚くなり、TKさんは元気に先行するが礒田はバテバテでさらに遅れ気味になった。P1775mから等高線2本分北に平坦で風除け薮が近く、テント場に適当な場所を見つけた。予定の僧ケ岳にはまだ届かないが日没2時間前ももう過ぎていたのでTKリーダーはここでテント泊をすることに決定した。 テントを設営した後、荷物整備してテントに入れ、残雪から水造りをしてα米・レトルトカレーの夕食を始めた。疲れているが食欲は衰えていなかった。緑茶で締めて夕食を終え、食料・調理器具を収納して寝具を出す。TKさんの携帯ラジオで地方放送の天気予報を聞いて、明日の打ち合わせをする。天気が崩れるのは夜になるという。小用に外に出て見ると薮越に富山湾沿岸の灯火が帯状に瞬いて素晴らしい夜景があった。夜半になって風でフライが騒ぐ音で目が覚めた。朝もこの風が続くのだろうかと寝袋の中で心配するうちに再び寝入ってしまった。 |
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