期間 1969年07月23日〜07月25日 |
【記録:コースタイム】 |
7月23日(水) 晴れのち曇り ●池の平→赤谷山頂 ○飯3:30→出発5:30→大窓雪渓出合5:40→大窓コル8:15・8:35→白兀ピーク9:45・10:00→ →赤兀を越したコル11:30・ 12:00→赤兀の次のピークと白萩山のコル13:05・13:20→ →白萩山直下雪渓14:10→白萩山と赤谷山の鞍部14:30・14:40→赤谷山 山頂の草地 テント泊 ○まず、池の平小屋裏の急な雪渓を慎重に下った。 大窓の雪渓との出合からはすぐ左に小尾根上のまき道あり、 大窓の雪渓はコル直下 まであり上部はラントクルフトになるが特に門題はない、 かなり急であるが一歩一歩雪渓を落石に注意しながら行く。 大窓コルよりは尾根の右側、岩まじりの草付、そして草滑りの中を尾根にそって登る。 15分程でハイマツを潜り抜け左へ出て尾根に出、後は岩とハイマツ、そして所々シャクナゲの混じった尾根を行く しばらく行くと 岩に突き当たるが右側の急なハイマツ帯にとっついて白兀手前のピークにでた。 ピークからコルに下り、左にトラバースをして左の尾根にそって上がると間もなく白兀のピークである(トレース有り) 白兀のピークよりハイマツのやせ尾根と岩稜を忠実に行く、 このころより雨が降り始めた、ガスもかかっているので見通し悪し、 ガス間から白萩の方がかすんで見えた。 赤兀の下りは最後が急で悪い、白萩そして赤谷のピークか、左手にガスの切れ間より見える。 赤兀の次のピークより尾根は左に90度近く曲がり、かなりのハイマツ漕ぎとなる、 そしてコル近くの小黒部谷側の雪渓に出てコルに 着く。 コルよりしばらく赤谷側を行くが、やがて、かすかな道は小黒部谷側となるところから、 ものすごいクマ笹漕ぎとなる。そして深いハイマツ漕ぎに変わり白萩山頂直下の小黒部谷側の雪渓にでた。 このころよりガスが消え、今まで苦闘してきた稜線、そして剣岳、大日岳、後立山連峰まで見えだす、 雪渓を渡り小黒部側のトラバースになる、 ここで道は不明となるが白萩と赤谷の鞍部が見えるので、 メチャクチャに手足を動かしながら進みコルに出た。 コルより少し稜線を行き、尾根左側をやや下り気味にトラバースして赤谷山直下の雪渓に出た。 ここよりトレース不明となり、赤谷山頂のすぐ下に見えるハングした花こう岩の岩峰めざして草付を登り、 右に出て一直線にブッシュ の中の急な登りをつづけ、やがて山頂の雪渓に出た。 赤谷山頂は雪渓とお花畑の快適な天幕地である、チングルマ、岩カガミの咲き乱れる草地に設営。 (夕食17:30) 猫又方面を覗くが、ブッシュと急な下りとそして登りにぞっとする。 テント泊 |
7月24日(木) 曇り時々雨 ● 停滞 |
7月25日(金) 晴れたり曇ったり ●赤谷山頂→猫又までの稜線上の小草地 ○飯3:30→出発5:20→小雪渓6:00→小休止7:05・7:25→尾根の右の小雪渓8:25・8:35→ →ブナクラ乗越に出るひとつ前の沢9:10・(昼食) 10:20→ブナクラ乗越12:10→沢出合12:45・13:30→ →小休止14:35・14:45→稜線上の小草地 テント泊 ○満天の星空の夜明けである、アポロ11号は無事着地に成功したそうである、本当によかった。 さて、こちらは前半のヤマ場の赤谷山からの下りと、それに続く猫又の登りである、 出発間際になりガスり始め不安となるが、見当 をつけて天幕地から左寄りに進みブッシュの中に突っ込んだ。 すぐ木の茂みとなり、そのまま真っすぐ急降下する、 右に稜線が見え始めたので少し寄りすぎたかなと思われたが、間もなくガスの 切れ目から 左にブナクラ乗越へ下る稜線が見えだしたので、やはり右に寄っていたことが判明、 すぐ左にトラバース気味に下降すると 小雪渓に出た(6:00)、 そのまま左の小さな稜線上のコルに出て、尚もトラバース開始、途中より熊笹となる、 2m以上もある笹に 手も足もバテバテである、 そして藪の中の急降下を続けブナクラに続く木の中の稜線少し手前の小さな雪渓に出た(7:05)。 (赤谷山頂より、晴れていたら忠実に稜線をたどるのが良いと思う、熊笹はなるべく避けよう) ここから2,3の小雪渓を渡りながらトラバースすると稜線に出てトレースにぶつかる、 初めからうまくトレースをたどっていたらと 悔しがる(ブナクラ乗越から赤谷―剣コースを通って登る人の トレースにしては、ひどく悪いが何とか稜線伝いについている)。 間もなく、急な下りとなり、尾根の右側に出て天張れる傾斜した小雪渓のある草地にでる、 傾斜はこのあたりからなくなり、おそらく 茜池と呼ばれる平らな気持良い小草原に出た。 ここより、トレース不明確となるが、尾根をほとんど忠実にたどり、池糖のある草原を通ってブナクラ乗越に出る 一つ前の沢(雪渓が わずかに残っている)で昼食とした(9:10)。 昼食後、尚も稜線上のかすかな道をブッシュや木を掻き分け進み、小黒部谷側の方へトレースがついている 感じがするので、そのまま 稜線からはずれて急降下し、沢の源頭に出た。 ここで偵察を出し時間を1時間余り費やしたが、結局、尾根に斜め右よりに取っつく ことになり苦労する。 稜線に出て大きな岩の間をぬって、やがてブナクラ乗越に着いた。 天気は快晴、ブナクラ谷の方は最初少しガレていて少し急であるが 遠く馬場島の方がかすんで見え、 ここから一気に左へ曲がって帰りたい衝動にかられる。 稜線は蒸し暑いので、乗越よりそのまま 猫又の尾根の雪のある右のルンゼの出合まで下り(トレース有り)、 ここで大休止(12:45・13:30)。 出合より雪渓のルンゼを行く、傾斜はまあまあというところ、すぐルンゼは2つに分かれているが、 左の広いルンゼを行く(雪渓)。 尚も雪渓を上がると、前方が少し開け沢は3つに分かれている、 初めの右からくる草付のルンゼを通り過ぎて左の窓みたいになって いる浅い草付のルンゼの右、 即ち一番顕著に大きく深く岩がゴロゴロとした真ん中のルンゼを進む(雪はないが水が流れている)。 (途中、左に折れる所と、最後真ん中の岩のゴロゴロした沢に入る手前の雪渓は薄いから要注意、 所々シュルンド有り)。 大きな岩のゴロゴロした沢を詰めていくと、右手が草の斜面、左が土のでたルンゼへと続く逆円錐形の 底のような所へ出る、赤谷山 からの下りの偵察と様子が少し違うようなので、ザックをおろし偵察(15:20)。 稜線上、ちいさな池のある小草地に天張った。(18:00) テント泊 。 |
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