期間 1969年07月26日
【記録:コースタイム】
7月26日(土) 晴れたり曇ったり 時々ガス

  ●猫又までの稜線上の小草地→毛勝本峰

  ○飯5:00→出発7:00→猫又ピーク8:05・8:15→釜谷山直下雪渓9:15・9:25→釜谷山頂9:40→
    →釜谷のコル10:30(昼食)11:45→毛勝本峰12:40 テント泊

  ○夜半にものすごい雨あり、赤旗が天幕地にあったのでトレース探すが不明なので、すぐヤブに突っ込んだ。
     20分程して右手に草原と雪渓を発見、水を補給。(記録によると昨日のルートを通って稜線へ出ると、
    あとはお花畑が頂上まで続くと あるので、どうやら我々の通ってきたルートと合致しているようである)、
    雪渓は頂上付近に向かっており、間もなく猫又山頂に到着 した、途中はきれいなお花畑である。
     猫又ピーク直下周辺は広く、気持良い大草原でいたるところに花が咲き乱れ、
    雪渓の水も取れる快適な所であるが、あいにくガスで 見通しが悪く剣岳の雄大な姿が見えないのが残念である、
    地図を広げ磁石で方向を定めて釜谷山に向かって進んだ。
     猫又のピークより稜線の右を行く、所々に雪渓あり、少し行くと岩に突き当たるがここは下を巻く、
    久々に道らしい道の歩行なので、何となく楽しい雰囲気になるも昨日の疲れがだいぶ残り、
    全員バテ気味で湿った草地をズデン々と尻もちをつきながらの歩行である。
    釜谷ピーク近くはほとんど雪渓のトラバースである、雪渓上で久々に4人組に出会う、
    どうやら猫又ピーク直下の草地に張ってあった 天幕の人たちのようだ。 釜谷のコルまではほぼ稜線通しで、
    コルには小黒部谷に下りている雪渓があり(水は取れない)、
    ガスの切れ目より時々毛勝S峰が見え た(ここで昼食)。
    釜谷のコルから途中の雪渓で水を補給してS峰を右に巻き、そのままコルを経て本峰に至る、
    S峰の登り以外は道がはっきりしている。
     S峰よりコルに向かってしばらくいくと、天幕地である、非常に気持ちの良い草原である。
    今日中に西谷のコルまではと思っていたが、昨日の苦闘の疲れと、ガスがかかっていて毛勝本峰より
    サンナビキ方面への道がはっきり しない、又記録により毛勝本峰よりの下りは「天国の坂道」といわれる程の
    急峻な下りとなっていること等から、今日はここまでと 決め本峰直下の草原にテントを張った、
    ここもテントには最適の地である。
    すぐ偵察に出かける・・・
    本峰より稜線の右側の草地を下ると、すぐ小さなピークにでる(所々に赤旗が倒れていた)、
    ここから 「天国の坂道」であるらしい、上からのぞくと、さすがに名のごとく草付の急な下りである、
    ガスがかかって毛勝谷の方は見えないが はるか下の方の稜線、そして正面に
    ぼんやりとそびえるサンナビキの山、また右方に小黒部谷西俣・左俣の雪渓が見える。
    最初は一面の急傾斜した原っぱのような感じで下まで続き、はるか下方で尾根になっている様で、
    はっきり2つに分かれているが、ル ートは右の方らしい、
    ガスがかかっていたら、ちょっと、どこを下って良いのか判らないであろう。
    久々のはっきりした道も、どうも ここまでらしい、 明日の下りと遠くに見える山までの行程がじつにうらめしい。
     天幕地のすぐ右下に雪渓があり、水をとれる、
    ガスってはいたが、時折ぼんやりと太陽の陽ざしがかかる暑い中で、ゆっくりし、 鋭気を養い明日に備えた。
    2人ばかり本峰にサブザックで登ってきた人がいた、
    4時半ごろから夕立、どうも天気は同じようで、 はっきりしない。
【記録】のページ 「7月17日〜22日」 「23日〜25日」 「27日〜28日」 「29日〜30日」

           「31日〜8月1日」 「主ページに戻る」  
※ 山行インデックスのページに戻る
※サムネール写真をクリックすると拡大写真を表示します